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Blu-ray新譜:秋日和 [映画]

私は、戦後に製作された小津安二郎作品が大好きである。
生誕110年を記念してニューデジタルリマスターされたBlu-ray版の《秋日和》[昭和35年製作]を、価格が下がったこともあり購入した。
 ●Blu-ray新譜:東京物語/彼岸花/秋刀魚の味
 ●合唱以外の趣味は何?
 ●第66回関東合唱コンクール[リハーサル編]
 ▼《秋日和》の解説はこちら(wikipedia)
 ▼《秋日和》の予告編はこちら



この作品における岡田茉莉子は、演技力、美貌、可愛らしさが際立ち秀逸である!と、勝手に評価している。
作品の終盤、佐分利信、中村伸郎、北竜二、岡田茉莉子による寿司屋でのやり取りは、この作品の名シーンである。
これまで何度も鑑賞している作品だが、綺麗に編集された画質を楽しみに、週末ゆっくりと鑑賞するつもりだ。

小津作品を観るたびに、
「あ〜、昭和30年代を生きてみたかったなあ...... 」
とつくづく思う。
私は、昭和30年代の文化が好きなのだ。

Erich Wolfgang Korngoldの映画音楽その2 [映画]

Erich Wolfgang Korngoldの映画音楽その2。
先月末に《Kings Row》のメイン・タイトルを初めて聴いて以来、ほぼ毎日のように《勇ましく輝かしい旋律》が頭の中を駆け巡っている。
 ●Erich Wolfgang Korngoldの映画音楽

高校の吹奏楽部時代の先輩が、facebookに下記映画音楽も紹介された。
The Sea Hawk[1940年]
これも素晴らしい!
トランペットとホルンによる輝かしいファンファーレで始まり、冒険活劇特有の勇敢さと躍動感が前面に表現されている。
金管楽器経験者であれば、多くの方が異口同音に「これは吹きたい!」と思うのではないか。
ファンファーレの後は、弦楽器による壮大で緩やかな旋律へと引き継がれてる。
全体を通じてオーケストレーションが華やかだ。
やはり、ジョン・ウィリアムズの映画音楽を思い浮かべてしまう。
ジョン・ウィリアムズがコルンゴルトの技法に影響を受けた結果であろう。
なお、終盤には男声合唱が盛り込まれている。

▼「シー・ホーク」組曲
 

▼「シー・ホーク」組曲
 

他にも、下記を紹介したい。
Captain Blood[1935年]
▼「海賊ブラッド」組曲はこちら

The Private Lives of Elizabeth and Essex[1939年]
▼「女王エリザベス」組曲はこちら

Erich Wolfgang Korngoldの映画音楽 [映画]

高校の吹奏楽部時代の先輩が、先日facebookに投稿した情報に感心を抱いた。
それは、Erich Wolfgang Korngoldが作曲した映画音楽である。

Erich Wolfgang Korngold(エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト)[1897年−1957年]
恥ずかしながら、初めて知った作曲家であった。
wikipediaによると、神童と称され、類い稀な才能に恵まれた方で、幅広いジャンル(交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽、ピアノ曲、歌劇、バレエ音楽、歌曲等)の曲を作曲されている。
リヒャルト・シュトラウスから多大な影響を受けたとのことだ。
 ▼wikipedia解説はこちら
 ▼コルンゴルトの楽曲一覧はこちら

先輩が今回紹介したのが、「Kings Row/邦題:嵐の青春」の映画音楽。
大編成の管弦楽曲でシンフォニックな響きが印象的で、金管楽器群を華やかに輝かしく活用している。
弦楽器群には甘美で切ない旋律が多様されている。
胸が高鳴り、一気に曲の世界に魅せられた。
非常に格好良い!
吹奏楽経験者であれば、同じ想いを抱かれるのではないかと思う。
ハリウッド映画音楽の基礎を築かれたとのことだ。

Kings Row(邦題:嵐の青春)[1942年]
 監督:サム・ウッド
 出演:ロナルド・レーガン 他
 
メイン・タイトルが《Star Wars/スター・ウォーズ》[1977年]と酷似している事で有名で、《Star Wars》の作曲者で映画音楽界で著名なジョン・ウィリアムズは、コルンゴルトから多大な影響を受けたと公言されているとのこと。
確かに、似ている。
失礼ながら、《スーパーマン》も少し入っている感じがする。
勿論、ジョン・ウィリアムズがコルンゴルトの技法に影響を受けた結果であろう。

▼《Kings Row》 Soundtrack Suite はこちら

▼《Kings Row》 のOpening実写映像
 

▼《Star Wars》 と 《Kings Row》 の比較
 

《Kings Row》のメイン・タイトルの輝かしい旋律が、頭の中を何十回もリピートしている日々を過ごしている。
今後《Kings Row》以外の映画音楽に触れてみようと思う。
更にその後は、映画音楽以外の管弦楽曲、協奏曲(バイオリン協奏曲が評価が高い)にも視野を広げてみよう。

Blu-ray新譜:あまちゃん 完全版 Blu-ray BOX [映画]

