【千原英喜・個展】 [千原英喜氏]
5/4(水・祝)、【千原英喜・個展】を鑑賞した。
正式名称は、現代邦人作曲家・個展シリーズvol.1「千原英喜・個展」。
会場は、京葉銀行文化プラザ音楽ホール[719席](JR千葉駅下車徒歩5分)
今年上半期で一番待望していた演奏会。
●【千原英喜・個展】が開催される
主催は合唱指揮者:黒川和伸氏と「千原英喜・個展」実行委員会、監修は千原英喜氏。
ポパイN氏(ブラボー隊長!)、ポパイN氏、トンペイF氏とご一緒した。
シューボックス型の音楽ホールは、予想通り音響が素晴らしい。
会場には8割方の観客が詰めかけ、盛会な演奏会。
若者層が多いかなあと思ったが、予想に反して高年層も多数来場したことに些か驚く。
プログラムに「JCDA合唱の祭典2011〜第12回北とぴあ合唱フェスティバル〜」のチラシが挟み込まれていたことにも驚く。
開演前と休憩時に、千原先生のピアノ伴奏で、選抜ソリスト等が千原先生の歌曲を歌うといった「お楽しみ企画」が用意された。
千原歌曲の素晴らしさ(日本人には理解できる特有な叙情感、涙を誘う旋律、演歌、人情歌,艶歌等)を実感し、先生のピアノ演奏も初めて鑑賞でき、最初から満足気な自分。
[開演前]
●「良寛の二つの歌」〜君や忘る道[男声/Solo:大津康平]
●「人麻呂の詠える二つの歌」〜石見相聞歌[男声/Solo:片岡大二郎]
[休憩時]
●歌曲集「みやこわすれ」〜はっか草[男声/Solo:黒川和伸]
・ブラボー隊長のN氏、1回目のBravo!を発する。
上記音源に、Bravo!がしっかりと収録されている。
・休憩時間だからと思い、私はこっそりとiphoneで撮影してしまった.....。
●歌曲集「みやこわすれ」〜みやこわすれ[男声/Solo]
●雨ニモマケズ[混声/4名]
修正や追加等があるかもしれないが、ご容赦願いたい。
−演奏曲目−
[第1部]
●お伽草子 混声合唱のための3つのエチュード〜浦島太郎/一寸法師
指揮:黒川和伸
演奏:VOCE ARMONICA[23名]
・予想以上の高水準な演奏に、ご一緒したメンバーが異口同音に「巧いね〜。驚いた!」との感想を発する。
・近い将来、関東支部代表として全日本合唱コンクール全国大会に出場できるレベルだと直感。
平均年齢が20代中盤と察したが、今後の活躍と成長に期待したい。
●国来、国来よ 出雲国引き伝説による 男声合唱のために
指揮:大津康平
演奏:「千原英喜・個展」男声アンサンブル[18名]
・シアターピース的な要素を含み、またクラスター構築が多様された難曲。
少人数ながら、無難に纏めた感があり安心した。
・BaritoneとBassが優秀、Tenor系は硬質だが若者特有の浅い声ではなく心地良い。
・神楽鈴は、もう少し甲高い音で、響きが大きな楽器の方が演奏効果が高いと思われたので少し残念。
●種山ヶ原の夜の歌-異伝・原体剣舞連(未出版) 詩:宮沢賢治
指揮:黒川和伸
演奏:「千原英喜・個展」混声アンサンブル[14名]
・前曲以上にシアターピースの要素が多分にあり、演奏者全員が役者に徹しないと中途半端な表現となってしまう難曲。
・14名の小編成では、音楽の勢いの面で少し厳しいかなあと感じてしまった。
・ピッコロの音色と技術に大変驚き、アマチュア奏者ながら演奏レベルが高い。
銚子市立銚子高校吹奏楽部で活躍され、吹奏楽コンクール全国大会やアンサンブルコンテスト全国大会への出場経験と上位入賞の実績を残されている方とのこと。
●混声合唱のための「コスミック・エレジー」〜「わが抒情詩」 詩:草野心平
指揮:黒川和伸
演奏:「千原英喜・個展」混声アンサンブル[14名]
・プログラムには掲載されておらず、急遽演奏された。
