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埼玉県春日部市立谷中小学校吹奏楽部による全国大会招待演奏! [吹奏楽]

埼玉県春日部市立谷中小学校吹奏楽部による演奏音源(2曲)が、YouTubeにアップされている[2022/7/9公開]。
1979年[昭和54年]第27回全日本吹奏楽コンクール全国大会における招待演奏!
「小学校のバンドが全国大会で招待演奏!?」と興味が湧き、早速鑑賞した。
高校時代の思い出が一気に甦り、ひたむきで真摯な小学生の眼差しと姿勢が容易に思い浮かばれて涙が流れた。

 呪文と踊り 曲:ジョン・バーンズ・チャンス
  ▼演奏はこちら
 トロンボナンザ 曲:フランク・コフィールド
  ▼演奏はこちら

私は、昭和56年[1981年]4月、高校1年生時から吹奏楽を始めたものの(パートはトロンボーン)、今日まで春日部市立谷中小学校吹奏楽部のことは知らなかった。
私が居住する町の隣の自治体にある公立小学校にもかかわらず…。

動画のコメント欄にも多数の感想が寄せられている通り、この演奏レベルは小学生の域を超えている実に素晴らしい演奏である。
どのような指導をしたら、ここまでのレベルに達するのであろうか。
殊に「呪文と踊り」は曲の難易度を理解している身としては、躍動感に溢れた完成度の高さに驚くばかりだ。
まだ体が小さいにもかかわらず金管群は楽器をしっかりと鳴らし(特にチューバの低音と音量)、木管群は16分音符の速いパッセージと細かなトリルを表現、パーカッションは非常にシャープで正確なリズムを刻むなど秀逸すぎる!

「呪文と踊り」は、高校2年生時の吹奏楽コンクールの自由曲であった[高校A]。
東地区大会で金賞第2位(16団体出場)、県大会(埼玉県代表団体選考会/優良賞/10団体出場)へと進んだが関東大会へは推薦されなかった、私にとって思い出深い楽曲である。
 ▼第31回[昭和57年(1982年)]埼玉県吹奏楽コンクール(東地区大会)
  8/21(土)上尾福祉会館大ホール
 ▼第38回[昭和57年(1982年)]関東吹奏楽コンクール埼玉県代表団体選考会
  9/5(日)上尾福祉会館大ホール

下記写真は、トロンボナンザの演奏時、ラテンの民族衣装を纏ったトロンボーン・セクションの様子である。
橋本音源堂HPから転載させていただく。
 ▼橋本音源堂HPはこちら(トロンボナンザ)

 1979春日部市立谷中小.jpg
招待演奏の経緯についてはネット情報によると、前年の1978年「TBSこども音楽コンクール」で第1位となり、その功績から全日本吹奏楽コンクールに招待されたようだ。
加えて、小学3年生[9名]を含めた55名編成とのこと。
得難い経験をされたんだなあ…、羨ましい限りである。
この時の6年生[12歳]は、現在では還暦前の[55歳]となっているはずだ。
なお、昭和46年[1971年]に開校した谷中小は、平成15年[2003年]に地区再編のため廃校になったとのことである。

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母校吹奏楽部の部活動紹介動画 [吹奏楽]

母校である埼玉県立越谷北高校吹奏楽部の部活動紹介動画を紹介させていただく。
 

[2022/4/4追加]
 ▼パート紹介動画はこちら

高校入試が終わり、4月からの新入部員勧誘用動画として部活動が紹介されている。
SNSをしっかりと駆使する現代の高校生は本当に凄いなあ〜!
現在、1年生37名、2年生41名の[計78名]で活動中、現在の音楽教諭及び顧問である宮本陽一先生(2013年 [平成25年]着任)の指導の下、近年は全日本吹奏楽コンクール西関東大会[高校A]に4回連続出場、金賞を受賞するレベル(金賞2回/銀賞2回)までに飛躍されている。
 ▼2018年[平成30年]第24回全日本吹奏楽コンクール西関東大会の演奏はこちら
  自由曲:パリのアメリカ人 曲:George Gershwin 編:江州英智
  結果:銀賞
 ▼吹奏楽コンクール参加履歴はこちら
  (吹奏楽コンクールデータベース内)
 ▼公式HPはこちら
 ▼公式YouTubeチャンネルはこちら
嬉しいことに、発声練習(表情筋、ハミング、縦口母音歌唱他)を取り入れている!

