甍が歌った《王孫不帰》 [甍会]
男声合唱団 甍が歌った《王孫不帰》の演奏録音が、YouTubeに掲載されている。
男声合唱のための《王孫不帰》[1970年]
詩:三好達治 曲:三善晃
▼男声合唱団 甍による演奏はこちら
第34回甍演奏会
日時:1995年8月4日
会場:中野ZEROホール
指揮:清水敬一
ピアノ:藤田晶
演奏:男声合唱団 甍(合同演奏)
約20年前の録音だが、録音状態が良い。
そして、鬼気迫る重厚な演奏で、聴き手が納得せざるを得ない位にとても上手い!
▼三善晃氏が語った《王孫不帰》についてはこちら
(法政大学アリオンコールHP内)
▼初演音源はこちら
法政大学アリオンコール第20回定期演奏会
日時:1970年12月19日
会場:神田共立講堂
指揮:田中信昭
ピアノ:田中瑶子
《王孫不帰》は、帰らぬ息子を想う父母の無念を綴った[反戦]を主題とする作品とのこと。
▼生と死と創造と――作曲家・三善晃論はこちら(丘山万里子氏著)
▼その他の解説(楽譜付き)はこちら(P40−P43)
謡いの拍節や旋法、「はたり」「ちょう」という詩句が非常に印象的で、最大9部Div(3 Soli含む)でクラスター歌唱が多様されていて、超難曲とされている。
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3曲から構成されて、ピアノ、木柾(もくしょう)、Sleigh−bells(スレイベル)が加わる。
これまで、委嘱初演団体である法政大学アリオンコールの他、東京混声合唱団、関西大学グリークラブ、東北学院大学グリークラブ、クール・ジョワイエ、甍会、福島高校男声合唱団、淀川工業高校グリークラブ、合唱団Palinka等が選曲されたとのこと(上記法政大学アリオンコールHP内に記載)
実力派団体でないと選曲できない楽曲である。
[2014.11.3追記]
創価学会しなの合唱団もコンクール[2010年]及び定期演奏会[2011年2月27日]にて選曲している。
大阪府立淀川工業高校グリークラブ(指揮:高嶋昌二/第48回全日本合唱コンクール全国大会[1995年(平成7年)])の演奏録音(Ⅰ)には、大変感銘を受けた。
殊に「ちょう」の掛け声は、声の立ち方と響き、抑揚が見事である。
歌う機会はまずない!と思いつつ、2010年[平成22年]衝動的に楽譜を購入してしまった。
三連符を基本とした複雑な音系、臨時記号の多様、全音や半音のぶつかり、無調的な和声、見たことも聴いたこともない拍子[4分の2・5/4分の3・5/8分の5・5/4分の5・5/2分の2・5等]、前記の拍子の入り混じり、楽譜全体が器楽的な様相等。
【目が点】になり、唖然として、ため息をし、自分には歌えない..... と確信した。
三善氏の男声作品では、これまで《遊星ひとつ》《だれもの探検》《路標のうた》を歌う機会を得たが、《王孫不帰》が最も難しいと思われる。
●楽譜新譜:くちびるに歌を 他
CDは、2012年[平成24年]に下記を購入した。
●CD新譜:嫁ぐ娘に/三善晃作品集1
[指揮:田中信昭/ピアノ:喜田容子/演奏:東京混声合唱団(1972年録音)]
昨年10月4日に逝去された三善晃氏。
今年、追悼の念もあり、合唱団Palinka(Ⅲ)とインターカレッジ男声合唱団Voces Veritas(Ⅰ)等、実力派団体がこの超難曲を選曲している。
▼合唱団Palinka HPはこちら(Palinka's history内の2014年活動)
▼第14回東京男声合唱フェスティバル演奏曲目はこちら(51番/Voces Veritas)
そして、来年は東京混声合唱団が歌うのだ!
指揮は、委嘱初演された田中信昭氏である。
東京混声合唱団第236回定期演奏会−半世紀の変遷−
日時:2015年3月17日(火)19:00開演
会場:東京文化会館小ホール
指揮:田中信昭
ピアノ:中嶋香
チケット:全席自由(一般4,500円・学生2,500円)
チケット発売日:12月2日(火)
曲目
■間宮芳生
合唱のためのコンポジション第1番
混声合唱のためのコンポジション[1958年委嘱作品]
■三善晃
女声合唱のための《三つの抒情》[1962年]
詩:立原道造/中原中也
或る風に寄せて(暁と夕の詩より)/北の海/ふるさとの夜に寄す
■三善晃
男声合唱のための《王孫不帰》[1970年]
詩:三好達治
■野平一郎
混声合唱とピアノのための《転調するラブソング》[2015年委嘱作品]
詩:大岡信
さわる/マリリン
▼東京混声合唱団第236回定期演奏会−半世紀の変遷−はこちら
この演奏会は、聴きに行く!
