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埼玉栄中学・高等学校コーラス部第18回定期演奏会 [鈴木輝昭氏]

7/14(土)大宮ソニックシティー大ホールで開催された埼玉栄中学・高等学校コーラス部の演奏会へ行った。
鈴木輝昭氏から直接招待券をいただいたこと、埼玉栄高の演奏会へは一度も伺ったことがなかったこともあり、期待感一杯で伺った。
ロビーで音空のNさんと偶然にお会いし、立正大学のM君へも連絡を取り合って同席した。
大雨の悪天候であったが、会場は約8割程の来場で集客力の凄さに驚いた次第。

第1ステージは全曲鈴木輝昭氏の曲で、全曲鈴木氏自身による指揮であった。
この企画が凄いの一言。
■1曲目:中学校 女声合唱とピアノのための組曲「獅子の子幻想」より『都の春』『ゆき』
 2年ほど前に、舞台袖で中学校の演奏を聴く機会があったが、その時と比較して格段にレベルアップしていることに大変驚いた。
 男声は10名ほど?で、まだ変声期が安定していないせいか全員アルトパートを歌っていたようである。
 しかし、女声の声によく溶けているし、女声が素直なまっすぐな発声で、鈴木作品の難しい和音を上手に表現していた。
 これからの成長が更に楽しみな団体であると思った。
■2曲目:高校(3年生を中心とした特別編成)
 混声合唱とピアノための「サーカス」より『サーカス1(道化一夢)』
 流石上級生。
 各パートの声が揃っていて、大変統制がとれた演奏。
 奇を衒っていない、素直なまっすぐな発声でよくトレーニングされた声である。
 初めて聴く曲であるが、ハーモニーの崩壊もなく安定感を感じた。
■3曲目:高校 「MISSA」より『Agnes Dei』(委嘱初演)
 本当は『Sanctus』も演奏予定であったが、作曲が間に合わず演奏中止。
 『Agnes Dei』も5日前に完成したとのこと。
 入りの音から「難曲」であると直感した。
 過酷な条件の下、暗譜で対応とは恐れ入った。

第2ステージは、That's chorus entertainment!と題して、「夏」をテーマとしたポップス曲を踊りと演出を交えてのステージ。
女性の笑顔、はじけ具合、リズム感の良さと踊りの上手さがとても光っていた。
男性の場合は、やはり照れが出てしまうんだなあ。
皆本当に楽しそうに歌っていた。
私の高校時代は吹奏楽部であったが、同じような演出で観客を楽しませ、自分達も楽しんでステージに立っていたことを懐かしく思い出した。

第3ステージはMAGNIFICAT(作曲:John Rutter)
コーラス約150名とフルオーケストラ47名の一騎打ちといった熱い戦い。
オーケストラ版のMAGNIFICATは、なんと格好いいんだろう。
何度も鳥肌が立った競演であった。
コーラスも立派であったが、オケが素晴らしい。
オケは今日のために初めて結成されたそうで、弦と木管は桐朋音楽大学と東京芸術大学出身者、金管は首都圏で活躍する若手プロプレイヤーとのこと。
明日、卓友会演奏会で同曲を演奏する。
残念ながら私はオンステしないが、大人のMAGNIFICATもとても楽しみだ。

毎年全国大会コンクールに出場する団体であるので、各パートの声が揃っていて、大変統制がとれている。
素直なまっすぐな発声でよくトレーニングされた声。
女声はとても優秀。
音の方向性が上にきちんと向かっていて、音程も正確、音色も決して硬くない。
難を言えば、4声のパートバランスで、男声の2倍人数がいるが、男声の力に負けてしまう場合がある。
男声は声量が十分、丁寧な歌い方に好感が持てる。
全国大会レベルの他高校の中でも上級。
ただ、音程が不安定であること、そして音の方向性は上向きを意識しているとは思うが、音が上がりきっていないフレーズが多々あるのが気になった。


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