大震災により、今回出演できなかった公募メンバーに対する配慮とのこと。
大好きな曲故、心の中で一緒に歌わせていただく。
・「詩は、写実的には戦後間もない都市の焼け野原の風景。
心象的には現在の先行きの見えない閉塞感と孤独の中にいる私たちの姿とのこと。
▼詩はこちら
[第2部]
●混声合唱とピアノのための「銀河の序」より I・III[19名] 詩:松尾芭蕉
指揮:大津康平 ピアノ:中公瑛人
演奏:Koris Bumbieri
・これまでの千原作品では聴いたことがない、激しいピアノ伴奏が印象的な楽曲。
和声とリズムが難しそうな曲。
最後まで健闘していた演奏であったと素直に思う。
・平均年齢は20代前半の若い団体、こららも今後の活躍と成長に期待したい。
●Ave maris stella アヴェ・マリス・ステッラ−花も花なれ、人も人なれ[女声版]
詩:ラテン語聖歌:アヴェ・マリス・ステッラ、摩可般若波羅蜜多心経、
細川ガラシャ夫人の和歌
指揮:黒川和伸
演奏:「千原英喜・個展」女声アンサンブル[12名]
・小編成でアルトに男声1名が加入、低音の「摩可般若波羅蜜多心経」を唱えていた。
・他団体と比較して年齢層は高いが、声に深みと色気があり曲の雰囲気を損ねていない。
●千原英喜 委嘱新作発表講習会
●混声合唱とピアノのための組曲「ある真夜中に」[全曲] 詩:瀬戸内寂聴
指揮:千原英喜 ピアノ:名倉扶季
演奏:Rhapsody in CHIHARA!Festival Chorus(出演者全員及び公募) [70名]
・千原先生の指揮を拝見したのは、今回で3回目。
1回目は第8回東京男声合唱フェスティバル。
2回目は立正大学グリークラブ第45回定期演奏会。
以前と比べて、スムーズで柔らかな指揮をされていた。
自作自演ならではの【間】と【溜め】、【揺れ】が随所に見られ、なるほどこういった表現を要求されていたのか!と感心しきりであった。
・限られた練習回数の中、即席合唱団にも関わらず、大変纏まった声が発せられ、上質な音楽が会場内を流れていて、見事な演奏に感心!
ご一緒したメンバーも、同様な感想を寄せていた。
・ブラボー隊長のN氏、2回目のBravo!を発する。
●[アンコール]雨ニモマケズ−絶唱付− 詩:宮沢賢治
・冒頭の口上、(「春と修羅」から)
[いかりのにがさまた青さ 四月の気層のひかりの底を
唾し はぎしりゆききする おれはひとりの修羅なのだ! ]の絶唱付き。
・ブラボー隊長のN氏、3回目の最大級なBravo!を発する。
会場内に響き渡る素晴らしい声だ。
終演後、ロビーにて主催者の黒川氏にご挨拶と招待券の御礼を申し上げた。
また、広域指定合唱団青山組のO氏と久しぶりに再会した。
現在、harmonia ensembleとEnsemble Evergreenにて歌っているとのこと。
harmonia ensembleでは、昨年の朝日コンクール(東京都大会及び全国大会)では、ホーミー歌唱を担当したとのことだ。
●Stephen Leekの「Kondalilla」はこれかな?
精力的な合唱活動を実践されていて、羨ましいなあと素直に思った次第。
図々しくも、千原先生の楽屋へ伺った。
大変にこやかで安堵された表情で、出迎えいただく。
しかしながら、疲労困憊といった感じでもあった。
前日の長時間リハーサル、当日リハーサル、開演前と休憩時間中のピアノ伴奏、演奏前の1曲ずつの曲目解説(その都度の階段の上り降り)、合同演奏の指揮等、無理もない。
肩が痛いとのことで、首に磁気ネックレスをされていたのが何とも微笑ましい。
6月の埼玉県合唱祭で、ポパイが「東海道中膝栗毛」から「伊勢」を選曲することを報告した。
千原先生の奥様にもご挨拶できた。
奥様:「●●さんでいらっしゃいますか!