男声合唱のための《王孫不帰》[1970年]
詩:三好達治 曲:三善晃
▼男声合唱団 甍による演奏はこちら
第34回甍演奏会
日時:1995年8月4日
会場:中野ZEROホール
指揮:清水敬一
ピアノ:藤田晶
演奏:男声合唱団 甍(合同演奏)
約20年前の録音だが、録音状態が良い。
そして、鬼気迫る重厚な演奏で、聴き手が納得せざるを得ない位にとても上手い!
▼三善晃氏が語った《王孫不帰》についてはこちら
(法政大学アリオンコールHP内)
▼初演音源はこちら
法政大学アリオンコール第20回定期演奏会
日時:1970年12月19日
会場:神田共立講堂
指揮:田中信昭
ピアノ:田中瑶子
《王孫不帰》は、帰らぬ息子を想う父母の無念を綴った[反戦]を主題とする作品とのこと。
▼生と死と創造と――作曲家・三善晃論はこちら(丘山万里子氏著)
▼その他の解説(楽譜付き)はこちら(P40−P43)
謡いの拍節や旋法、「はたり」「ちょう」という詩句が非常に印象的で、最大9部Div(3 Soli含む)でクラスター歌唱が多様されていて、超難曲とされている。
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの3曲から構成されて、ピアノ、木柾(もくしょう)、Sleigh−bells(スレイベル)が加わる。
これまで、委嘱初演団体である法政大学アリオンコールの他、東京混声合唱団、関西大学グリークラブ、東北学院大学グリークラブ、クール・ジョワイエ、甍会、福島高校男声合唱団、淀川工業高校グリークラブ、合唱団Palinka等が選曲されたとのこと(上記法政大学アリオンコールHP内に記載)
実力派団体でないと選曲できない楽曲である。
[2014.11.3追記]
創価学会しなの合唱団もコンクール[2010年]及び定期演奏会[2011年2月27日]にて選曲している。
大阪府立淀川工業高校グリークラブ(指揮:高嶋昌二/第48回全日本合唱コンクール全国大会[1995年(平成7年)])の演奏録音(Ⅰ)には、大変感銘を受けた。
殊に「ちょう」の掛け声は、声の立ち方と響き、抑揚が見事である。
歌う機会はまずない!と思いつつ、2010年[平成22年]衝動的に楽譜を購入してしまった。
三連符を基本とした複雑な音系、臨時記号の多様、全音や半音のぶつかり、無調的な和声、見たことも聴いたこともない拍子[4分の2・5/4分の3・5/8分の5・5/4分の5・5/2分の2・5等]、前記の拍子の入り混じり、楽譜全体が器楽的な様相等。
【目が点】になり、唖然として、ため息をし、自分には歌えない..... と確信した。
三善氏の男声作品では、これまで《遊星ひとつ》《だれもの探検》《路標のうた》を歌う機会を得たが、《王孫不帰》が最も難しいと思われる。
●楽譜新譜:くちびるに歌を 他
CDは、2012年[平成24年]に下記を購入した。
●CD新譜:嫁ぐ娘に/三善晃作品集1
[指揮:田中信昭/ピアノ:喜田容子/演奏:東京混声合唱団(1972年録音)]
昨年10月4日に逝去された三善晃氏。
今年、追悼の念もあり、合唱団Palinka(Ⅲ)とインターカレッジ男声合唱団Voces Veritas(Ⅰ)等、実力派団体がこの超難曲を選曲している。
▼合唱団Palinka HPはこちら(Palinka's history内の2014年活動)
▼第14回東京男声合唱フェスティバル演奏曲目はこちら(51番/Voces Veritas)
そして、来年は東京混声合唱団が歌うのだ!
指揮は、委嘱初演された田中信昭氏である。
東京混声合唱団第236回定期演奏会−半世紀の変遷−
日時:2015年3月17日(火)19:00開演
会場:東京文化会館小ホール
指揮:田中信昭
ピアノ:中嶋香
チケット:全席自由(一般4,500円・学生2,500円)
チケット発売日:12月2日(火)
曲目
■間宮芳生
合唱のためのコンポジション第1番
混声合唱のためのコンポジション[1958年委嘱作品]
■三善晃
女声合唱のための《三つの抒情》[1962年]
詩:立原道造/中原中也
或る風に寄せて(暁と夕の詩より)/北の海/ふるさとの夜に寄す
■三善晃
男声合唱のための《王孫不帰》[1970年]
詩:三好達治
■野平一郎
混声合唱とピアノのための《転調するラブソング》[2015年委嘱作品]
詩:大岡信
さわる/マリリン
▼東京混声合唱団第236回定期演奏会−半世紀の変遷−はこちら
この演奏会は、聴きに行く!
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