春日部市立豊春中学校合唱部第8回演奏会 [Concert]
3/31(土)、春日部市立豊春中学校合唱部第8回演奏会を鑑賞した。
会場は春日部高校センテニアルホール[420席]、ポパイ演奏会の本拠地である。
強風と冷雨の悪天候の中、生徒の父母や祖父母、親戚、友人、そして合唱部OB・OGが多数来客された。
関係者以外の客は、私とポパイN氏を含めて少数派であったと思われる。
VOCE ARMONICA(千葉県)のO氏を会場内でお見かけし、休憩時間に暫し歓談させていただいた。
3/25(日)第1回関東ヴォーカルアンサンブルコンテストにてお会いしたので、週2回遭遇したことになる。
人の縁は、繋がる時は確実に繋がる!
開演15:30/終演18:50/3時間20分の長時間、一年の集大成で内容満載の演奏会。
春日部市立豊春中学校合唱部は全日本合唱コンクール全国大会(5年連続9回出場)やNHK全国学校音楽コンクール全国大会、SVEC(埼玉ヴォーカルアンサンブルコンテスト)で優秀な成績を残している。
▼春日部市立豊春中学校合唱部HPはこちら
指揮者は島方麻美氏、2003年に豊春中学校赴任前は岩槻市立城南中学校合唱部を指揮・指導され、全国大会出場レベルの合唱団に育て上げている方だ。
千原英喜作品を積極的に選曲し、今回は【千原英喜ミニ個展】的な様相を呈していた。
●千原英喜 委嘱新作発表講習会
●春日部市立豊春中が「チカマツ」を!
私が把握している情報としては、下記楽曲を選曲済(今回の演奏会選曲を含む)
1)混声合唱のための「おらしょ」~カクレキリシタンの3つの歌〜 第三楽章[2007年]
2)平家物語による混声合唱のためのエチュード「那須与一 」[2008年]
●楽譜新譜:平家物語による男声合唱のためのエチュード「那須与一 」
3)混声合唱のための「ラプソディ・イン・チカマツ〔近松門左衛門狂想〕」
〜貳の段[2009年]
4)混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」[2010年]
Ⅰ. はじまりに、かしこいものござる
Ⅲ. かしこいものは
Ⅳ. それがし、ひと
5)混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」[2011年]
Ⅱ. ひとは、せかいに、おる
6)「国来、国来よ」〜出雲国引き伝説による混声合唱のために〜[2011年]
7)宮沢賢治の最後の手紙[2011年]
8)混声合唱のための「どちりなきりしたん」〜Ⅳ[2011年]
9)混声合唱のための「天草雅歌」〈第1集〉〜Ⅳ. ほのかなる蝋の火に
●「天草雅歌」〈第一集〉
日本の中学生団体においては、間違いなく、日本一千原作品を選曲しているであろう。
■指揮:島方麻美 ピアノ:飯田毅
■Sop15/Alt12/Ter8/Bass11 計46名
第1部/コンクール報告演奏・ゲストステージ
■第78回NHK全国学校音楽コンクール課題曲
「証(あかし)」 詩:山村隆太 曲:阪井一生 編:
■第63回全日本合唱コンクール自由曲
混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」[委嘱作品]〜Ⅱ. ひとは、せかいに、おる
詩:ギュツラフの日本語訳によるヨハネ福音書より 曲:千原英喜
「国来、国来よ」〜出雲国引き伝説による混声合唱のために〜
曲:千原英喜
●合唱団amore(OB・OG合唱団)
「Sing Lullaby」 曲:Herbert Howells
混声合唱のための八重山・宮古の三つの島唄〜「狩俣ぬくいちゃ」 曲:松下耕
●Ensemble PVDメンバーによる重唱(指揮者なし)
4声のミサ〜Kyrie/Gloria/Agnus Dei 曲:William Byrd
Sop:丸山淳子 Alt:雨宮昌子(豊春中合唱部のヴォイストレーナー)
Ten:中村響 Bass:五味 貴秋
第2部/楽しいステージ
■パート紹介(4パートの寸劇及び踊り付き)
■女声合唱ステージ
無伴奏童声(女声)合唱のための「Seven Songs of Nonsense」〜
「VI. Before Falling Asleep(ねむるまえ)」
詩:谷川俊太郎 訳:William I.Elliott/川村和夫 曲:鈴木輝昭
■男声合唱ステージ
「斎太郎節」 宮城県民謡 編:竹花秀昭