私は1981年[昭和56年]4月入学、すぐに吹奏楽部に入部(13期生)、フルートが第1希望であったが運悪くくじ引きで落選、無念の思いでトロンボーンに落ち着いた。
当時の吹奏楽部は、校内の音楽教諭やプロの外部指導者を招聘せず、歴代の学生指揮者で運営していたことが埼玉県内では非常に稀有な存在であった。
吹奏楽コンクール埼玉県大会[高校A]では地区大会で金賞、埼玉県大会に進出、もう一歩の所で関東大会(現在は西関東大会と東関東大会に分離)には推薦されなかった。
市内他の中学校吹奏楽部員から人気があり、私が3年生4月時の総部員数は【120名超】であった。

高校3年間[9月の文化祭で引退]での一番の想い出は、満席の定期演奏会(草加市文化会館/1,198席)で交響詩「ローマの松」(曲:Ottorino Respighi)全曲を吹いたこと、満席で溢れ出たお客様のために(確か)2週間後に校内体育館で【2回目】の定期演奏会を開催したこと。
高校卒業後は、久喜市民吹奏楽団及びル・トラヴェール吹奏楽団(OB・OGバンド)で30歳半ばまで活動した。
約20年間の吹奏楽人生を一切辞め、以後は合唱活動にのめり込み現在に至る。

話はかなり脱線するが、校歌の作曲者は何と!大中恩氏である。
 ▼埼玉県立越谷北高等学校の校歌はこちら
  −独唱:内海香乃[47期生]−
 ●埼玉県立越谷北高等学校校歌
 ●<校歌 STAY HOME>という取り組み

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「斎太郎節」の主題による幻想の演奏動画 [吹奏楽]

男声合唱界の定番曲で愛唱曲の一曲でもある「斎太郎節」(宮城県民謡)。
竹花秀昭氏による編曲譜が最も歌われており、様々な場面で歌い継がれている。
先日、このブログにて、吹奏楽曲の「斎太郎節」の主題による幻想を話題にした。
 ●「斎太郎節」の主題による幻想

「斎太郎節」の主題による幻想は、2014年度第62回全日本吹奏楽コンクール課題曲として選定されている。
▼全日本吹奏楽連盟HP内の課題曲紹介ページはこちら
コンクール開催前であるが、YouTubeには数団体の演奏動画が掲載されている。

「斎太郎節」の主題による幻想こちら
 シエナ・ウインド・オーケストラ&尚美ウインドオーケストラ
 コラボレーションコンサート2014
 日時:2014年3月21日(金・祝)
 会場:文京シビックホール大ホール
 指揮:佐藤正人
 演奏:尚美ウインドオーケストラ

主題旋律は、冒頭と中盤で展開されているが、全体を通じて、原曲の印象が薄い印象を受けた。
原曲が持つ勇壮さ、力強さが弱いかなあと素直に感じてしまった。
【変奏曲】ではなく、【幻想曲】であるから致し方ないのかもしれない。

▼男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲)はこちら
 編:竹花秀昭
 指揮:千葉敏行
 演奏:合唱団パリンカ&合唱団お江戸コラリアーず
 ●男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲)
 ●楽譜新譜:男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲)
 ●男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲)の新しい演奏動画
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「斎太郎節」の主題による幻想 [吹奏楽]

久しぶりに吹奏楽に関する話題である。
先日、全日本吹奏楽連盟HPを眺めていたら、2014年度第62回全日本吹奏楽コンクール課題曲が発表されていて、その中の一曲に目が留まった。

