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オーケストラ・プロジェクト2010 [木下牧子氏]

10/20(水)、オーケストラ・プロジェクト2010−感性と理論の現在形−と題した演奏会を鑑賞した。
会場は、東京芸術劇場大ホール[1,999席]
平日の夜にもかかわらず、6〜7割程度の観客が来場されて盛会であった。
作曲家:木下牧子氏から招待券を受けた方に丁重にお誘いを受け、コール・グランツ:K氏と共に鑑賞した。
会場内で佐藤 眞氏(作曲家)、新実徳英氏(作曲家)、古橋富士夫氏(指揮者)等をお見かけした。

オーケストラ・プロジェクト2010の概要−(プログラム内の挨拶文から一部引用)
  オーケストラ作品の創作と発表のための運動を展開するという共通の目的意識を持って
 集まった作曲家グループ「オーケストラ・プロジェクト」が、1979年に第1回公演を開催
 し、今回第25回目の公演となる。
 管弦楽は、第7回[1990年]から東京交響楽団が担当。
 【これまで演奏された主な作曲家】
  西村朗、新実徳英、三枝成彰、服部公一、池辺晋一郎、遠藤雅夫、柳田孝義、
  田中利光、山内雅広、中川俊郎 等(敬称略)

  IMG1.jpg
 演目
  1)木下牧子:「呼吸する大地」オーケストラのための[初演]
   ▶木下牧子氏のブログはこちら
  2)山内雅弘:「宙の形象」ピアノとオーケストラのための[初演]
          (ソロピアノ:石橋史生/オーケストラピアノ:前田勝則)
  3)土居克行:「ザ・ブルー…」オーケストラのための[初演]
  4)柳田孝義:「オーロラの彼方から…」オーケストラのための[初演]
          英詩朗読:拝仙マイケル
 指揮:十束尚宏 管弦楽:東京交響楽団

木下牧子氏の「呼吸する大地」(演奏時間:約20分強)
静寂な導入部で始まり、壮大な地球の小さな命が誕生する過程なのか、地球の息吹を感じとることができた。
情景描写がスムーズに想像でき、情景ごとに多彩な色彩が散りばめられていて、メリハリも効いている。
全体を通じて【骨太】で、難解ではなく、特殊楽器を使用せず、気を衒わない作風に感心した。
終始調性が明るいことも親近感が湧き、曲に共感できたことが最大の収穫であった。
同席した方々も口を揃えて、「この曲、良いよね〜」と高評価であった。
オーケストラの音を久しぶりに聴いたが、やはりオーケストラは良い!

私にとっての現代曲は(あくまでも私の主観であるので、ご了承願いたい)
  耳を覆いたくなる/頭を抱えたくなる/心が不快になる/心地良くない/
  何を表現したいのか凡人には理解困難/特殊奏法を多様、特殊楽器(主に打楽器)を
  ほんの少しずつ使用し、使用楽器の一貫性があまり感じられない/
  特殊奏法、特殊楽器で何を表現したいのかわかりづらい/
  全体的にはったりが強く、聴き手を驚かす音楽観 等
であると未だ偏見を持っているので、この楽曲を聴くことができて安心した。

2曲目終了後の休憩時間に、木下牧子氏にご挨拶をした。
といっても、私は誘っていただいた方の隣りにいて、だた会釈をしただけであったが。
木下氏の周囲を多数の関係者が取り囲み、挨拶するまで時間を要したが、ご挨拶できて今回の任務!?は無事終了。
咳が止まらず、体調が今一つであったので、後半の2曲は鑑賞せず会場を後にした。

初めて聴いた木下作品は、1982年全日本吹奏楽コンクール課題曲「序奏とアレグロ」である。
当時高校2年生で吹奏楽を始めて2年目、聴き慣れた管弦楽曲や初めて聴く吹奏楽曲を演奏する日々に一喜一憂していて、吹奏楽にどっぷりとハマっていた私。
「序奏とアレグロ」の(当時の私には)斬新なリズムと和声等に、強烈に惹き付けられた。
終盤の全楽器によるユニゾンフレーズを、今でも覚えている。
演奏する上で相当な技量を要するため、当時の吹奏楽部は無難なマーチ[サンライズ・マーチ/曲:岩河三郎]を選曲したが、「序奏とアレグロ」に挑戦したい気持ちが強かったことを記憶している。
 ▶サンライズ・マーチの音源はこちら
結果は、地区大会で金賞受賞し、県大会本選に出場することができたが、関東支部大会(現在は西関東/東関東の2ブロック)出場まで、あと2歩位の評価であった。
吹奏楽が懐かしいなあ。

▶演奏:神奈川県神奈川大学吹奏楽部 指揮:小澤俊朗 金賞
 
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