■会場の皆さんと一緒に合唱作り 「If you're Happy」 曲:Robert Sund
■楽しい映像「なりきり劇団四季」(演目:キャッツ)
第3部/アラカルトステージ
■1年生ステージ(8名)
「グリンピースのうた」 詩:宮田滋子 曲:木下牧子
「いちごのかぞえうた」 詩:岸田衿子 曲:木下牧子
■2年生ステージ(19名)
「Benedic Domino, Anima Mea」 曲:Vagn Holmboe
■3年生ステージ(19名)
混声合唱のための「ラプソディ・イン・チカマツ〔近松門左衛門狂想〕」〜貳の段
詩:近松門左衛門 曲:千原英喜
■在校生合唱
混声合唱のための「どちりなきりしたん」〜Ⅳ 曲:千原英喜
■卒業生との合同合唱 曲:千原英喜
[楽譜出版記念演奏]
混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」
詩:ギュツラフの日本語訳によるヨハネ福音書より 曲:千原英喜
はじまりに、かしこいものござる/ひとは、せかいに、おる/
かしこいものは/それがし、ひと
混声合唱のための「天草雅歌」〈第1集〉〜Ⅳ. ほのかなる蝋の火に
詩:北原白秋 曲:千原英喜
●アンコール
チェリー 詩・曲:草野正宗(スピッツ)
−雑感−
・全日本合唱コンクール自由曲の2曲は最も安定した演奏で、自信に満ちた立派な演奏。
・複数の指導者や劇団四季の俳優を招聘したり、コンクール前のホール練習、強化合宿、大会遠征費など多大な活動費を費やしている。
・ひたむきに練習に打ち込む生徒達の情熱と熱意に感服した。
・超難曲「チカマツ〜貳の段」をたった20名弱で演奏してしまうとは、驚嘆と恐ろしさが錯綜してしまった。途中カットがあるも、しっかりと歌えていた。
・通常は変声期で安定しない男声だが、運動部に所属する有志団員なのに大変な頑張りだ。
優秀な女声の足を引っ張っていない。
・技巧派で大変有名なEnsemble PVD(指揮:藤井宏樹氏)がゲスト出演するとは、実に驚いた次第。
予想した通り、上質な演奏に魅了された。
ソプラノとアルトの深い響きの持続と芳醇な声質が印象的。
私は、Ensemble PVDのファンである!
●CD新譜:響層Ⅰ
・アンコール曲は「宮沢賢治の最後の手紙」を切望したが、スピッツの「チェリー」。
残念だった.....
▼宮沢賢治の最後の手紙 演奏:豊春中学校合唱部
なお、ブレーン株式会社から下記CDが発売予定されている(6月中旬)
「千原英喜作品集」と言えよう。
「ヨハンネス福音之傳」 豊春中学校 × 千原英喜[2,800円]
収録曲目
全日本合唱コンクール全国大会
第57回:混声合唱とピアノのための組曲「宇宙の果物」〜曙
詩:宗左近 曲:鈴木輝昭
第58回:混声合唱のための八重山・宮古の三つの島唄〜
「狩俣ぬくいちゃ/安里屋ユンタ」 曲:松下耕
第60回:混声合唱のための「おらしょ」~カクレキリシタンの3つの歌〜 第三楽章
第61回:平家物語による混声合唱のためのエチュード「那須与一 」
第62回:混声合唱のための「ラプソディ・イン・チカマツ〔近松門左衛門狂想〕」
〜貳の段
第63回:混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」〜Ⅰ・Ⅲ・Ⅳ
第64回:混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」[2011年]
Ⅱ. ひとは、せかいに、おる
「国来、国来よ」〜出雲国引き伝説による混声合唱のために〜
第8回演奏会
混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」全曲
混声合唱のための「天草雅歌」〈第1集〉〜Ⅳ. ほのかなる蝋の火に
会場は春日部高校センテニアルホール[420席]、ポパイ演奏会の本拠地である。
強風と冷雨の悪天候の中、生徒の父母や祖父母、親戚、友人、そして合唱部OB・OGが多数来客された。
関係者以外の客は、私とポパイN氏を含めて少数派であったと思われる。
VOCE ARMONICA(千葉県)のO氏を会場内でお見かけし、休憩時間に暫し歓談させていただいた。
3/25(日)第1回関東ヴォーカルアンサンブルコンテストにてお会いしたので、週2回遭遇したことになる。
人の縁は、繋がる時は確実に繋がる!