ついに、あまちゃん 完全版 Blu-ray BOX(1・2)を買ってしまった!
BOX3は来年1月10日発売とのことで、値段が下がってから購入しようと思っている。
今日は、NHKにて《暦の上ではディセンバー・これで見おさめ! じぇじぇじぇ! ”あまちゃん祭り”》が、10時間放映されている。
勿論、観ている自分!
 ●南部ダイバー
 ▼NHK連続テレビ小説「あまちゃん」HPはこちら

あまちゃん 完全版 Blu-rayBOX1

あまちゃん 完全版 Blu-rayBOX1

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: Blu-ray



あまちゃん 完全版 Blu-ray BOX 2(Blu-ray Disc)

あまちゃん 完全版 Blu-ray BOX 2(Blu-ray Disc)

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: Blu-ray


Blu-ray新譜:東京物語/彼岸花/秋刀魚の味 [映画]

今年、生誕110年・没後50年を迎えた映画監督の小津安二郎氏。
[1903年(明治36年)12月12日−1963年(昭和38年)12月12日/享年60歳]
 ▼小津安二郎 生誕110年 記念イベントはこちら[松竹株式会社]

20代の頃、戦後に製作された作品(晩春・麦秋・東京物語)に魅了されて以来、小津作品ファンとなり、10年程前にDVD-BOXの第一集と第二集を購入したが、今回ニューデジタルリマスターされたBlu-ray版の3作品を購入した。
 《東京物語》《彼岸花》《秋刀魚の味》
 ●合唱以外の趣味は何?
 ●第66回関東合唱コンクール[リハーサル編]

上記HPによると、《東京物語》は、2012年英国映画協会発行の「サイト・アンド・サウンド」誌が発表した「世界の映画監督358人が投票で決める最も優れた映画」で第1位に、批評家846人の投票では第3位に選ばれたとのことだ。

(全作品を鑑賞していない前提で)戦後の小津作品には、殺人、暴力、嫉妬・ねたみ、いじめ、復讐・恨みなどマイナスの表現要素がほとんどない。
《早春》と《東京暮色》は別であるが。
人と人の繋がり、その多くが家族関係(親子・夫婦・兄弟姉妹等)に凝視し、誰もが経験している普通の日常生活(仕事、結婚、子育て、別れ、老い、死など)を、淡々かつ静かに丁寧に描いている。
誰もが感じる心情故、多くの人々が自分自身に照らし合わせて共感できる作風だ。
また、登場人物の感情の起伏と動きが少なく、場面展開も早くなく、穏やかな時の流れが特徴である。
「日常こそが人間の幸福である」と訴えていると思う反面、日常を普通に暮らすことの大切さ(自立、人に対する気遣いといたわり、許し等)、難しさ(感情の機微の理解等)、もどかしさ、矛盾さを問いかけられる。

上記記念イベントのHPに掲載されている小津氏の言葉
 − 永遠に通じるものこそ常に新しい −
意味深い言葉だと思う。
 ▼小津安二郎の言葉たちはこちら

早速《彼岸花》を鑑賞したが、特に〈色の発色〉が鮮明に浮かび上がっていて、丁寧に修復されているなあと感心する。
画面に溢れる様式美(小道具まで隙がない)と映像美、俳優陣(特に女優)の所作の美しさが、非常に際立っていることに改めて驚く。
 ▼《東京物語》ニューデジタルリマスター修復比較映像はこちら
 ▼《彼岸花》《秋刀魚の味》ニューデジタルリマスター修復比較映像はこちら










小津安二郎 DVD-BOX 第一集

小津安二郎 DVD-BOX 第一集

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD



小津安二郎 DVD-BOX 第二集

小津安二郎 DVD-BOX 第二集

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD


●小津安二郎 DVD-BOX 第一集
 東京物語/彼岸花/お早よう/秋日和/秋刀魚の味
●小津安二郎 DVD-BOX 第二集
 晩春/麦秋/お茶漬けの味/早春/東京暮色

DVD新譜:Les Misérables(レ・ミゼラブル) [映画]

待望の映画「Les Misérables」(Blu-ray版)を購入した。
6/21(金)発売で、今日自宅に届く。
帰宅後、158分の超大作を一気に鑑賞、釘付け状態であった!
仕事の疲れがすーっと抜けた。

レ・ミゼラブル 〈ブルーレイ(デジタル・コピー付) [Blu-ray]

レ・ミゼラブル 〈ブルーレイ(デジタル・コピー付) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2013/06/20
  • メディア: Blu-ray


初ミュージカル鑑賞が「Les Misérables」(1998年7月)
大感激のあまり、その年の年末に単身でイギリスに出向き、初演[1985年]の地であるロンドン公演を鑑賞した。
 ●合唱以外の趣味は何?

