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発声講習会 [男声あんさんぶる「ポパイ」]

2/9(土)、豊春地区公民館で開催された春日部市合唱連盟主催の発声講習会へ参加した。
指導は全日本合唱連盟副理事長、前東京都合唱連盟理事長の岸信介氏
日本合唱界では、大変著名な合唱指揮者である。
春日部市合唱連盟理事長の大岩先生とは昔からの知り合いとのことで、過去数回講師として招聘している。
13:30-16:30の3時間講習を受ける。

指導曲目は『おんがく』(作曲:木下牧子)と『大地讃頌』(作曲:佐藤真)
参加者数は300名弱で、盛況であった。
とにかく、岸先生の話術が実に面白い。
講師役は手慣れている感がある。
あれだけ人を惹き付ける魅力ある話術を見習いたいと思った。
姿勢、発声、和声感、パートバランス、合唱人として日々努力すること、自分の意志で音楽を表現すること、日本の音楽環境と西洋音楽との融合等、実に腑に落ちる内容。
指導いただいた『おんがく』は、通常講習会で選曲するのはやや困難な曲であるが、まどみちお氏の詩と木下牧子氏の優しいメロディラインが見事に合致した素敵な曲であり、今後多くの人に歌ってほしいとの願いで選曲したとのこと。
確かに『おんがく』を1時間程度で仕上げるのは難しい。
でも本当に良い曲だよなあ。
ポパイ&オリーブの主要なレパートリーの一つになるであろう。

『大地讃頌』は歌い慣れた楽曲で、広く万人に知られた曲。
合唱人はいつも全体合唱で歌う機会が多く、結構勝手気ままに歌っていることが多々あり、実は強弱記号や音符の長さ、歌詞の意味をよく把握せずに歌っている。
今回、強弱記号を意識し、子音を立て、フレーズの抑揚をつけ、一番表現したい歌詞は何か等全体像を考えながらの指導をいただき、違った楽曲のように感じた。
やはり凄いエネルギーを持った名曲である。
歌い慣れたからと決してなめてはいけない。

岸先生の指揮は、音の入りはしっかりと指示するが、その後の小節内のメロディは歌い手の意思に委ねているようで、あまり強く拍を打たず、拍を捉えるのに最初は苦慮した。
しかし、柔らかい優雅なバトンテクニックで、これが「岸流の音楽なんだ!」と実感する。

岸先生とはこれまで直接お話したことはないが、昨年の朝日コンクール東京都大会の前日、JR埼京線赤羽駅で同じ電車の隣の席に座ったことがあった。
私は音空の最終練習に向かう途中で、先生は恐らくどこかの合唱団の指導に行く途中だったのかもしれない。
「あっ、岸先生だ!」とすぐに気づいたが、何故か遠慮して私からは話しかけなかった。
でも合唱をやっている私の存在を主張する意図もあり、コンクール課題曲集をこれ見よがしに開き、これなら気づかれるであろうと思ったのであるが、岸先生はお疲れの様子ですぐに眠ってしまった。
池袋駅まで隣席したが、一言も会話せず。
ちょっと面白い出来事であった。

http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3915/
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