第3回卓友会演奏会 [鈴木輝昭氏]
7/15(日)、川口リリア音楽ホールで開催された第3回卓友会演奏会に出演した。
台風直撃が心配されたがコースが反れて直撃は免れ、雨天ではあったが約500名弱の観客が来場された。
ホールの8割程度が埋まっていたので、演奏者としてはとても歌い甲斐があるステージ。
私は、音空と一橋大学コール・メルクールとの合同ステージのみの参加であったが、満足感と達成感で一杯のステージであった。
難曲である無伴奏男声合唱のための「銀幕哀吟」を歌い上げるために、これまでかなりの力を注いできたわけである。
ホールの音響が素晴らしく、それに助けられたこともあるが、自分の声と他パートの声がよく聞こえ、あがり症の私であるが珍しく緊張もせず、本当に気持ちよく歌わせていただいた。
この機会を与えてくださった指揮者の窪田卓先生、作曲家の鈴木輝昭先生、音空の皆さん(特にNさん)に感謝を申し上げたい。
ありがとうございました。
約8年間の合唱活動の中でも、想いが熱くなったステージとなった。
無伴奏男声合唱のための「銀幕哀吟」
詩:寺山修司 曲:鈴木輝昭 指揮:鈴木輝昭
全曲の録音を確認してはいないが、1曲聴かせていただいた評価では、かなり高水準の演奏ができたのではないかと思われる。
鈴木先生も1曲目が終わると笑みを浮かべ、2曲目が終わった際には、小さく両手を組んで賞賛のポーズをいただいた。
終演後、満面の笑みを浮かべながら舞台袖でメンバー全員と握手をしていた。
今回の演奏会には、他に混声合唱団シグナス’94と立正大学グリークラブが出演したわけであるが、どちらも上級合唱団であり、客観的に評価しても今回の演奏会はとてもレベルの高い演奏会であったと思う。
立正大学グリークラブが委嘱初演した「コスミック・エレジー」(詩:草野心平 曲:千原英喜)の曲と演奏が実に素晴らしく、後半のメロディーが頭から離れず、今日仕事中に何度も繰り返し頭の中を駆け巡っていた。
もちろん仕事はしっかりとこなしたのであるが。
打上げ・2次会・3次会と参加し、結局翌朝4時頃まで飲んでしまった。
こんな機会は滅多に経験できないと思い、かなり疲労感が残っていたが最後まで参加した。
鈴木先生も、最後まで同席された。
鈴木先生とは、7/14(土)埼玉栄高校の演奏会についてお話させていただいた。
先生:「「Agnes Dei」の出来はどうでしたか?」
私 :「とても難曲であるとすぐに察知いたしました。」
先生:「いえいえ、あの曲は「銀幕哀吟」より簡単です。楽譜を見てください。」
「Agnes Dei」の楽譜を拝見して愕然とした私。
難しいじゃないですか−!!
5日前に完全に完成したという状況下、よくぞ暗譜してステージで歌ったと思う。
若さって凄い力を発揮できるんだなあと、改めて感心した。
音空の次なるステージは、9/30(日)朝日コンクール東京都大会。
達成感が感じられるステージにしたいので、地道に練習に励んでいこう。
ああ、過ぎさりし 銀幕に あえかにわかきわが少女
吹く秋かぜに黒かみを さらしたる日を歌へとや
かたみにはだをさらしつつ 愛も誓はでわかれたる
男のかずをひと知るや
けもののみちに血をさらし 千草のかげになみだして
銀幕いくよさすらひの おかされてきし旅なりき
ああ母知るや 父知るや
重きうれひの日を過ぎて 小萩は白く野に咲くを
飛べない女がひとりいて、いつも見上げる空でした。
雲のながれる果て遠く、過ぎていったはただ一機、父は少年航空兵。
わたしはうそをつきました。
自殺もできずに遺書を書き、愛しもせずに人を抱き、ひとのせりふで泣き笑い。
人生たかが花いちりん。軽い花ならタンポポの、わたさえ空を飛べるのに、
うそでかためた銀幕へ、十九のはだをさらしつつ、演って極楽、観て地獄!
http://takuyukai-dansei.hp.infoseek.co.jp/onkuu/index.html
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