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第62回甍演奏会 [甍会]

8/11(日)、第62回甍演奏会に出演した。
会場はティアラこうとう大ホール[1,228席]。
甍にとって、初めて利用するホールである。
甍演奏会は、団内では<夏甍>(なついらか)と表されていて、毎年8月上旬開催の定番行事である。

私は早稲田大学卒でもなく、コール・フリューゲル出身でもない身ではあるが、清水昭先生とのご縁をいただき、第49回甍演奏会[2010/8/7]からいらか会合唱団に参加している。
 ●第49回甍演奏会[本番編]

甍演奏会への出演は今回で【10回目】。
 ●第49回甍演奏会[2010/8/7 杉並公会堂] 
 ●第50回甍演奏会[2011/8/7 東京文化会館]
 ●第51回甍演奏会[2012/8/5 杉並公会堂]
 ●第52回甍演奏会[2013/8/3 杉並公会堂]
 ●第53回甍演奏会[2014/8/9 杉並公会堂]
 ※第54回は出演断念[2015/8/9 杉並公会堂]
 ●第55回甍演奏会[2016/8/13 杉並公会堂]
 ●第56回甍演奏会[2017/8/6 杉並公会堂]
 ※第57回は出演断念[2018/8/5 昭和女子大学人見記念講堂]
 ●第58回甍演奏会[2019/8/9 杉並公会堂]
 ※第59回は出演断念[2021/8/8 杉並公会堂/無観客]
 ●第60回甍演奏会[2022/8/11 杉並公会堂]
 ※第61回は出演断念[2023/8/6 杉並公会堂]

−当日のスケジュール−
 8:00/自宅発
 10:00/集合
 10:10−10:40/体操・発声
 11:00−13:20/ホールリハーサル
 13:30/開場
 14:00/開演
 16:15/終演
 17:00−19:30/打上げ(CAFE Kichi)
 21:00/自宅着

演奏会のテーマは<真夏の男声合唱。新たな歩みへ。>、「甍」60周年記念として委嘱作品を組み込んだプログラム構成である。

曲目
1st/二部合唱のための6つのソング「うたうたう」
 詩:宮本益光 曲:信長貴富  
 指揮:齊藤諒
 ピアノ:井川弘毅
 演奏:早稲田大学高等学院グリークラブ[16名]
 
2st/同声(女声または男声)三部合唱とピアノのための組曲「永訣の朝」
 詩:宮澤賢治 曲:西村朗
 Ⅰ. 永訣の朝(早稲田大学コール・フリューゲルによる演奏はこちら
 Ⅱ. 松の針(早稲田大学コール・フリューゲルによる演奏はこちら
 Ⅲ. 無声慟哭(クール・ジョワイエによる演奏はこちら
 指揮:南方隼紀 
 ピアノ:井川弘毅
 演奏:いらか会合唱団 
 Top8/Sec10/Bari14/Bass14[46名]

3曲全曲を歌う機会に恵まれて、この上なく幸せな時間であった。
「今後、この組曲を歌うことはないであろうなあ…」と惜別の情を感じながら、全力集中して歌唱した。
2曲目「松の針」は、自分の歌唱レベルでは歌えない曲だろうなあと最初から偏見と劣等感を抱いていたが、練習音源やYouTube掲載の音源を繰り返し聴き自主練習に励んだこともあり、大きなミスなく無事に歌う事ができて安堵した。

3st/男声合唱とピアノのための「わが詩友」
 曲:信長貴富  
 Ⅰ. 砂の砦    詩:三好達治
 Ⅱ. 詩人の友   詩:丸山薫
 Ⅲ. 浅春偶語   詩:三好達治(小田原男声合唱団による演奏はこちら
 Ⅳ. 新しい時代に 詩:丸山薫
 指揮:清水敬一
 演奏:男声合唱団「甍」 
 Top14/Sec17/Bari25/Bass22[78名]

この組曲は、いらか会合唱団第14回演奏会[2016/3//6(日)]にて歌う機会に恵まれ、私は今回で[2回目]となる。
4曲共、名曲!
3曲目「浅春偶語」は、三好達治と詩友の丸山薫との二十余年に及ぶ親交を軸に、労わり、気遣い、思いやりに溢れた心沁み入る旋律が心地良い。

4st/男声合唱曲集「ガルシーア・ロルカの五つのシャンソン」
 詩:ガルシーア・ロルカ 訳:長谷川四郎 曲:池辺晋一郎 
 指揮:真下洋介 
 ピアノ:小田裕之
 演奏:早稲田大学コール・フリューゲル[16名] 

5st/男声合唱とピアノのための組曲「音楽家の友への五つの詩」[委嘱初演]
 詩:黒田喜夫[1926-1984] 曲:信長貴富
 Ⅰ. 楽団のない若い指揮者に音をひとつあげる
 Ⅱ. ピアニストの死
 Ⅲ. 人形へのセレナーデ
 Ⅳ. ギター弾きへの告別
 Ⅴ. ながいながい今日の終りにただ一度立ち上がってシンバルを叩いた人に幸あれ 
 指揮:清水昭 
 ピアノ:小田裕之
 演奏:男声合唱団「甍」
 Top14/Sec18/Bari26/Bass22[80名]
 ▼<信長(貴富)の野望>内の紹介ページはこちら(あ行−お)

作品は4月中旬に全曲納品。
各団ごとの練習と計7回程度の合同練習を経て本番を迎えた。
壮大なスケール感を有し、これまでの合唱音楽の響きとは少し違った、交響曲的な響きが多々出現する大曲。
言葉数が多いことから、旋律は3連符、4連符、16分音符が多用され、臨時記号が多く付されていて、かつ音の跳躍もあり、正確な音を捉えることが難しい。
4曲目の高速テンポ【Presto ♩≒ 160】は歌詞を発語するだけでやっと…という感じ、なかなかリズムに乗れなかった。
書籍を読まないため読解力が乏しい私にとっては、詩の内容が理解できず、総じて苦戦した。
ひたすら周囲の音に注意深く耳を傾け、集中して練習に臨んだ。

▼信長貴富先生の曲解説(パンフレットから抜粋転載)
 −詩の中に登場する人物は音楽家そのものの像を表してはおらず、社会から疎外もしくは抑圧された人間の心象が暗喩的に描かれています。
 社会からの疎外と抑圧は、この詩が書かれた1950年代の世相から一廻りする形で、いま、再びわが国の社会に肥大する現象となっています。
 その意味でも今回のこの詩を取り上げることに意味を感じながら作曲した次第です。

▼信長貴富先生のX投稿
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アンコール
 男声合唱曲「オンザロード」 詩:和合亮一 曲:信長貴富
 早稲田大学校歌 詩:相馬御風 曲:東儀鉄笛 編:山田耕筰

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次回第63回甍演奏会は、来年2025年8月開催を予定している。
来年も参加できるよう頑張りたい!

♪ 「甍(いらか)」の紹介 ♪
「甍」は早稲田大学高等学院グリークラブ、早稲田大学コール・フリューゲル、OBを主体とした「いらか会合唱団」が1962年から毎夏開催している演奏会の名称、そして3団体の総称です。
早稲田大学校歌の「都の西北 早稲田の杜に 聳ゆる甍は われらが母校」の文字を頂戴しました。

いらか会合唱団&男声合唱団「甍」 HP
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