「斎太郎節」の主題による幻想

課題曲は下記の通り。
 Ⅰ:最果ての城のゼビア 曲:中西英介《第24回朝日作曲賞受賞作品》
 Ⅱ:行進曲「勇気のトビラ」 曲:高橋宏樹
 Ⅲ:「斎太郎節」の主題による幻想 曲:合田佳代子
 Ⅳ:コンサートマーチ「青葉の街で」 曲:小林武夫
 Ⅴ:きみは林檎の樹を植える 曲:谷地村博人
  《第6回全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第1位作品》
 ▼全日本吹奏楽連盟HP内の課題曲情報はこちら

吹奏楽界から離れて約15年経つが、吹奏楽界において、宮城県民謡の「斎太郎節」を主題にした楽曲は初めてであろうか!?
そんな疑問と驚きが相まって、今回ブログに記した次第である。
ちょっとだけ調べてみると..... 
下記2曲が発表されているようだ。
 1)さいたら節による幻想曲[6分00秒] 曲:福島弘和
 2)斎太郎節[3分00秒] 曲:岩井直溥
 3)東北地方の民謡によるパラフレーズ 編:大曽根浩範
  《宮城県「斎太郎節(大漁節)」岩手県「南部牛追唄」福島県「相馬盆唄」》

日本の男声合唱界では、超有名な愛唱曲「斎太郎節」
 ●男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲)
 ●楽譜新譜:男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲)
 ●男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲)の新しい演奏動画
音量と迫力では楽器が勝るが、歌唱による表現の方が、私にとってはピーンと来るなあ。

▼斎太郎節 編:竹花秀昭
 演奏:関西学院グリークラブ
 

▼男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲) 編:竹花秀昭
 演奏:合唱団パリンカ&合唱団お江戸コラリアーず
 

▼男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲) 編:竹花秀昭
 演奏:大漁唄い込みを歌う会
 

▼男声合唱のための「大漁唄い込み」(斎太郎節変奏曲) 編:竹花秀昭
 演奏:合唱団お江戸コラリアーず
 
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Maurice Ravel - Daphnis et Chloé Suite No.2[ピアノ2台版] [吹奏楽]

Maurice Ravel(モーリス・ラヴェル)が作曲したバレエ音楽「ダフニスとクロエ」
吹奏楽界において「ダフニスとクロエ」〜「第2組曲」は、中学生でも選曲するほど人気が高い組曲の一つである。
木管楽器群の演奏技法が超絶で、高い技術力を有する団体でないと選曲できない、非常に難易度が高い楽曲でもある。
 ●「第2組曲」〜夜明け/無言劇/全員の踊り
これまでに管弦楽版と吹奏楽版を鑑賞したが、Youtubeに「第2組曲」の[ピアノ2台版]が掲載されていて、大変驚いた次第だ。

▼「ダフニスとクロエ」に関するWikipedia解説はこちら
Wikipediaの解説には、ピアノ譜は1910年に出版されていると記されている。

ピアノ2台版(楽譜付き)「ダフニスとクロエ」第2組曲〜夜明け
 
 Arranger:Vyacheslav Gryaznov
 Pianists:Vyacheslav Gryaznov(Piano1)・Nikolai Kozhin(Piano2)
 ▼Vyacheslav Gryaznov氏のHPはこちら
 ▼Daphnis et Chloé「第2組曲」の全曲演奏こちら

管弦楽版「ダフニスとクロエ」第2組曲〜夜明け
 
 指揮:Vladimir Ashkenazy
 演奏:NHK交響楽団
 会場:Wiener Musikverein Großer Saal

吹奏楽版「ダフニスとクロエ」第2組曲〜夜明け
 
 指揮:汐澤安彦
 演奏:洗足学園音楽大学ホワイト・タイ ウィンド・アンサンブル
 会場:洗足学園前田ホール
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華麗なる舞曲 [吹奏楽]

