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日本の四季のうたシリーズ〜初夏にうたう〜 [Concert]

6/17(水)、旧東京音楽学校奏楽堂で開催された <日本の四季のうたシリーズ〜初夏にうたう〜> を鑑賞した(東京室内歌劇場主催)
ポパイ:N島アニキ団長とKさん、ポパイを退団されたSさん等とご一緒する。

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大岩先生が東京室内歌劇場のメンバーでもあり、過去何度も <日本歌曲〜その流れをたどって> シリーズに出演し、数回鑑賞させていただいた。
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▼紹介ページはこちら(東京室内歌劇場HP内) 
 構成・編曲・ピアノ:塚田佳男
 Sop:栗田真希子/新藤昌子/橋本典子/水森千里
 Mezzo Sop:井口雅子/福田裕子  
 Ten:大岩篤郎  Bs:堀野浩史
 
−第1部/歌曲の夏− 初夏をテーマにした日本歌曲を16曲
■女性はドレス、男性は黒タキシード
 梅雨/牡丹/田植唄(大岩)/くちなし/紫陽花/麦藁帽子/金魚屋、夜曲(大岩)など

・全曲初めて聴いた日本歌曲であるが、歌詞が日本語で内容がよく解るため、いずれの曲も飽きずに、素直に聴けた。
・詩は北原白秋、林柳波、立原道造、三好達治、三木露風、サトーハチロー、高野喜久雄等、近現代における優れた詩人、曲は山田耕筰、橋本国彦、高田三郎、湯山昭、團伊玖磨、小林秀雄、中田喜直等、現代日本における西洋音楽の普及に活躍した一流の作曲家。
・「金魚屋」(詩:林柳波 曲:杉山長谷夫)、良いではないか。
 平和な時代であった昭和初期の日本の情緒が、見事に表現されている。
・「夜曲」(詩:三木露風 曲:山田耕筰)、格調品格が高いが、難易度が高い曲だ。
・歌詞がはっきり聴きとれる発声、子音を強調している発声、響く声、柔らかい声、伸びがある声、歌心を感じる表現等、歌い手によって特色があったが、入れ替わり立ち替わりの演奏で、個性がはっきりしていて楽しめた。
・今後、日本歌曲を聴く機会を増やしていこう。

−第2部/童謡・愛唱歌の夏− 初夏をテーマにした童謡・愛唱歌を17曲
■女性は全員浴衣姿、男性はラフな夏のカジュアルスタイル
 夏は来ぬ/われは海の子(大岩&堀野)/蛍/七夕さま/びわ/せみのうた(大岩)
 夕方のおかあさん/風鈴/花火/月見草/夏だよ海だよ音頭だよ(大岩+全員)など

・「夏は来ぬ」は、大好きな叙情歌の一曲。
・「夕方のおかあさん」、曲がブラボー! 「ごはんだよ〜」
 Sさんが幼少の頃、お母さんがよく歌って聴かせてくれた曲とのこと。
 ▼参考音源 http://www.youtube.com/watch?v=xyOyU-BkkrE
・中田喜直氏の曲は、人の心を優しくそっと包む名曲ばかり。
・「風鈴」(詩:川路柳虹 曲:山田耕筰)、夏の情景が見事に表現されていて、切ない感傷に浸る。
・「蛍」と「花火」が文部省唱歌とのパンフレット記載であったが、作詩:井上赳 作曲:下総皖一 であると思う..... 何故であろうか。
・「夏だよ海だよ音頭だよ」(詩:山川啓介 曲:渋谷毅一)は、手拍子が入り、女性が客席に降りて来て歌う演出ありで、一番会場内が沸いた。
 こういった楽曲、私は大好きだ。
 幅広いレパートリーを有する大岩先生、こういった日本民謡・音頭も大得意である。
 ▼参考音源:由紀さおり&安田祥子 安田姉妹のために作曲されたとか?
 
・ブラボー隊長:N島アニキ団長のブラボー、声がよく飛び相変わらず素晴らしい。

梅雨入りして約1週間が経ったが、初夏の雰囲気が会場内に伝わり、さらっとした爽快感を味わうことができた。
奏楽堂は、明治23年に創建された日本最古の木造の洋式音楽ホールで、日本最古のパイプオルガンを有する国の重要文化財とのこと。
シャンデリアも、深い趣きがある。
「木造建築だから、凄い音響であろう!」との勝手な期待をしていたが、音響が小さいことに当初は戸惑った。
声が直線的に客席に飛んで来て、耳が慣れなかった。
しかしながら、30分も聴いていると「あっ、これがこぐ自然に人間が発する声の響き、そして、それを受け入れる適度な音空間なのかもしれない」と思うようになり、逆にその自然さが心地良くなってきたのである。
今まで、あまりにも音響が良いホール(やや人口的な造り)で歌い聴く機会が多いことへの慣れが生じていたようだ。

本当に残念なことに、
1)冷房が効きすぎて、とても寒かったこと。 
2)椅子が堅く、長時間の座位により腰及び臀部が痛かったこと。
3)自分勝手な日本人男性客が数メートル先にいて、開演後に招待した外国客とばたばたと入場(会場内が落ち着くまで、暫しピアノの伴奏開始を控えていた)
 1曲目と2曲目の曲間に、遅刻してきた更なる外国客を招き入れ、これまたざわざわ状態で周囲の顰蹙を買う、フラッシュ撮影はする(特に関係する歌手の写真)、招いた外国客に演奏中英語で解説する、前列に座っていた外国客の子供と、演奏中に団扇で遊ぶ、おとなしくなったと思ったら居眠りしている等
演奏に集中できない時間が続く。
 こんな身勝手な客を、初めて目にした次第。
 我慢できず、休憩時間に主催スタッフに申し入れ(こういうことは初めて)2回程注意していただく。
が、それでも止めない(フラッシュは止めたが、その後も数枚撮影)
呆れ果てた.....

東京室内歌劇場の特色は、毎年【異色な】【現代的な】演目を上演している。
近年の大岩先生関係では、
 2001年/オペラ「春春春」:主役《世界初演》 
 会場/東京新国立劇場・ソウル国立劇場
 ▼http://www.chamber-opera.jp/cgi-bin/artist.cgi?artid=139
 ▼http://www.chamber-opera.jp/performance/index.html〜第32期公演〜
 2004年/オペラ「サテュリコン」:主役《日本初演》 
 会場/東京キネマ倶楽部
 ▼http://www.chamber-opera.jp/cgi-bin/library.cgi?page=detail&connectid=86979
 ▼http://www.concertsquare.jp/blog/2004/200401274.html

なお、今年は木下牧子氏のオペラ「不思議の国のアリス」を上演する。
 ▼東京室内歌劇場HP http://www.chamber-opera.jp/

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