第25回TVEC[一般男声合唱部門] [アンサンブルコンテスト]
2/28(土)、第25回TVEC[一般男声合唱部門]を鑑賞した。
2/27(土)に引き続き、2日連続でTVECを鑑賞、会場は北とぴあ さくらホール。
目的は、くるり庵/獅子16/上野男声合唱団/Choeur aile/広域指定合唱団・青山組の演奏を拝聴すること。
出演団体数は、計12団体。
審査結果[出演順]
▶金賞:3団体 上野男声合唱団/駿河台倶楽部VOCE/合唱団瑠奈
▶銀賞:2団体 広域指定合唱団・青山組/男声合唱団くるり庵
▶銅賞:3団体 Belle Equipe/イェーノーリャ・ラウラヤット
▶奨励賞:なし(厳しい!)
−雑感−
・一般男声合唱部門が創設されて、これまでで一番熾烈な戦い、競演であったと思う。
・高い歌唱レベルの中、入賞するのは大変難儀であろう。
・若者層の参加が多かったこと、演出付の演奏が多かったこともあり、男声合唱の新しい
方向性を少し垣間見ることができて良かった。
・審査結果を見る限り、評価が分かれた感を受けた。
・全体講評を聴いていないので、評価基準や評価の分かれ目が何かは、確認できず。
・入賞が適当と思われた団体がある一方、上位入賞するであろうと思われた団体が賞外、
入賞はしたが低評価といった結果。
・入賞できなかった団体は、驚きや悔しい想いを抱いたに違いない。
決して腐らず、課題を認識した上で精進して、更なるレベルアップを期待したい。
と、優等生的なコメントを書きながらも、先月のSVEC審査結果に対して自分も数日間は腐っていた。
●第21回SVEC
●SVECの審査講評と演奏録音
コンクールやコンテストの結果に、一喜一憂してしまうのは仕方がない。
私はこれまで何回落胆したことか。
それでも、技術力の向上、客観的評価を確認するといった目的意識を持って、コンクール等競技イベントに参加してきた。
時々は休むが、今後も参加していくであろう。
偶然ロビーでお会いした蓮沼喜文氏とご一緒して、2階席で鑑賞。
演奏後、演奏に対する率直な感想を言い合い、意見交換をさせていただく。
▼男声合唱団くるり庵 結果:銀賞 指揮:なし
音空メンバーを中心として、昨年結成された新団体。指揮者は置かず。
・実に端正で丁寧な演奏。大人の音楽が流れている。
・1曲目「さくら」の出来が秀逸。
難しい編曲(信長貴富氏)を歌い込み、編曲者が狙った【聴かせたい和声】をしっかりと
表現していた。
・2曲目「虹」は、途中和声が不安定となった箇所、テノールの声量がやや足りないと感じた
箇所はあったが、最後まで歌い切る。アンサンブル力は高い。
▼男声合唱団獅子16 結果:賞外 指揮:椋木公洋
立正大学グリークラブ男声のOB団体。
指揮者は椋木公洋氏(昨年の全日本合唱コンクール全国大会大学部門にて立正大学グリーク
ラブを指揮/銀賞受賞)
昨年のTVECは銀賞受賞、昨年の東京男フェスは人気投票第1位を獲得した上昇気流の団体。
・10名の少人数ながら、明確な発声で音は客席に飛んでいる。
・1曲目「Dulaman」は、この団体の特性によく合った曲。
今後選曲する団体が増えるであろう。
・2曲目「コンポ6番〜Ⅱ」は、難曲を上手に纏めたが、もう少し土着性が欲しい感を持つ。
・入賞するであろうと思ったが.....
▼上野男声合唱団 結果:金賞第1位/理事長賞 指揮:田尻明規
著名な合唱指揮者:田尻明規氏が指導する団体。
トンペイ・メンバーが数名在籍し、トンペイとの共演ステージもあり交流している団体。
・十八番中の十八番曲を選曲。熟練した演奏だ。
[合唱のためのコンポジションⅠからⅠ 曲:間宮芳生]
・本格的な【木遣り】の伝統文化が流れていた。
・半纏、纏い、提灯等の衣装や小道具が、演奏効果を更に高めていた。
・金賞第1位並びに理事長賞、本当におめでとうございます。羨ましい!
▼Choeur aile 結果:賞外 指揮:七尾崇久
早稲田大学コール・フリューゲル有志による団体。
「どちりなきりしたん」(曲:千原英喜)を選曲したことで、私が所有する3連式ベルを貸出
した。
●3連式ベルを貸し出す
・1曲目「Ⅳ」は、鬼門の難しい和声箇所をきっちりとハモらせ、「なるほど! こういった
音なんだ。」と納得し、鳥肌が何度も立つ。
・K氏の3連式ベルは、ノーミス、凄い!
・2曲目「V Epilogue : Ave Verum Corpus」は、少し不安定な箇所があり緊張した。
・入賞するであろうと思ったが.....
▼広域指定合唱団・青山組 結果:銀賞 指揮:仁階堂 孝
昨年のTVECで金賞受賞、成長株の合唱団で、トンペイ練習に見学に来られたO氏が所属する
団体。
今日の演目で、一番聴きたかった楽曲「Ave Maria」曲:LIN Ming-Chieh(林明杰)。
私は、この団体の選曲センスがとても好きだ。
感性が合うのであろうか、歌いたい曲ばかりだ。
・1曲目「Ave Maria」は、冒頭入りの音が不安定に入ったので緊張するもすぐに立て直す。
O氏は本来Bassにも係わらず、Top Tenorでファルセット歌唱を多用、器用だなあ。
音楽の減退がなく、迫力ある音が最後まで持続していた。
・3曲目「The Seeds of Love」は、指揮者なし(指揮者は客席に移動し鑑賞)、4人が交替
でSolo歌唱、Solo交替毎にフォーメーションを変えるといった演出付き。
バックコーラスが少し声量が大きいか?