1/23(日)SVEC当日は遅い起床で、9:00過ぎに目覚めた。
すぐさまTVを付け「題名のない音楽会」にチャンネルを合わせると、佐渡 裕氏シエナ・ウインド・オーケストラを指揮されていた。
 「佐渡氏が[題名]の司会者就任以降、時々吹奏楽特集をやっているなあ〜」
 「ちょっと待てよ! この曲、スミスの華麗なる舞曲ではないか!!」
一気に目が覚め、暫しTVに[目と耳と心]が釘付けとなる。

華麗なる舞曲[Dance Folatre]  曲:Claude T. Smith
 ▶Claude T. Smith氏及び華麗なる舞曲についてはこちら
1986年に作曲された吹奏楽曲、アメリカ空軍軍楽隊ワシントンD.C.バンドによる委嘱曲。
彼の吹奏楽オリジナル作品群では、最高難度 (Gr. 6+) の指定。
20年間の吹奏楽活動(パート:トロンボーン)にて、テクニカル面でこの楽曲を超える曲を私は聴いたことがない。
吹奏楽を離れて10年が過ぎ、世界と日本の吹奏楽界の現状を把握していなので、間違っていたらご容赦願いたい。
ホルンが高音、強音、ベルアップで吠えまくり、ピッコロ・トランペットが使用され、特に木管楽器は超高速なタンギングとスケールで、舌がもつれ、指が激しくグチャグチャ状態..... 
プロ奏者でも至難の技で、簡単には選曲できない楽曲だ。
吹奏楽界ではメジャーであるが、一般にはほとんど馴染みがないこの曲を、まさかTVが大々的に取り上げるとは、恐れ入った(実に嬉しかった)
吹奏楽を経験していない方々に、ぜひ一度鑑賞していただきたい。
楽曲が放つ強烈なエネルギーが、聴衆を圧倒するであろう。

番組のタイトルが、「ローマの祭~血湧き肉躍る吹奏楽」とのことで納得した次第。
他に、交響詩「ローマの祭」〜Ⅰ. チルチェンセス Ⅳ. 主顕祭(曲:O. レスピーギ 編:森田一浩)が演奏された。
元々は管弦楽曲で、吹奏楽用に沢山の編曲者が編曲され、吹奏楽界では大変有名な楽曲だ。
こちらも難易度が非常に高い。
この選曲も、なかなかできない企画であると思われる。

洛南高校吹奏楽部
 

精華女子高校吹奏楽部
 

アメリカ空軍軍楽隊ワシントンD.C.バンド[委嘱初演団体/ノーカット版]
 

▶演奏団体不明
 

昔からスミス氏の作品が好きで、下記2曲も紹介したい。
フェスティヴァル・ヴァリエーション[Festival Variations]
精華女子高校吹奏楽部
 

ルイ・ブルジョワの賛歌による変奏曲[Variations on a Hymn by Louis Bourgeois]
精華女子高校吹奏楽部
 

両曲共、市民吹奏楽団時代や高校OB吹奏楽団時代に、選曲段階で試し吹きした経験があるが、大変難しかった。
早いタンギングで舌が追い付かない、早いパッセージでスライドが追い付かない等、当時でも現在でも私の技量では太刀打ちできなかった曲であったなあ。

現在は合唱界に身を寄せている私であるが、ふと感じることがある。
 −吹奏楽と合唱は、不思議と交流しない。交わらない。−
 −オーケストラと合唱は交わるのに.....−
同じ演奏者数であれば、楽器の音が人間の声を、いとも簡単に消してしまうからであろうか。
合唱を伴う吹奏楽オリジナル曲が少ないことも要因かもしれないが。
そんな中、
BRASS&CHORUS=吹奏楽と合唱の祭典=というCDが発売された。
非常に興味深い企画である。
 指揮:佐渡 裕 
 演奏:シエナ・ウインド・オーケストラ/晋友会合唱団(合唱指揮:清水敬一)
[下記にて一部試聴可]