いつも主人をブログで紹介していただいて、本当にありがとうございます。
それにしても、読み応えあるブログですね!」
照れと同時に、大変恐縮してしまった自分。
千原先生、黒川氏、主催者の皆さん、出演者の皆さん、大変お疲れさまでした。
心が踊り至福な時を過ごすことができまして、心から感謝申し上げます。
楽しい一時は瞬く間に過ぎ去ってしまった.....(いつも呟く台詞だなあ〜)
名残惜しくも会場を後にし、駅前の居酒屋に直行。
結局、4時間近く宴を楽しむ。
現代邦人作曲家・個展シリーズvol.2は、「千原英喜歌曲集・全曲演奏会」が予定されている。
▼詳細はこちら
●千原英喜歌曲集・全曲演奏会のご案内
正式名称は、現代邦人作曲家・個展シリーズvol.1「千原英喜・個展」。
会場は、京葉銀行文化プラザ音楽ホール[719席](JR千葉駅下車徒歩5分)
今年上半期で一番待望していた演奏会。
●【千原英喜・個展】が開催される
主催は合唱指揮者:黒川和伸氏と「千原英喜・個展」実行委員会、監修は千原英喜氏。
ポパイN氏(ブラボー隊長!)、ポパイN氏、トンペイF氏とご一緒した。
シューボックス型の音楽ホールは、予想通り音響が素晴らしい。
会場には8割方の観客が詰めかけ、盛会な演奏会。
若者層が多いかなあと思ったが、予想に反して高年層も多数来場したことに些か驚く。
プログラムに「JCDA合唱の祭典2011〜第12回北とぴあ合唱フェスティバル〜」のチラシが挟み込まれていたことにも驚く。
開演前と休憩時に、千原先生のピアノ伴奏で、選抜ソリスト等が千原先生の歌曲を歌うといった「お楽しみ企画」が用意された。
千原歌曲の素晴らしさ(日本人には理解できる特有な叙情感、涙を誘う旋律、演歌、人情歌,艶歌等)を実感し、先生のピアノ演奏も初めて鑑賞でき、最初から満足気な自分。
[開演前]
●「良寛の二つの歌」〜君や忘る道[男声/Solo:大津康平]
●「人麻呂の詠える二つの歌」〜石見相聞歌[男声/Solo:片岡大二郎]
[休憩時]
●歌曲集「みやこわすれ」〜はっか草[男声/Solo:黒川和伸]
・ブラボー隊長のN氏、1回目のBravo!を発する。
上記音源に、Bravo!がしっかりと収録されている。
・休憩時間だからと思い、私はこっそりとiphoneで撮影してしまった.....。
●歌曲集「みやこわすれ」〜みやこわすれ[男声/Solo]
●雨ニモマケズ[混声/4名]
修正や追加等があるかもしれないが、ご容赦願いたい。
−演奏曲目−
[第1部]
●お伽草子 混声合唱のための3つのエチュード〜浦島太郎/一寸法師
指揮:黒川和伸
演奏:VOCE ARMONICA[23名]
・予想以上の高水準な演奏に、ご一緒したメンバーが異口同音に「巧いね〜。驚いた!」との感想を発する。
・近い将来、関東支部代表として全日本合唱コンクール全国大会に出場できるレベルだと直感。
平均年齢が20代中盤と察したが、今後の活躍と成長に期待したい。
●国来、国来よ 出雲国引き伝説による 男声合唱のために
指揮:大津康平
演奏:「千原英喜・個展」男声アンサンブル[18名]
・シアターピース的な要素を含み、またクラスター構築が多様された難曲。
少人数ながら、無難に纏めた感があり安心した。
・BaritoneとBassが優秀、Tenor系は硬質だが若者特有の浅い声ではなく心地良い。
・神楽鈴は、もう少し甲高い音で、響きが大きな楽器の方が演奏効果が高いと思われたので少し残念。
●種山ヶ原の夜の歌-異伝・原体剣舞連(未出版) 詩:宮沢賢治
指揮:黒川和伸
演奏:「千原英喜・個展」混声アンサンブル[14名]
・前曲以上にシアターピースの要素が多分にあり、演奏者全員が役者に徹しないと中途半端な表現となってしまう難曲。
・14名の小編成では、音楽の勢いの面で少し厳しいかなあと感じてしまった。
・ピッコロの音色と技術に大変驚き、アマチュア奏者ながら演奏レベルが高い。
銚子市立銚子高校吹奏楽部で活躍され、吹奏楽コンクール全国大会やアンサンブルコンテスト全国大会への出場経験と上位入賞の実績を残されている方とのこと。
●混声合唱のための「コスミック・エレジー」〜「わが抒情詩」 詩:草野心平
指揮:黒川和伸
演奏:「千原英喜・個展」混声アンサンブル[14名]
・プログラムには掲載されておらず、急遽演奏された。
大震災により、今回出演できなかった公募メンバーに対する配慮とのこと。
大好きな曲故、心の中で一緒に歌わせていただく。
・「詩は、写実的には戦後間もない都市の焼け野原の風景。
心象的には現在の先行きの見えない閉塞感と孤独の中にいる私たちの姿とのこと。
▼詩はこちら
[第2部]
●混声合唱とピアノのための「銀河の序」より I・III[19名] 詩:松尾芭蕉
指揮:大津康平 ピアノ:中公瑛人
演奏:Koris Bumbieri
・これまでの千原作品では聴いたことがない、激しいピアノ伴奏が印象的な楽曲。
和声とリズムが難しそうな曲。
最後まで健闘していた演奏であったと素直に思う。
・平均年齢は20代前半の若い団体、こららも今後の活躍と成長に期待したい。
●Ave maris stella アヴェ・マリス・ステッラ−花も花なれ、人も人なれ[女声版]
詩:ラテン語聖歌:アヴェ・マリス・ステッラ、摩可般若波羅蜜多心経、
細川ガラシャ夫人の和歌
指揮:黒川和伸
演奏:「千原英喜・個展」女声アンサンブル[12名]
・小編成でアルトに男声1名が加入、低音の「摩可般若波羅蜜多心経」を唱えていた。
・他団体と比較して年齢層は高いが、声に深みと色気があり曲の雰囲気を損ねていない。
●千原英喜 委嘱新作発表講習会
●混声合唱とピアノのための組曲「ある真夜中に」[全曲] 詩:瀬戸内寂聴
指揮:千原英喜 ピアノ:名倉扶季
演奏:Rhapsody in CHIHARA!Festival Chorus(出演者全員及び公募) [70名]
・千原先生の指揮を拝見したのは、今回で3回目。
1回目は第8回東京男声合唱フェスティバル。
2回目は立正大学グリークラブ第45回定期演奏会。
以前と比べて、スムーズで柔らかな指揮をされていた。
自作自演ならではの【間】と【溜め】、【揺れ】が随所に見られ、なるほどこういった表現を要求されていたのか!と感心しきりであった。
・限られた練習回数の中、即席合唱団にも関わらず、大変纏まった声が発せられ、上質な音楽が会場内を流れていて、見事な演奏に感心!