開演15:30/終演18:50/3時間20分の長時間、一年の集大成で内容満載の演奏会。
春日部市立豊春中学校合唱部は全日本合唱コンクール全国大会(5年連続9回出場)やNHK全国学校音楽コンクール全国大会、SVEC(埼玉ヴォーカルアンサンブルコンテスト)で優秀な成績を残している。
▼春日部市立豊春中学校合唱部HPはこちら
指揮者は島方麻美氏、2003年に豊春中学校赴任前は岩槻市立城南中学校合唱部を指揮・指導され、全国大会出場レベルの合唱団に育て上げている方だ。
千原英喜作品を積極的に選曲し、今回は【千原英喜ミニ個展】的な様相を呈していた。
●千原英喜 委嘱新作発表講習会
●春日部市立豊春中が「チカマツ」を!
私が把握している情報としては、下記楽曲を選曲済(今回の演奏会選曲を含む)
1)混声合唱のための「おらしょ」~カクレキリシタンの3つの歌〜 第三楽章[2007年]
2)平家物語による混声合唱のためのエチュード「那須与一 」[2008年]
●楽譜新譜:平家物語による男声合唱のためのエチュード「那須与一 」
3)混声合唱のための「ラプソディ・イン・チカマツ〔近松門左衛門狂想〕」
〜貳の段[2009年]
4)混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」[2010年]
Ⅰ. はじまりに、かしこいものござる
Ⅲ. かしこいものは
Ⅳ. それがし、ひと
5)混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」[2011年]
Ⅱ. ひとは、せかいに、おる
6)「国来、国来よ」〜出雲国引き伝説による混声合唱のために〜[2011年]
7)宮沢賢治の最後の手紙[2011年]
8)混声合唱のための「どちりなきりしたん」〜Ⅳ[2011年]
9)混声合唱のための「天草雅歌」〈第1集〉〜Ⅳ. ほのかなる蝋の火に
●「天草雅歌」〈第一集〉
日本の中学生団体においては、間違いなく、日本一千原作品を選曲しているであろう。
■指揮:島方麻美 ピアノ:飯田毅
■Sop15/Alt12/Ter8/Bass11 計46名
第1部/コンクール報告演奏・ゲストステージ
■第78回NHK全国学校音楽コンクール課題曲
「証(あかし)」 詩:山村隆太 曲:阪井一生 編:
■第63回全日本合唱コンクール自由曲
混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」[委嘱作品]〜Ⅱ. ひとは、せかいに、おる
詩:ギュツラフの日本語訳によるヨハネ福音書より 曲:千原英喜
「国来、国来よ」〜出雲国引き伝説による混声合唱のために〜
曲:千原英喜
●合唱団amore(OB・OG合唱団)
「Sing Lullaby」 曲:Herbert Howells
混声合唱のための八重山・宮古の三つの島唄〜「狩俣ぬくいちゃ」 曲:松下耕
●Ensemble PVDメンバーによる重唱(指揮者なし)
4声のミサ〜Kyrie/Gloria/Agnus Dei 曲:William Byrd
Sop:丸山淳子 Alt:雨宮昌子(豊春中合唱部のヴォイストレーナー)
Ten:中村響 Bass:五味 貴秋
第2部/楽しいステージ
■パート紹介(4パートの寸劇及び踊り付き)
■女声合唱ステージ
無伴奏童声(女声)合唱のための「Seven Songs of Nonsense」〜
「VI. Before Falling Asleep(ねむるまえ)」
詩:谷川俊太郎 訳:William I.Elliott/川村和夫 曲:鈴木輝昭
■男声合唱ステージ
「斎太郎節」 宮城県民謡 編:竹花秀昭
■会場の皆さんと一緒に合唱作り 「If you're Happy」 曲:Robert Sund
■楽しい映像「なりきり劇団四季」(演目:キャッツ)
第3部/アラカルトステージ
■1年生ステージ(8名)
「グリンピースのうた」 詩:宮田滋子 曲:木下牧子
「いちごのかぞえうた」 詩:岸田衿子 曲:木下牧子
■2年生ステージ(19名)
「Benedic Domino, Anima Mea」 曲:Vagn Holmboe
■3年生ステージ(19名)