BRASS&CHORUS=吹奏楽と合唱の祭典=

BRASS&CHORUS=吹奏楽と合唱の祭典=

  • アーティスト: マッコイ,ザビヌル,オルフ,ワーグナー,佐藤眞,森山良子,佐渡裕,清水敬一,シエナ・ウインド・オーケストラ
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング
  • 発売日: 2010/12/29
  • メディア: CD


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神奈川県立野庭高等学校吹奏楽部の名演集Part 2 [吹奏楽]

ニコニコ動画にて、神奈川県立野庭高等学校吹奏楽部の【新しい】演奏映像を拝見した。
YouTubeに掲載された動画よりも、大変マニアックな貴重な演奏映像である。
嬉しさの余り、一気に鑑賞した次第だ。
 ●神奈川県立野庭高等学校吹奏楽部の名演集

 指揮:中澤忠雄氏 
 演奏:神奈川県立野庭高等学校吹奏楽部 
 会場:神奈川県民ホール 
▼第7回定期演奏会[1987年3月19日] 
 バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞/子守歌/薔薇の乙女達の踊り/レスギンカ 
 曲:A. Khachaturian 
100名近い大編成に驚くが、少し重く粗い感を受ける演奏。
テンポ感もやや遅めで、明快さや爽快さが伝わらず、野庭高校特有の緻密なアンサンブル感が足りないのが惜しい。
全体としては上級な演奏、レスギンカの木管の高速パッセージは、きちんと指が回っている。

▼第10回定期演奏会[1990年3月31日] 
 A.リード・メドレー 曲:A. Reed 編:森田一浩
 [ アルメニアン・ダンスPart1?ハムレットへの音楽?オセロ?春の猟犬 ]
カットと繋ぎが、実に面白い編曲。
美味しい所だけ満載のデザートのような感があるが、演奏そのものは大変堅実だ。

▼第12回定期演奏会[1992年3月15日] 
 序曲「春の猟犬」 曲:A. Reed
知的、冷静、それでいて盛り上げ方が上手で熱い気が伝わり、観客を泣かせる演奏。

▼第13回定期演奏会[1993年3月19日] 
 アルメニアン・ダンス Part 1  曲:A. Reed
Bravo! 見事な演奏です!

▼第13回定期演奏会[1993年3月19日] 
 バレエ組曲「アパラチアの春」より 曲:A. Copland 編:森田一浩
総合的な完成度は、この曲が秀逸であろうと私自身は勝手に評価している。
管弦楽の響きがする上、FL及びCL等のSoloの実力が、凄まじい。

▼第15回定期演奏会[1995年3月21日] 
 バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より 曲:O. Respighi 編:小長谷宗一
この演奏会の半年後、全日本吹奏楽コンクール全国大会にて、金賞第1位を受賞。
しかしながら、最後の全国大会出場となった。

▼第16回定期演奏会[1996年3月23日] 
 バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より 曲:O. Respighi 編:小長谷宗一
演奏会終了後、1996年8月18日に中澤氏が逝去。

中澤氏のステージ衣装は、どのステージでも《 サラリーマンのスーツ姿 》である。
黒タキシード、燕尾服、黒蝶タイ、白ブレザー等、通常の指揮者が着用するような衣装はない。
決して気取らない平素な姿勢が感じられ、好感が持てる。

1980年代前半から1990年代半ばの高校吹奏楽界では、際立った存在であった野庭高校。
それまであまり聴いた事がない優れたサウンドと端正な演奏スタイルで、センセーショナルに全国に知名度が広まった。
[>]下記は野庭高校吹奏楽部が演奏した楽曲
 アルメニアン・ダンスPart1/ハムレットへの音楽/オセロ/春の猟犬/
 エル・カミーノ・レアル/アパラチアの春/「くじゃく」による変奏曲/
 シバの女王ベルキス
多くの他団体による録音と聴き比べてみたが、全ての曲において野庭高校の演奏の方が上質だと、また勝手に評価している。