これまで購入した関連商品は、下記の通り。
[楽譜]Piano/Vocal Selections
[CD]
 1)Les Miserables:Original London Cast Recording《ロンドン初演キャスト》
 2)Les Miserables:The Complete Symphonic Recording《世界各国の精鋭キャスト》
 3)Les Miserables 10th Anniversary Concert《10周年記念コンサート》
  ●CD:Les Misérables
[Blu-ray]レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート
  ●DVD新譜:レ・ミゼラブル25周年記念コンサート
熱の入れ方が半端ではなかったなあ。
少しだけ、取り憑かれていたのかもしれない.....

勿論、今年の1/12(土)、映画館にて今回の映画を鑑賞した。
 ●映画化されたLes Misérables

映画化されたLes Misérables [映画]

ヴィクトル・ユーゴーの小説を基に、世界各国でロングラン上演されてきたミュージカル「Les Misérables」が映画化され、今年12月28日(金)から全国公開される。
▼日本版予告編
 
▼Les Misérables - Extended First Look
 
▼オフィシャルサイトはこちら
▼映画版「Les Misérables」の詳細な解説はこちら

監督:トム・フーパー(「英国王のスピーチ」でアカデミー賞受賞)
主演のジャン・バルジャン役:ヒュー・ジャックマン(「X-MEN」シリーズ主演)
ジャベール役:ラッセル・クロウ(アカデミー賞主演男優賞受賞)
ファンティーヌ役:アン・ハサウェイ(「プラダを着た悪魔」主演)
テナルディエ夫人役:ヘレナ・ボナム=カーター(アカデミー賞ノミネート数回)
ミュージカル初演版で主演のジャン・バルジャンを演じたコルム・ウィルキンソンは、司教役とのこと。
豪華なキャストである。
ミュージカル版の映画化ということで、ミュージカルで使用された楽曲全編で構成されているようだ。

これまで鑑賞したミュージカルは下記少数だが、「Les Misérables」が最も気に入っている。
 Miss Saigon[1998年12月/ロンドン公演]
 キャッツ/オペラ座の怪人/マンマ・ミーア![全て劇団四季]
全編に流れる楽曲の素晴らしさ、俳優陣の圧倒的な歌唱力が私にとって最大の魅力!
ミュージカル「Les Misérables」大ファンの身としては、必ず鑑賞するつもりだ!!
One Day More[25周年記念コンサート/中央がコルム・ウィルキンソン]
 

1998年7月に帝国劇場で観劇した。
全編台詞を歌で歌う演出、大掛かりな舞台装置、心に残る魅力的な楽曲、エポニーヌ役を演じた島田歌穂の優れた歌唱力等。
On My Own 島田歌穂(英語版)はこちら

劇中からすっかり魅せられてしまった。
心の奥底の何かが爆発したようで、たまらない気持ちを覚え、その年の12月末に初演[1985年]舞台の地ロンドンへ単身渡英!
現地でチケットを入手し、パレス劇場で観劇した。
CDやDVDを多数購入するほど、ハマりすぎたミュージカルである。
この記事を書きながら、ロンドン初演版CDを鑑賞している次第。
 ●合唱以外の趣味は何?
 ●CD:Les Misérables
 ●DVD新譜:レ・ミゼラブル25周年記念コンサート

なお、新演出版「レ・ミゼラブル」が、2013年4月から帝国劇場を皮切りに、全国4大都市でのロングラン公演が開催されるとのことだ。
▼海外版PVその1
 
▼海外版PVその2
 
▼日本版キャスト紹介はこちら
 若い!
 失礼ながら、全く名前を存じ上げないキャストばかりだ。

DVD新譜:フラガール [映画]

映画「フラガール」のDVDを購入した。
昨年の日本映画界のほとんどの賞を独占し、キネマ旬報ベストテン第1位を獲得した作品。
私は最近の日本映画にあまり興味がないのだが、「第1位」「金賞」「●●賞独占」という言葉にとても弱く、これまで「Always−三丁目の夕日」「Shall we ダンス?」等、キネマ旬報第1位作品や日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品は購入している。
単なるミーハーに過ぎないのであるが。
小津安二郎作品だけは別で、全集を購入して楽しんでいる。

期待していた以上に、なかなか面白かった。
台詞も少なめで、わざと笑わせよう泣かせようといった嫌みもなく、起伏のあるエピソードを交えながら淡々と描いている。
台詞は全編福島弁で、これも成功した要因かもしれない。
ただ、炭坑閉鎖、失業、人生の再生、居場所探し、自立、肉親の死といった内容は、この映画に限らず他の映画でもこれまで多数製作されてきたわけで、内容が薄いかなあと感じた。
でも、ここ数年涙腺が弱くなっているせいか、何度も泣いてしまったが.....
主演の蒼井優と助演の富司純子の存在感が圧倒的であった。
蒼井優が新人女優賞、優秀主演女優賞、優秀助演女優賞を独占したのも頷ける。
このまま潰されずに着実に成長していくことを期待する。
南海キャンディーズのしずちゃんも性格俳優としての才能があるようで、樹木希林のような巧みさはないが、今後の女優業に期待ができる。

▼スパリゾートハワイアンズ オフィシャルサイトはこちら

フラガールスタンダード・エディション [DVD]

フラガールスタンダード・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD