立正大学グリークラブ第45回定期演奏会 [千原英喜氏]
2/14(日)、立正大学グリークラブ第45回定期演奏会を鑑賞した。
会場は、国立オリンピック記念青少年総合センター・大ホール[758席]
都合により、開演1時間後(17:00)に会場到着、第3ステージが始まる直前であった。
第1ステージと第2ステージを鑑賞できず、残念でならない。
急いで招待席へ着席すると、作曲家の千原英喜先生が前列斜め左前に座っていらした。
−演奏曲目−
▼1st Stage:信長貴富が描く祈りの世界
指揮:椋木公洋 ピアノ:篠田千晶
「竹のように」 詩:竹中 郁/「ゆびのさき」 詩:竹中 郁
「あの笛」 詩:竹中 郁/「夕焼け」 詩:高田敏子
「種子」〜寺山修司の詩による6つのうた「思い出すために」より 詩:寺山修司
▼2nd Stage:四季のいろどりを巡る
客演指揮:山脇卓也 ピアノ:篠田千晶
春 「風が」〜混声合唱組曲「心の四季」より
詩:吉野 弘 曲:髙田三郎
夏 「OH MY SOLDIER」〜混声合唱組曲「IN TERRA PAX 地に平和を」より
詩:鶴見正夫 曲:荻久保和明
秋 「風」〜混声合唱組曲「白秋による三つの楽想」より
詩:北原白秋 曲:萩原英彦
冬 「北極星の子守歌」〜無伴奏混声合唱のための「北極星の子守歌」より
詩:谷川 雁 曲:新実徳英
▼3rd Stage:夢を光りはなち続けるDisneyの希望
指揮:山根明日香(学生) ピアノ:篠田千晶
Under The Sea / Colors Of The Wind /Beauty And The Beast/
A Whole New World
・Disney映画から、定番曲を選曲。
・色付き照明、振り付き、手拍子付き、客席へ移動しての歌唱等、立正大学の演奏会では大変珍しい演出であった。
・リラックスした雰囲気で、楽しげな気持ちが観客に伝わる演奏。
・暗譜は立派だが、英語の発音が硬く、たどたどしいのが残念。
合唱音楽においては、英語が一番難しい言語であろう?
▼4th Stage:千原英喜ざんまい
指揮:椋木公洋 ピアノ:篠田千晶
「君や忘る道」〜混声合唱とピアノのための「良寛相聞」より
詩:良寛
「寂庵の祈り」〜混声合唱とピアノのための組曲「ある真夜中に」より
詩:瀬戸内寂聴
「相聞 / Sohmon」〜混声合唱のための「レクイエム」より
詩:柿本人麻呂
「わが抒情詩」〜混声合唱のための「コスミック・エレジー(COSMIC ELEGY)」より
詩:草野心平 【2008年度委嘱作品】
「鬼女」〜混声合唱のための「コスミック・エレジー(COSMIC ELEGY)」より
詩:草野心平 【2009年度委嘱作品】
・千晶先生が奏でる儚い弱音が、大変印象的であった。
・「相聞 / Sohmon」、実に名曲。上手く纏めていた。
・「わが抒情詩」と「鬼女」の出来が、秀逸。
今年度のコンクール自由曲であり、十分に歌い込まれいる。
・「鬼女」は、圧倒的な演奏。
東京都大会の表現(強弱、fp、テンポ等)を一部変更していた模様。
終盤、アップテンポにしてエネルギーの減退を防いでいたように感じた。
・無理な要望であることを承知しているが、「コスミック・エレジー」全曲演奏を聴きたかった。
・「コスミック・エレジー(COSMIC ELEGY)」の早期出版を待ち望んでいる。
・時折、千原先生は右手や体を動かし、曲を聴き入っていたご様子であった。
▼アンコール
混声合唱とピアノのための組曲「雨ニモマケズ」〜「Ⅳ. 雨ニモマケズ」
詩:宮沢賢治 曲:千原英喜 指揮:千原英喜
・千原先生がステージに招かれ、指揮を振られた。
何とも贅沢な!羨ましい。
・冒頭の口上、
[ いかりのにがさまた青さ 四月の気層のひかりの底を
唾し はぎしりゆききする おれはひとりの修羅なのだ! ](「春と修羅」)
千原先生の入りのタイミングを演奏者が掴めず、第一声が入れず、振り直しというご愛嬌付き。元気一杯、力漲る楽しそうな指揮が、とても印象的であった。
・曲を通じて、応援歌的な励ましのエールが感じられる。
千原先生ご自身も、曲解説にて「元気を出して欲しい/少しでも元気になってもらいたい」という率直な想いを込めて作曲したとのことだ。
「たしかなこと」
詩・曲:小田和正 編:嵯峨秀夫
指揮:山根明日香(学生)
・お〜、Tonkuse氏の編曲ではないか!
・演奏終了後、指揮者が客席にいたTonkuse氏を探し、何のコメントも言わずに紹介したので、小田和正氏が来場したのでは?と少し期待した観客がいたかもしれない。
そんなことはないか.....
・心に沁み入る優しいメロディが会場内を包み込み、演奏会の締めくくりとして成功したと思う。
終演後、会場を移してレセプションへ参加する。
千原先生とは、昨年11月以来の再会であった。
開口一番、千原先生から、
先生:プーランクの出来は、いかがでしたか。
私 :え〜、頑張って良い演奏をしたつもりですが、評価は二分し、最下位を付けた審査員がいました。
先生:フランス語は、難しいからね〜
私 :はい.....
千原先生、昨年の私との会話を記憶されていた。
駅までの短い距離での会話であったが、気遣っていただき、こちらが恐縮してしまう。
●トンペイ練習091107
先生:ところで、「東海道中膝栗毛」は順調ですか。いつ頃、演奏するのですか。
私 :伊勢路まで長い行程なので、全曲演奏は、2年後の演奏会になると思います。
先生:えっ、2年後!? 随分と先だね。もっと早く演奏しないと。
私 :はあ〜..... 月2回の練習状況ですので.....
先生:演奏する際は連絡ください。伺いますから!
私 :あっ、ありがとうございます!!
●東海道中膝栗毛
終演後、埼玉栄高等学校コーラス部の指揮者でいらした蓮沼喜文氏と偶然にお会いした。
蓮沼氏には、昨年の埼玉県合唱コンクールでご指導をいただく機会を得た。
●第52回埼玉県合唱コンクール一般部門090823
無理を言って、少し強引にレセプションへお誘いする。
合唱談義を楽しんでいると、立正大学グリークラブの団員の中に、埼玉栄高のOBとOGが在籍していることが判明し、数年ぶりの再会を喜ばれていた。
▼千原氏及び蓮沼氏との[記念写真]は、左欄の写真集を参照
(ご両人からは、写真掲載許諾をいただく)
帰り際、客演指揮された山脇卓也氏と初めてお会いし、名刺交換をさせていただいた。
以前「The Turtle Dove」(曲:Ralph Vaughan Williams)について、JAMCA(日本男声合唱協会)のML上で、私の直球的でぶしつけな質問にご回答いただき、そのことを覚えていたご様子で、素直に嬉しかった。
「今後、是非とも日本の男声合唱界を牽引していってください!」と、私の正直な気持ちをお伝えした。
立正大学グリークラブの今後の行く末に、個人的に一抹の不安を感じざるを得ないが、部外者が心配していても仕方がないことだ。
指揮者、ヴォイストレーナー、ピアニスト、顧問等による的確な指導と導きの下、音楽活動の更なる発展と進化を、心から祈念している。
立正大学グリークラブのファンとしての姿勢は、今後も継続していくつもりだ。
会場は、国立オリンピック記念青少年総合センター・大ホール[758席]
都合により、開演1時間後(17:00)に会場到着、第3ステージが始まる直前であった。
第1ステージと第2ステージを鑑賞できず、残念でならない。
急いで招待席へ着席すると、作曲家の千原英喜先生が前列斜め左前に座っていらした。
−演奏曲目−
▼1st Stage:信長貴富が描く祈りの世界
指揮:椋木公洋 ピアノ:篠田千晶
「竹のように」 詩:竹中 郁/「ゆびのさき」 詩:竹中 郁
「あの笛」 詩:竹中 郁/「夕焼け」 詩:高田敏子
「種子」〜寺山修司の詩による6つのうた「思い出すために」より 詩:寺山修司
▼2nd Stage:四季のいろどりを巡る
客演指揮:山脇卓也 ピアノ:篠田千晶
春 「風が」〜混声合唱組曲「心の四季」より
詩:吉野 弘 曲:髙田三郎
夏 「OH MY SOLDIER」〜混声合唱組曲「IN TERRA PAX 地に平和を」より
詩:鶴見正夫 曲:荻久保和明
秋 「風」〜混声合唱組曲「白秋による三つの楽想」より
詩:北原白秋 曲:萩原英彦
冬 「北極星の子守歌」〜無伴奏混声合唱のための「北極星の子守歌」より
詩:谷川 雁 曲:新実徳英
▼3rd Stage:夢を光りはなち続けるDisneyの希望
指揮:山根明日香(学生) ピアノ:篠田千晶
Under The Sea / Colors Of The Wind /Beauty And The Beast/
A Whole New World
・Disney映画から、定番曲を選曲。
・色付き照明、振り付き、手拍子付き、客席へ移動しての歌唱等、立正大学の演奏会では大変珍しい演出であった。
・リラックスした雰囲気で、楽しげな気持ちが観客に伝わる演奏。
・暗譜は立派だが、英語の発音が硬く、たどたどしいのが残念。
合唱音楽においては、英語が一番難しい言語であろう?