OB有志によるナカザワ・キネン野庭吹奏楽団が発足し、定期演奏会及び中澤忠雄先生を偲ぶ8月の演奏会を開催しているようだ。
中澤イズムが、教え子等に脈々と繋がっている。

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神奈川県立野庭高等学校吹奏楽部の名演集 [吹奏楽]

1980年代から90年代にかけて吹奏楽を楽しんでいた方であれば、神奈川県立野庭高等学校吹奏楽部をご存知であろう。
野庭は「のば」と読む。
県立横浜日野高校との統廃合により、平成15年4月に県立横浜南陵高校として生まれ変わり、現在では野庭高校の名はない。
彗星の如く現れ、そして消えていった野庭高校は、往年の吹奏楽ファンにとって忘れられない。

私の約20年間の吹奏楽時代において、【高校部門】では一番感動した演奏スタイルであった。
作為的な嫌らしい演奏はせず、《豊かでいい音、温かい音》が、この団体には備わっていた。
合唱音楽に方向転換した今でも忘れていない。
高校部門の他の強豪校と比較すると、全国大会出場回数[8回]及び金賞受賞回数[6回]は少ないが、鮮やかなサウンドでセンセーショナルを起こし、1995年の最後の全国大会(金賞第1位)は、コンクール史上名演と評されている。
 ▼全日本吹奏楽コンクールデータベースはこちら
その証拠に、吹奏楽の伝説−レジェンダリー・シリーズ−第1弾/高校編(BRAIN発売)において、5団体の一つに選ばれている。
 ▼CD:レジェンダリー「野庭高等学校吹奏楽部」Legendary Nobaはこちら

[2016.7.18追記]
1981年[昭和56年]
 神奈川県吹奏楽コンクール地区大会:−

1982年[昭和57年]
 中澤忠雄氏が指導者として着任
 神奈川県吹奏楽コンクール地区大会:金賞
 神奈川県吹奏楽コンクール県大会:金賞
 全日本吹奏楽コンクール関東大会:銀賞

1983年[昭和58年]
 神奈川県吹奏楽コンクール地区大会:金賞
 神奈川県吹奏楽コンクール県大会:金賞
 全日本吹奏楽コンクール関東大会:金賞
 全日本吹奏楽コンクール全国大会:金賞(自由曲:アルメニアン・ダンス Part1)

 ▼中澤忠雄氏のインタビュー映像はこちら(音楽はこころ/撮影時57歳)

指揮者:中澤忠雄氏の急逝[1996年/享年61歳]が、実に悔やまれる。
現在まで活躍されていたら、東関東支部、強いては全国の勢力図が変わっていたかもしれない。
YouTubeやニコニコ動画(春の猟犬、ベルキス全曲、ガイーヌ、A. リードメドレー、エル・カミーノ・レアル等)に演奏動画が多数掲載されていて、野庭高吹奏楽部の映像を観るのは初めてであったことから、一気に魅入ってしまった。
自然と涙が出て来た。
動画をUPいただいた方、ありがとうございました。

−野庭高等学校吹奏楽部に関する紹介記事−
 きたろーの日々雑感 [吹奏楽][CD]野庭高校吹奏楽部「音楽は心」
 音楽は心~中澤忠雄
 音楽は心 中澤忠雄指揮/神奈川県立野庭高等学校吹奏楽部
 全日本吹奏楽コンクールデータベース

▼第32回全日本吹奏楽コンクール全国大会[1984年]
 自由曲:「ハムレット」への音楽/A. リード
 

▼第40回全日本吹奏楽コンクール全国大会[1992年] 
 自由曲:バレエ組曲「アパラチアの春」/A. コープランド(編曲:森田一浩)
     Appalachian Spring/Aaron Copland
  

