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第1回全日本男声合唱フェスティバル in みやざき[ステージ編] [Concert]

第2日目は、本番のフェスティバル。
 1)全国から集まった計15団体による単独演奏ステージ
 2)3つの合同演奏ステージ
 3)2団体の特別出演ステージ が披露された。

−10:00開演−
【1番から8番までの演奏、合同演奏[富士山]までを鑑賞】
 1番:メンネルコール広友会(東京都/32名) 指揮:中舘伸一 ピアノ:金子信子
  男声合唱組曲集「そのひとがうたうとき」〜私たちの星/そのひとがうたうとき
   詩:谷川俊太郎 曲:松下 耕
 ・記念すべき第1回目のトップバッターとしての責務、10:10演奏で体がまだ完全に
   起きず声も十分に出ない環境下、大人の深い音楽の響きが会場内を包んでいた。
 ・「そのひとがうたうとき」は、今後男声の愛唱歌として広く選曲されるであろう。

 2番:デメーテル男声合唱団(熊本県/30名) 指揮:工藤勇壹 ピアノ:岩下周二
  男声合唱組曲「戦旅」〜晴夜 詩:伊藤圭一 曲:高田三郎
  「高田三郎男声合唱曲集」〜冬・風蓮湖 詩:岩間芳樹 曲:高田三郎
 
 3番:男声合唱団「花音」(福島県/19名) 指揮:菅野正美 ピアノ:古川聖
  「Medley of Simon&Garfankel」
  The Sound of Silence/Scaborough Fair/Bridge Over Troubled Water
   詩・曲:Paul Simon 編:濱崎晋

 4番:大阪メールクワィアー(大阪府/35名) 指揮:横田清文
  平家物語による男声合唱のためのエチュード「那須与一」 曲:千原英喜
 ・[混声版]の楽譜と音源は発売されているが、男声版が演奏されたことに驚く。
  今回のステージのために、千原先生に[男声版]を委嘱したのであろうか。

 5番:九州フレッシュメンコア(福岡県/21名) 指揮:竹田津豊
  Sound Celebration 詩・曲・編:Tom Gentry
  One Moment In Time 詩:John Bettis 曲:Albert Hammond 編:David Wright
  Joshua Fit The Battle of Jerico Traditional 編:David Wright
 ・Barbershopから定番曲3曲を選曲。
  Barbershopに熱中していた頃「Sound Celebration」「One Moment In Time」
  は楽譜を購入済。
  特に、「One Moment In Time」は大好きな楽曲だ。
   ●One Moment in Time 
 ・「Joshua Fit The Battle of Jerico」は振付けなし。
   少人数のため振付けまでしたら、安定したアンサンブルは困難であろう。

 A:合同演奏[浅井敬壹教室/125名] 指揮:浅井敬壹
  男声合唱組曲「富士山」〜作品第壹/作品第肆/作品第貳拾壹 
   詩:草野心平 曲:多田武彦 
  北海道男声合唱団(北海道)・男声合唱いず(静岡県)
  合唱団京都エコー(京都府)・山口県男声合唱協会有志(山口県)
  スターウィンド(宮崎県)・へきらくコール(熊本県) 
 ・ピッチと和声が安定し、最後まで(大驟雨?)迫力ある熱演に拍手を送りたい。
  全曲演奏は難しかったのであろうなあ。

 特別出演 
  宮崎市立小松台小学校合唱部(宮崎県/65名) 
  指揮:黒木順子 ピアノ:熊谷静香

 6番:ENSEMBLE PLEIADE(東京都/13名) 指揮:松下耕
  男声合唱のためのコンポジション「日本の民謡第4集」〜稗搗節
   宮崎県民謡 曲:松下耕
  La cucaracha メキシコ民謡 編:Robert Sund
 ・「稗搗節」は、宮崎県椎葉村に伝わる稗をつく時の仕事唄。
  叙情的なメロディと節廻し、美しい弱音ヴォカリーゼの和声、和声の純度の高さ、
  強弱、フレーズの間合い等が絶妙な演奏。
  土着的な香りは少ないが、美しさと切なさが際立つ作風、溜め息が出てしまった。
  この演奏を会場で鑑賞できて、素直に幸せな気持ちを抱いた。
 ・今回のフェスティバルが宮崎県開催ということで、松下氏が作曲したとのこと。

  ▼せき様 → EnsemblePleiade を通じて、正確な情報は下記の通り(12/9追記)
    私の勘違いと聞き違いで、関係者の皆様にご迷惑をおかけいたしました。
●原文のまま転載 EnsemblePleiadeのtwitterはこちら 
 稗搗節自体は「日本の民謡第4集」の一曲として数年前に初演されています。
 今回は宮崎県で歌うということで、当県の民謡であるこの曲を「選曲」した形です。

