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夜もすがら【男声版】 [千原英喜氏]

数多い千原作品の中で、大好きな楽曲の一曲である「夜もすがら」
元々は混声作品(混声合唱のための「方丈記」)であるが、今年男声版が委嘱された。
委嘱団体は、相澤直人氏を指揮者に擁するAZsingersである。
 ●【わが抒情詩】【夜もすがら】の男声版が委嘱された!
演奏音源がYouTubeに掲載されたので、早速紹介させていただく。
楽譜が出版される機会があれば、是非とも歌いたい曲である。
あの曲!とカップリングで出版されたら、この上なく嬉しい。
 ●混声合唱のための「方丈記」〜Ⅲ. 夜もすがら
 ●Asia Pacific Youth Choir 2015が歌った「夜もすがら」

 夜もすがら
  詩:鴨長明 曲:千原英喜
  指揮:相澤直人
  演奏:AZsingers
  日時:2018年10月27日(土)
  会場:森のホール21大ホール
  第70回松戸市合唱祭

 

 −夜もすがら独りみ山のまきの葉にくもるもすめる有明の月(新古1523)−

下記解説は、鴨長明 千人万首から転載させていただく。
【通釈】
  一晩中、独り起きていて、奥山の針葉樹の葉に遮られた月を眺めていた。
  いま暁になり、曇りも払われて、澄んで見える、有明の月が空にかかっている。
【語釈】
 ●独りみ山:「み山」は深山。「(独り)見」を掛ける。
 「独り」には孤独な庵住まいを暗示している。
 (但し、この歌を作った当時、長明はまだ出家はしていない)
 ●まきの葉:まき(槙・真木)は杉・檜などの針葉樹。
 ●くもるもすめる:難解。「まきの葉に遮られて曇っていたのが、暁には梢を離れ、
  澄んで見えるようになった」とも「涙で曇りながらも、心眼には澄んで見える」の
  意にも取れる。おそらく両意を含ませたのであろう。
 ●有明の月:明け方まで空に残る月。信仰による救済を暗示。
【補記】建仁元年(1201年)八月十五日の撰歌合。

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