▼第41回全日本吹奏楽コンクール全国大会[1993年]
 自由曲:ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲/Z. コダーイ(編曲:森田一浩)
 Variations on a Hungarian Folksong "Felszallott a pava"/Kodaly Zoltan
 

▼第43回全日本吹奏楽コンクール全国大会[1995年]
 自由曲:バレエ音楽「シバの女王ベルキス」/O. レスピーギ(編曲:小長谷宗一)
     Belkis , Regina di Saba/Ottorino Respighi
 

▼定期演奏会(1996.3.23) ●この年の8月に、中澤氏が急逝とのこと
 バレエ音楽「シバの女王ベルキス」/O. レスピーギ(編曲:小長谷宗一)
 Belkis , Regina di Saba/Ottorino Respighi 
 
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千葉県立銚子商業高等学校吹奏楽部の伝説的名演 [吹奏楽]

You Tube動画には、実に様々な演奏音源が掲載されている。
久しぶりに【吹奏楽分野】を覗いていたら、吹奏楽界では<超名演/伝説的な演奏>と評価されている音源が、多数掲載されていた。
著作権は大丈夫なのかなあと思いつつ、楽しませていただく。
高校1年時に吹奏楽に出会い、その後約20年間弱、私は吹奏楽にのめり込み、全国大会を聴きに行ったり、夢中で音源を集めていたあの頃を懐かしんだ。
技巧派の先駆的な団体であった千葉県立銚子商業高等学校吹奏楽部。
30年前の演奏であるが、非常に高度で緻密な演奏レベルには驚く。
現在の全国大会でも、十分に対応できると思われるが。
トレーニングされた華やかなサウンドは、とても印象的だ。
昔の演奏レベルの方が、殊に自発性が高く、音楽性が豊かであったもしれない。
日本の吹奏楽は大変盛んで、アマチュアの演奏レベルが非常に高い。
 −【普門館】【金賞=ゴールド】【5年連続金賞による招待演奏】
といった言葉が、吹奏楽界のステータスであった。

千葉県立銚子商業高等学校吹奏楽部  指揮:小澤俊朗
 1957年創部。1970年代:全日本吹奏楽コンクール10年(1971年~1980年)連続全国大会出場を果たす。
 1971年・1972年銀賞、1973~1977年:5年連続金賞、1978年:招待演奏、1979年・1980年:金賞
 ▼小澤俊朗氏:神奈川大学吹奏楽部音楽監督/尚美ウインドオーケストラ指揮者
  http://hpkusb.hp.infoseek.co.jp/
  
 ▼交響曲「寄港地」よりチュニス−ネフタ、ヴァレンシア
  ジャック・イベール(arr.P.デュポン)
  "Tunis-Nefta","Valencia"from Escales/Jacques Ibert(arr.Pieere Dupont)
  この時のOB奏者は、現在どんな仕事につかれているのであろう。
  高校生とは思えない、どこかの音楽大学出身並みの高度な技術!
  小粋なフランス音楽の空気感が、前面に出ている。
  

 ▼ディオニソスの祭り/フローラン・シュミット
  Dionysiaques/Florent Schmitt
  尋常ではない、非常に高度な演奏技術だ。
  

ブレーン株式会社から発売されたレジェンダリー「吹奏楽の伝説」シリーズのうち、私が購入したCDは下記の通り。
あの頃から、マニアぶりを発揮していたようだ。
 Legendary Ⅰ
  神奈川県立野庭高等学校吹奏楽部
  習志野市立習志野高等学校吹奏楽部
  関東第一高等学校吹奏楽部
  天理高高等学校吹奏楽部
  秋田県立秋田南高等学校吹奏楽部
 Legendary II
  駒澤大学吹奏楽部
  中央大学学友会文化連盟音楽研究会吹奏楽部
  近畿大学吹奏楽部
  関西学院大学応援団総部吹奏楽部
  亜細亜大学吹奏楽団

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