  年明けに、下記楽曲のCDレコーディングを予定しているようだ。
  「日本の民謡 第4集」(恐らく「稗搗節」が収録されているであろう)
  「秋の瞳」「Cantate Domino」
 ▼民謡歌手による演奏はこちら
 ▼美空ひばりによる演奏はこちら 
 
 7番:米沢男声合唱団(山形県/15名) 指揮:永井学
  男声合唱組曲「雨」〜雨の来る前/武蔵野の雨/雨の日に見る
   詩:伊藤整・大木惇夫 曲:多田武彦

 8番:フルトン男声合唱団(宮崎県/42名) 指揮:甲斐勝利 ピアノ:米倉美穂
  思い出のスカイライン 詩:青木義久 曲:服部良一 編:甲斐勝利
  夜霧よ今夜もありがとう 詩・曲:浜口庫之助 編:宇田川康明
  あの鐘を鳴らすのはあなた 詩:阿久 悠 曲:森田公一 編:尾形敏幸
 ・歌謡曲大好き人間としては、嬉しさでニヤニヤしながら鑑賞した。
  「夜霧よ今夜もありがとう」は大人の色気が漂った演奏で、歌い廻しが上手。
 ・40名の大編成は和声とアンサンブルが安定していて、聴き心地が良かった。
 
【9番から合同演奏[水のいのち]までは、遅い昼食により鑑賞できず】
 9番:男声合唱団FREIE KUNST(島根県/13名) 指揮:原 豊
  音戸の舟唄 広島県民謡 編:福永陽一郎
  Ave Maria 曲:Larry Nickel [委嘱初演]
 ・「Ave Maria」はバンクーバー室内合唱団のメンバー兼作曲家に委嘱とのこと。
  精力的な活動に感心した。

 10番:北海道男声合唱団(北海道/20名) 指揮:長内勲 ピアノ:工藤美智子
  [北海道賛歌メドレー]
   時計台の鐘/虹と雪のバラード/雪の降る街を/宗谷岬/
   知床慕情/恋の街札幌/この青空を
    詩:高階哲夫・河頓文一郎・内村直也・吉田弘・森繁久弥・浜口庫之助 
    曲:高階哲夫・村井邦彦・中田喜直・船村 徹・森繁久弥・浜口庫之助  
    編:浜頭瑛嗣
 ・歌謡曲や抒情歌が好きなので、今回のメドレーを聴きたかった。
  タイミングが合わずに残念。
 
 B:合同演奏[須賀敬一教室/132名] 指揮:須賀敬一 ピアノ:加藤崇子
  男声合唱組曲「水のいのち」〜雨/水たまり/川/海よ 
   詩:高野喜久雄 曲:高田三郎 
  男声合唱団「花音」(福島県)・メンネルコール広友会(東京都)
  大阪メールクワイアー(大阪府)・九州フレッシュメンコア(福岡県)
  デメーテル男声合唱団(熊本県)

 特別出演
  宮崎学園高等学校合唱団(宮崎県/50名) 
  指揮:有川サチ子 ピアノ:馬場沙央里
  宇宙戦艦ヤマト[男声17名 3年生2名/2年生2名/1年生12名/中学2年生1名] 
   詩:阿久 悠 曲:宮川 泰 編:猪間道明
  混声合唱とピアノのための「もうひとつのかお」〜愛
   詩:谷川俊太郎 曲:鈴木輝昭
  混声合唱組曲「方舟」〜水底吹笛 
   詩:大岡 信 曲:木下牧子
 ・男声合唱フェスティバルにも関わらず、実は今回最も期待していた団体!
 ・TVやDVD等で毎年演奏を鑑賞しているが、生演奏を聴くのは2006年全国大会以来
  (会場:大宮ソニックシティ)
 ・[宮学]特有の、深くて芳醇なサウンド、少し強めの子音の擦り、それに伴う子音
  の滞空時間の長さ、楽曲への感情移入等に、いつもながら感動した。
   期待を裏切らない、上質な演奏に大満足!
 ・「愛」「水底吹笛」の2曲を聴けるとは..... 幸運である。
    
【合同演奏リハーサルのため、ホールを出てリハーサル会場へ移動】
 11番:へきらくコール(熊本県/16名) 指揮:草尾文隆
  男声合唱のための「おらしょ」カクレキリシタン3つの歌〜Ⅰ/Ⅱ 
   曲:千原英喜
     
 12番:スターウィンド(宮崎県/22名) 指揮・ピアノ:安藤真奈美
  手紙 詩・曲:アンジェラ・アキ 編:鷹羽弘晃
  翔べ! ガンダム 詩:井萩 麟 曲:渡辺岳夫 編:Tats.Yanagida
  Soon Ah Will Be Done Spirituals 編:William L. Dawson

 13番:山口県男声合唱協会有志(山口県/22名) 指揮:三好五郎
  男声合唱組曲「月光とピエロ」〜
   月光とピエロ/秋のピエロ/月光とピエロとピエレットの唐草模様
   詩:堀口大学 曲:清水 脩

 14番:男声合唱いず(静岡県/14名) 指揮:早川由章 ピアノ:小形さくら
  時代 詩・曲:中島みゆき 編:信長貴富
  男声合唱とピアノのための「五つのモノローグ」〜父の唄
   詩:谷川俊太郎 曲:信長貴富

 15番:合唱団京都エコー(京都府/32名) 指揮:浅井敬壹 ピアノ:藤澤篤子
  男声合唱曲「枯れ木と太陽の歌」〜花と太陽の会話/枯れ木は太陽に祈る
   詩:中田浩一郎 曲:石井 歓
  男声合唱組曲「雨」〜雨  詩:八木重吉 曲:多田武彦 
 ・舞台裏のモニターから聴こえてくるサウンドが、熱くて濃い!
  流石に、名門合唱団の男声だ。

 C:合同演奏[荒谷俊治教室/83名] 
  指揮:荒谷俊治 オルガン:松波久美子
  「Mass No.2 in G(第二ミサ)」〜Kyrie/Gloria/Sanctus/Agnus Dei
   曲:Charles Gounod 
  米沢男声合唱団(山形県)・ENSEMBLE PLEIADE(東京都)
  男声合唱団FREIE KUNST(島根県)・フルトン男声合唱団(宮崎県)
 ・録音を確認していないので、演奏の出来は不明。
 ・咳が止まらず、本番中も数回咳が出そうになったり、ステロイド剤の影響なのか
  少し声が擦れ気味であったが、ミスもなく最後まで歌えて一安心。
 ・予想していた以上に名曲であり、機会があったら全曲歌っていたいと思う。

−クロージング−
 全体合唱 
  1)いざ立て戦人よ 詩:藤井泰一郎 曲:マクグラナハン
  2)遥かな友に 詩・曲:磯部 俶
  3)故郷 詩:高野辰之 曲:岡野貞一

−16:30終演−

第2回全日本男声合唱フェスティバルは、2年後の2012年12月1日(土)−2日(日)、福島県会津若松市にて開催される。
次回も参加するか、または鑑賞だけにするか.....
いずれにしても、何らかの形でかかわりたいと思っている。
  menschorusfes21.jpg
▼朝日新聞の紹介記事はこちら 「お父さんコーラス」観客を魅了 男声合唱フェス初開催
 「Mass No.2 in G(第二ミサ)」のステージ写真が掲載

▼余談 −合同演奏の直前リハーサル会場(イベントホール)前にて−
会場入口で案内していた女性スタッフのお一人に見覚えがあり、こちらから声をかけた。
 私   「あの、もしかして宮崎学園高校のOGの方ですか?」
 スタッフ「はい、そうです。今年3月卒業で、宮崎女子短期大学で歌っています。」
やはり、そうであったかあ!
NHKコンクールやYouTubeで映像を見た際、彼女の歌う姿勢と表情が非常に印象的であった。
YouTube動画のことや先月の全日本合唱コンクールについて、少しだけ会話した。
予期しなかった出会いに、また一つ巡り会えた。

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せき

「那須与一」男声合唱版の存在は初耳でした。
大阪メールクワィアーさんのサイトを覗いてみたところ、男声合唱フェスティバルより前、今年の夏のコンクールの自由曲として演奏されたようです。
http://osakamale.web.fc2.com/ivent.html
うちのサイト内でまとめている『日本の絶版・未出版男声合唱曲』を次回更新する際データ追加しておきます。


「稗搗節」は、拙サイトの上記コーナーでは「初演2004年」とあります。
気になってENSEMBLE PLEIADEの公式ツイッターアカウント宛に質問したら http://twitter.com/EnsemblePleiade/status/12643375677181952 にて
> 稗搗節自体は「日本の民謡第4集」の一曲として数年前に初演されています。
> 今回は宮崎県で歌うということで、当県の民謡であるこの曲を「選曲」した形です。
> なので、ブログの書き方は誤りですね。
というお返事をいただきました。
by せき (2010-12-09 19:30) 

malechoirpopeye

あちゃ〜。せき様、ありがとうございます!
早速、正確な情報を追記いたしました。
今後も間違った情報掲載がありましたら、よろしくお願いします。
by malechoirpopeye (2010-12-09 20:50) 

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