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楽譜新譜:「唱歌の四季」男声合唱版 [楽譜]

三善晃氏編曲による「唱歌の四季」男声合唱版(4部)が、ついに!発売される[9/29発売]

 「唱歌の四季」男声合唱版 編:三善晃
  朧月夜/茶摘/紅葉/雪/夕焼小焼

唱歌の四季: 男声合唱版

唱歌の四季: 男声合唱版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2014/09/29
  • メディア: 楽譜


今回の男声版の出版に際し、鈴木輝昭先生が音楽之友社から依頼を受けて校閲されたとのこと。
楽譜の冒頭には、下記が記されている(一部転記させていただく)
=2004年の男声版初演の折りに、男声合唱のための補筆改訂(ピアノパートを含む)が要所々々に施された三善晃氏の手による原稿がありました。
 この男声版は同声合唱とピアノ1台のヴァージョンが基になっていたため、同声合唱の構成に添いつつ、三善晃氏の改変意図の確認と校正・整理を行いました。=
 ▼音楽之友社の紹介ページはこちら
 (【立ち読み】欄をクリックすると、楽譜の一部が閲覧可)

男声版の初演演奏は、第3回東京六大学OB合唱連盟演奏会にて聴く機会を得た。
以後、未出版で、いつか出版されないかなあと期待していた曲であった。
第3回東京六大学OB合唱連盟演奏会
 日時:2004年[平成16年]5月9日(日)
 会場:東京文化会館大ホール
 指揮:高坂徹
 ピアノ:久邇之宜
 演奏:立教大学グリークラブOB男声合唱団
 ▼演奏会の詳細はこちら

[2014.10.11追記]
▼神戸大学グリークラブによる全曲演奏はこちら[男声版]
第38回神戸大学グリークラブ定期演奏会
 日時:1986年12月17日
 会場:神戸文化大ホール
 指揮:岸本雅弘(学生正指揮者)
 演奏:神戸大学グリークラブ[64名]

[2014.11.19追記]
実は、大阪府立淀川工業高等学校グリークラブも歌っていた。
ファイトⅡ(第13回〜第16回定期演奏会のライブ録音CD)に、茶摘/雪/夕焼小焼の3曲が収録されている(1998年[平成10年]第16回定期演奏会にて選曲)
購入したCDであるが、収録されていたことをすっかり忘れていた。

早速、予約注文をした!
童謡・唱歌・叙情歌が大好きなので、混声版(初演:東京混声合唱団)の楽譜を購入、晋友会合唱団(指揮:関屋晋)によるCDも購入し、今でも愛聴盤の一つとなっている。
成熟した大人による深みのある演奏が随所に表現されていて、実に素晴らしい!
当時CD録音に参加された男声の数名は、現在いらか会合唱団でご一緒している。

朧月夜、夕焼小焼~唱歌の四季

朧月夜、夕焼小焼~唱歌の四季

  • アーティスト: 大中寅二,山田耕筰,橋本国彦,中山晋平,岡野貞一,草川信,関屋晋,高野辰之,中村雨紅
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1996/12/02
  • メディア: CD


混声版では、終曲「夕焼小焼」のSopの最終音が、〈Hi~C〉による強音(ffff)かつロングトーンが大変有名であるが、男声版はどのような和声構成となっているのであろうか。
立教大学グリークラブOB男声合唱団の演奏は、Tenor系は高音ではなく、4声の高低差はあまりなかったと記憶しているが......

メンネルコール広友会在籍時の2006年1月、「樹の会親睦演奏会」にて、合同演奏で混声版の「唱歌の四季」(指揮:藤井宏樹氏)を歌う機会を得たが、いずれかの機会に、男声版を歌ってみたい!
この男声版は、今後多くの男声合唱団が歌い継いでいくと思われる。

なお、「唱歌の四季」は2012年[平成24年]に管弦楽版(編:鈴木輝昭)も演奏された。
三善晃氏に師事された鈴木輝昭先生。
管弦楽版の編曲を通じて、今回の男声版編曲にも繋がったのであろう。
人の縁は、きちんと繋がっている。
 ●《唱歌の四季》と《水のいのち》の管弦楽版が演奏される
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じゃむか関西

今回の出版は、来年1月25日(日)兵庫県伊丹市のいたみホールで開催される「第22回日本男声合唱協会演奏会(じゃむか関西)」の全国合同演奏のために、じゃむか関西実行委員会の要請で実現しました。現在300人ほどの参加希望者が集まっています。伴奏はピアノ2台版を使います。きっと素敵な演奏になると思います。ぜひ聴きにお越しください。
by じゃむか関西 (2014-09-26 16:56) 

せき

久方ぶりにお邪魔致します。『唱歌の四季』男声合唱版初演を聴いていらしてたのですね、ありがとうございます。そのときメンバーだった者です。

OB六連で歌った譜面では全般に音域が同声3部版より広くなっています。終曲最後の和音は最高音がHi-Cで、広さは2オクターブありました。
出版譜は鈴木氏の校閲によりいろいろ改訂されているようですが、現時点で未入手のため、くだんの和音がどうなっているかもまだ確認できていません。
by せき (2014-09-26 23:30) 

malechoirpopeye

じゃむか関西様
この度は、出版化に向けてご尽力され、本当にありがとうございます!
三善晃氏が亡くなられて、男声版の出版はないであろうと半ば諦めておりました。
男声版は、男声合唱界においてスタンダードな曲となると確信しております。
300人の大編成で歌われるとのこと。
もう既に音が想像できます!
演奏会のご盛会を、心からお祈り申し上げます。
by malechoirpopeye (2014-09-27 09:30) 

malechoirpopeye

せき様
こちらこそ、大変ご無沙汰しております。
今回の記事を掲載するにあたり、せき様の詳細なブログ記事を再度じっくりと読ませていただきました!
ありがとうございました。
なるほど!と頷きながら、嬉しい気持ちで一杯でした。

最終音のHi-Cは実声では困難極まりなく、ファルセット歌唱になるんでしょうね。
人の記憶とは、曖昧です(笑)
大変失礼いたしました。
楽譜が届くのを心待ちにしております。
by malechoirpopeye (2014-09-27 09:55) 

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