▼4th Stage:千原英喜ざんまい
指揮:椋木公洋 ピアノ:篠田千晶
「君や忘る道」〜混声合唱とピアノのための「良寛相聞」より
詩:良寛
「寂庵の祈り」〜混声合唱とピアノのための組曲「ある真夜中に」より
詩:瀬戸内寂聴
「相聞 / Sohmon」〜混声合唱のための「レクイエム」より
詩:柿本人麻呂
「わが抒情詩」〜混声合唱のための「コスミック・エレジー(COSMIC ELEGY)」より
詩:草野心平 【2008年度委嘱作品】
「鬼女」〜混声合唱のための「コスミック・エレジー(COSMIC ELEGY)」より
詩:草野心平 【2009年度委嘱作品】
・千晶先生が奏でる儚い弱音が、大変印象的であった。
・「相聞 / Sohmon」、実に名曲。上手く纏めていた。
・「わが抒情詩」と「鬼女」の出来が、秀逸。
今年度のコンクール自由曲であり、十分に歌い込まれいる。
・「鬼女」は、圧倒的な演奏。
東京都大会の表現(強弱、fp、テンポ等)を一部変更していた模様。
終盤、アップテンポにしてエネルギーの減退を防いでいたように感じた。
・無理な要望であることを承知しているが、「コスミック・エレジー」全曲演奏を聴きたかった。
・「コスミック・エレジー(COSMIC ELEGY)」の早期出版を待ち望んでいる。
・時折、千原先生は右手や体を動かし、曲を聴き入っていたご様子であった。
▼アンコール
混声合唱とピアノのための組曲「雨ニモマケズ」〜「Ⅳ. 雨ニモマケズ」
詩:宮沢賢治 曲:千原英喜 指揮:千原英喜
・千原先生がステージに招かれ、指揮を振られた。
何とも贅沢な!羨ましい。
・冒頭の口上、
[ いかりのにがさまた青さ 四月の気層のひかりの底を
唾し はぎしりゆききする おれはひとりの修羅なのだ! ](「春と修羅」)
千原先生の入りのタイミングを演奏者が掴めず、第一声が入れず、振り直しというご愛嬌付き。元気一杯、力漲る楽しそうな指揮が、とても印象的であった。
・曲を通じて、応援歌的な励ましのエールが感じられる。
千原先生ご自身も、曲解説にて「元気を出して欲しい/少しでも元気になってもらいたい」という率直な想いを込めて作曲したとのことだ。
「たしかなこと」
詩・曲:小田和正 編:嵯峨秀夫
指揮:山根明日香(学生)
・お〜、Tonkuse氏の編曲ではないか!
・演奏終了後、指揮者が客席にいたTonkuse氏を探し、何のコメントも言わずに紹介したので、小田和正氏が来場したのでは?と少し期待した観客がいたかもしれない。
そんなことはないか.....
・心に沁み入る優しいメロディが会場内を包み込み、演奏会の締めくくりとして成功したと思う。
終演後、会場を移してレセプションへ参加する。
千原先生とは、昨年11月以来の再会であった。
開口一番、千原先生から、
先生:プーランクの出来は、いかがでしたか。
私 :え〜、頑張って良い演奏をしたつもりですが、評価は二分し、最下位を付けた審査員がいました。
先生:フランス語は、難しいからね〜
私 :はい.....
千原先生、昨年の私との会話を記憶されていた。
駅までの短い距離での会話であったが、気遣っていただき、こちらが恐縮してしまう。
●トンペイ練習091107
先生:ところで、「東海道中膝栗毛」は順調ですか。いつ頃、演奏するのですか。
私 :伊勢路まで長い行程なので、全曲演奏は、2年後の演奏会になると思います。
先生:えっ、2年後!? 随分と先だね。もっと早く演奏しないと。
私 :はあ〜..... 月2回の練習状況ですので.....
先生:演奏する際は連絡ください。伺いますから!
私 :あっ、ありがとうございます!!
●東海道中膝栗毛
終演後、埼玉栄高等学校コーラス部の指揮者でいらした蓮沼喜文氏と偶然にお会いした。
蓮沼氏には、昨年の埼玉県合唱コンクールでご指導をいただく機会を得た。
●第52回埼玉県合唱コンクール一般部門090823
無理を言って、少し強引にレセプションへお誘いする。
合唱談義を楽しんでいると、立正大学グリークラブの団員の中に、埼玉栄高のOBとOGが在籍していることが判明し、数年ぶりの再会を喜ばれていた。
▼千原氏及び蓮沼氏との[記念写真]は、左欄の写真集を参照
(ご両人からは、写真掲載許諾をいただく)
帰り際、客演指揮された山脇卓也氏と初めてお会いし、名刺交換をさせていただいた。
以前「The Turtle Dove」(曲:Ralph Vaughan Williams)について、JAMCA(日本男声合唱協会)のML上で、私の直球的でぶしつけな質問にご回答いただき、そのことを覚えていたご様子で、素直に嬉しかった。
「今後、是非とも日本の男声合唱界を牽引していってください!」と、私の正直な気持ちをお伝えした。
立正大学グリークラブの今後の行く末に、個人的に一抹の不安を感じざるを得ないが、部外者が心配していても仕方がないことだ。
指揮者、ヴォイストレーナー、ピアニスト、顧問等による的確な指導と導きの下、音楽活動の更なる発展と進化を、心から祈念している。
立正大学グリークラブのファンとしての姿勢は、今後も継続していくつもりだ。
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