ご一緒したメンバーも、同様な感想を寄せていた。
・ブラボー隊長のN氏、2回目のBravo!を発する。
●[アンコール]雨ニモマケズ−絶唱付− 詩:宮沢賢治
・冒頭の口上、(「春と修羅」から)
[いかりのにがさまた青さ 四月の気層のひかりの底を
唾し はぎしりゆききする おれはひとりの修羅なのだ! ]の絶唱付き。
・ブラボー隊長のN氏、3回目の最大級なBravo!を発する。
会場内に響き渡る素晴らしい声だ。
終演後、ロビーにて主催者の黒川氏にご挨拶と招待券の御礼を申し上げた。
また、広域指定合唱団青山組のO氏と久しぶりに再会した。
現在、harmonia ensembleとEnsemble Evergreenにて歌っているとのこと。
harmonia ensembleでは、昨年の朝日コンクール(東京都大会及び全国大会)では、ホーミー歌唱を担当したとのことだ。
●Stephen Leekの「Kondalilla」はこれかな?
精力的な合唱活動を実践されていて、羨ましいなあと素直に思った次第。
図々しくも、千原先生の楽屋へ伺った。
大変にこやかで安堵された表情で、出迎えいただく。
しかしながら、疲労困憊といった感じでもあった。
前日の長時間リハーサル、当日リハーサル、開演前と休憩時間中のピアノ伴奏、演奏前の1曲ずつの曲目解説(その都度の階段の上り降り)、合同演奏の指揮等、無理もない。
肩が痛いとのことで、首に磁気ネックレスをされていたのが何とも微笑ましい。
6月の埼玉県合唱祭で、ポパイが「東海道中膝栗毛」から「伊勢」を選曲することを報告した。
千原先生の奥様にもご挨拶できた。
奥様:「●●さんでいらっしゃいますか!
いつも主人をブログで紹介していただいて、本当にありがとうございます。
それにしても、読み応えあるブログですね!」
照れと同時に、大変恐縮してしまった自分。
千原先生、黒川氏、主催者の皆さん、出演者の皆さん、大変お疲れさまでした。
心が踊り至福な時を過ごすことができまして、心から感謝申し上げます。
楽しい一時は瞬く間に過ぎ去ってしまった.....(いつも呟く台詞だなあ〜)
名残惜しくも会場を後にし、駅前の居酒屋に直行。
結局、4時間近く宴を楽しむ。
現代邦人作曲家・個展シリーズvol.2は、「千原英喜歌曲集・全曲演奏会」が予定されている。
▼詳細はこちら
●千原英喜歌曲集・全曲演奏会のご案内
こんにちは。
project supernovaの片岡と申します。
このたびは御来場、および当日以前より貴ブログにお取り上げいただきありがとうございます。
とてもお喜びいただけたようで大変恐縮であるとともに嬉しく思います。
これを励みに精進して参りますので、今後ともproject supernoaをよろしくお願いいたします。
ちなみに石見相聞歌を演奏したのは私(@ComposerD)です^^;
by project supernova (2011-05-22 07:19)
project supernova 片岡様
コメントいただきまして、こちらこそ恐縮しております。
ありがとうございます。
早速ソリスト名を付記させたいただきました。
石見相聞歌も大好きな曲です!
レクイエムの3曲目として初めて旋律を聴いた時、本当に感心しました。
project supernoaの今後益々のご発展を、心から祈念しております!
by malechoirpopeye (2011-05-22 10:59)