SSブログ

CD新譜:響層Ⅰ [CD&DVD]

昨年10月に発売された「響層Ⅰ」を、遅ればせながら購入した。
サブタイトルは − 声 ことば 多彩な響きの層が織りなす 音のランドスケープ − 
 指揮:藤井宏樹  合唱:Ensemble PVD  ヴィブラフォン:安江佐和子
 録音日:2007年12月26日/2008年12月27日 録音場所:東邦音楽大学グランツザール
 録音:日本アコースティックレコーズ
 収録曲目の詳細はこちら

柴田南雄氏、三善 晃氏、湯浅譲二氏の3作品を選曲したCD。
 ▼無伴奏混声合唱のための「優しき歌・第二」 詩:立原道造 曲:柴田南雄
 ▼混声合唱のための「五つの日本民謡」 曲:三善 晃
 ▼芭蕉の俳句によるプロジェクション 曲:湯浅譲二

凄い!といった感想しか浮かばない。
多くの観点で、圧倒的な演奏、音楽性の【格】【ステージ】が違いすぎる。
アマチュア、セミプロ、プロの領域の区分け、線引き、基準はわからないが、すでにアマチュアの領域ではない。
ぶつかり合う複雑な和声、ソプラノの高音と響きの持続、楽曲が持つエネルギーの放出など。
人間の声による音楽表現が、これほどまでに具現化できること自体、不思議でならない。
【声と言葉による多彩な響きの層が織りなす】というサブタイトルが、よく理解できる。
広大な音空間が展開されている感じを受けた。
容易に入り込めない分野の楽曲(特に、湯浅作品) vs それに十分応えることができる高い技能と音楽性を有した合唱団と優秀な指揮者による競演だ。
 ●Tokyo Cantat 2007
 ●三善晃 合唱音楽の夕べ

録音技術(日本アコースティックレコーズ)も、高水準のように感じた。
「響層Ⅰ」ということは、第2弾、第3弾とシリーズ化するのであろうか。
日本合唱界における【演奏頻度が少ない】名曲を、名演奏で記録していって欲しいと、心から願っている。
藤井先生、Ensemble PVDの皆様、ありがとうございました。
大変勉強になりました。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0