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背くらべ [童謡・唱歌・抒情歌]

今日、偶然にBS日テレで放映された「うたもよう」〜こころの叙情歌〜を鑑賞した。
紹介されたのは童謡2曲で、前半の曲は「背くらべ」であった。
幼少の頃から大好きな童謡であったことから懐かしい想いを寄せて、TV画面から流れてきた音楽に合わせて口ずさんだ。
今日5月5日は端午の節句、昼食後に[柏餅]を食した。
それに合わせた番組構成だったのである。
この番組は、歌が作られた背景、作詩家及び作曲家の人生を辿ることで、その歌に託された思いを紐解いていき、歌にまつわる場所や周辺の美しい風景と共に、毎回2曲を紹介していく構成とのこと。
この番組の存在を初めて知ったが、【不定期・水曜日・19:00~19:26】ということで、今後は注意してみよう。
女優:市原悦子の柔らかい語り口も、大変心地良かった。

端午の節句をテーマとした童謡は他に、「鯉のぼり」(1913年:甍(いらか)の波と雲の波)と「こいのぼり」(1931年:やねよりたかい こいのぼり)がある。
男声合唱では威勢が良い「鯉のぼり」を演奏する機会が多いが、「背くらべ」(1923年)はあまり歌われていない。

 背くらべ  詩:海野 厚 曲:中山晋平
  柱のきずは おととしの
  五月五日の 背くらべ
  粽(ちまき)たべたべ 兄さんが
  計つてくれた 背のたけ
  きのふくらべりゃ 何(なん)のこと
  やつと羽織の 紐(ひも)のたけ
 
  柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える
  遠いお山も 背くらべ
  雲の上まで 顔だして
  てんでに背伸(せのび) してゐても
  雪の帽子を ぬいでさへ
  一はやつぱり 富士の山

−Wikipediaから転載−
 この曲は、1923年[大正12年]発売の「子供達の歌第3集」が初出。
 歌詞は端午の節句に背丈を計ってもらった子供の視点で書かれている。
 これは海野氏の17歳年下の末弟【春樹】の視点から描いていると言われ、「兄さん」
 が海野氏である。
 柱の傷が「一昨年」なのは、「昨年」は海野氏が東京におり(早稲田大学に在学)、静
 岡県の実家に帰って来られず、弟の背丈を計ってやることができなかったからである。

海野氏は、童話雑誌「赤い鳥」に投稿した作品が北原白秋に認められ童謡作家となる。
肺結核により28歳[1896年−1925年]で生涯を閉じたため、作品数は多くない。
 ▶海野 厚作品集
「背くらべ」以外では、「おもちゃのマーチ」(やっとこやっとこくりだした おもちゃのマーチが ラッタッタ)、「七色鉛筆」など。
初めて聴いたが、「山は夕焼け」に漂う郷愁感に感心した。
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