混声合唱のための「ラプソディ・イン・チカマツ〔近松門左衛門狂想〕」〜貳の段
詩:近松門左衛門 曲:千原英喜
■在校生合唱
混声合唱のための「どちりなきりしたん」〜Ⅳ 曲:千原英喜
■卒業生との合同合唱 曲:千原英喜
[楽譜出版記念演奏]
混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」
詩:ギュツラフの日本語訳によるヨハネ福音書より 曲:千原英喜
はじまりに、かしこいものござる/ひとは、せかいに、おる/
かしこいものは/それがし、ひと
混声合唱のための「天草雅歌」〈第1集〉〜Ⅳ. ほのかなる蝋の火に
詩:北原白秋 曲:千原英喜
●アンコール
チェリー 詩・曲:草野正宗(スピッツ)
−雑感−
・全日本合唱コンクール自由曲の2曲は最も安定した演奏で、自信に満ちた立派な演奏。
・複数の指導者や劇団四季の俳優を招聘したり、コンクール前のホール練習、強化合宿、大会遠征費など多大な活動費を費やしている。
・ひたむきに練習に打ち込む生徒達の情熱と熱意に感服した。
・超難曲「チカマツ〜貳の段」をたった20名弱で演奏してしまうとは、驚嘆と恐ろしさが錯綜してしまった。途中カットがあるも、しっかりと歌えていた。
・通常は変声期で安定しない男声だが、運動部に所属する有志団員なのに大変な頑張りだ。
優秀な女声の足を引っ張っていない。
・技巧派で大変有名なEnsemble PVD(指揮:藤井宏樹氏)がゲスト出演するとは、実に驚いた次第。
予想した通り、上質な演奏に魅了された。
ソプラノとアルトの深い響きの持続と芳醇な声質が印象的。
私は、Ensemble PVDのファンである!
●CD新譜:響層Ⅰ
・アンコール曲は「宮沢賢治の最後の手紙」を切望したが、スピッツの「チェリー」。
残念だった.....
▼宮沢賢治の最後の手紙 演奏:豊春中学校合唱部
なお、ブレーン株式会社から下記CDが発売予定されている(6月中旬)
「千原英喜作品集」と言えよう。
「ヨハンネス福音之傳」 豊春中学校 × 千原英喜[2,800円]
収録曲目
全日本合唱コンクール全国大会
第57回:混声合唱とピアノのための組曲「宇宙の果物」〜曙
詩:宗左近 曲:鈴木輝昭
第58回:混声合唱のための八重山・宮古の三つの島唄〜
「狩俣ぬくいちゃ/安里屋ユンタ」 曲:松下耕
第60回:混声合唱のための「おらしょ」~カクレキリシタンの3つの歌〜 第三楽章
第61回:平家物語による混声合唱のためのエチュード「那須与一 」
第62回:混声合唱のための「ラプソディ・イン・チカマツ〔近松門左衛門狂想〕」
〜貳の段
第63回:混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」〜Ⅰ・Ⅲ・Ⅳ
第64回:混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」[2011年]
Ⅱ. ひとは、せかいに、おる
「国来、国来よ」〜出雲国引き伝説による混声合唱のために〜
第8回演奏会
混声合唱のための「ヨハンネス福音之傳」全曲
混声合唱のための「天草雅歌」〈第1集〉〜Ⅳ. ほのかなる蝋の火に
初めまして、通りすがりの豊中合唱部OBです。
定期演奏会のアンコールは第1回から毎回『チェリー』がお約束の伝統なのです。
知らずに他の曲を希望されている方にはちょっと申し訳ないですが・・・
因みに私は1~3回に生徒として、4~6回にOBスタッフとして参加しておりました。
1年生で鈴木輝明先生の『曙』、2年生で松下耕先生の『狩俣ぬ くいちゃ/安里屋ユンタ』、3年生で同じく松下先生の『夜と昼の子守歌』を演奏した代です。
by Mc63901 (2023-12-15 04:55)
豊中合唱部OB様
拙くて偏ったブログにもかかわらずコメントを寄せていただきまして、ありがとうございます!
豊春中は当時の中学校合唱界では大変有名な実力校、いつも感心しながら演奏を聴いておりました。
「曙」を演奏されてから(平成16年/2004年)から20年弱の月日が流れているんですね。
by malechoirpopeye (2023-12-18 10:26)