・もう少し上位入賞であろうと思ったが.....
・昨年のTVEC時と比較して、着実にレベルアップしている。
▼合唱団瑠奈 結果:金賞
初めて名前を伺った団体。
・高レベルの演奏に、正直驚いた。端正な演奏で、美しさと力強い音楽が流れていた。
・総合力では、参加団体中で一番の出来かもしれないと感じた。
・大波の魔術《 Incantatio maris aestuosi 》[曲:V.Tormis]は、いずれ歌いたい楽曲の
一つである。
▼杉並学院OB合唱団 結果:賞外 指揮:渕上貴美子
ご存知、朝日コンクール全国大会常連の杉並学院高校の男声OB合唱団。
男声合唱でも全国大会出場した実績を残す、有望な合唱団の一つだ。
・上位入賞を予想するも、賞外の結果と奨励賞にも該当しないことに驚く。
何が評価されなかったのかあと、勝手に自問自答した次第。
声が直線的で強かったので【荒い】と評価されたか、選曲の方向性か。
Daemon Irrepit Callidus(悪魔は忍び寄る) 曲:Orbán György 等。
・この審査結果に拘らず、次回のステージに繋げて欲しいと切に願う。
全団体の演奏終了後、ロビーにて沢山の方へご挨拶をして、談笑した。
メロス出版:N氏、獅子16:椋木氏、Choeur aile:K氏とN氏、青山組:O氏など。
N氏とは、今年11月開催予定の全日本男声合唱フェスティバル、東京男声合唱フェスティバルの公募曲等について、意見交換した。
帰宅途中、仮にポパイがTVECに参加していたら、どういった評価をいただけたのであろうかと、勝手に妄想した。
しかしながら、SVEC(1月末)とTVEC(2月末)の連続ステージは、気持ちの持続が難しいであろう。
年間活動においては、活動目的はコンテスト参加だけではないからなあ。
選曲の重要性、TVEC男声合唱部門の歌唱レベル、今後の方向性等を確認できて、大変参考になった。
2/27(土)に引き続き、2日連続でTVECを鑑賞、会場は北とぴあ さくらホール。
目的は、くるり庵/獅子16/上野男声合唱団/Choeur aile/広域指定合唱団・青山組の演奏を拝聴すること。
出演団体数は、計12団体。
審査結果[出演順]
▶金賞:3団体 上野男声合唱団/駿河台倶楽部VOCE/合唱団瑠奈
▶銀賞:2団体 広域指定合唱団・青山組/男声合唱団くるり庵
▶銅賞:3団体 Belle Equipe/イェーノーリャ・ラウラヤット
▶奨励賞:なし(厳しい!)
−雑感−
・一般男声合唱部門が創設されて、これまでで一番熾烈な戦い、競演であったと思う。
・高い歌唱レベルの中、入賞するのは大変難儀であろう。
・若者層の参加が多かったこと、演出付の演奏が多かったこともあり、男声合唱の新しい
方向性を少し垣間見ることができて良かった。
・審査結果を見る限り、評価が分かれた感を受けた。
・全体講評を聴いていないので、評価基準や評価の分かれ目が何かは、確認できず。
・入賞が適当と思われた団体がある一方、上位入賞するであろうと思われた団体が賞外、
入賞はしたが低評価といった結果。
・入賞できなかった団体は、驚きや悔しい想いを抱いたに違いない。
決して腐らず、課題を認識した上で精進して、更なるレベルアップを期待したい。
と、優等生的なコメントを書きながらも、先月のSVEC審査結果に対して自分も数日間は腐っていた。
●第21回SVEC
●SVECの審査講評と演奏録音
コンクールやコンテストの結果に、一喜一憂してしまうのは仕方がない。
私はこれまで何回落胆したことか。
それでも、技術力の向上、客観的評価を確認するといった目的意識を持って、コンクール等競技イベントに参加してきた。
時々は休むが、今後も参加していくであろう。
偶然ロビーでお会いした蓮沼喜文氏とご一緒して、2階席で鑑賞。
演奏後、演奏に対する率直な感想を言い合い、意見交換をさせていただく。
▼男声合唱団くるり庵 結果:銀賞 指揮:なし
音空メンバーを中心として、昨年結成された新団体。指揮者は置かず。
・実に端正で丁寧な演奏。大人の音楽が流れている。
・1曲目「さくら」の出来が秀逸。
難しい編曲(信長貴富氏)を歌い込み、編曲者が狙った【聴かせたい和声】をしっかりと
表現していた。
・2曲目「虹」は、途中和声が不安定となった箇所、テノールの声量がやや足りないと感じた
箇所はあったが、最後まで歌い切る。アンサンブル力は高い。
▼男声合唱団獅子16 結果:賞外 指揮:椋木公洋
立正大学グリークラブ男声のOB団体。
指揮者は椋木公洋氏(昨年の全日本合唱コンクール全国大会大学部門にて立正大学グリーク
ラブを指揮/銀賞受賞)
昨年のTVECは銀賞受賞、昨年の東京男フェスは人気投票第1位を獲得した上昇気流の団体。
・10名の少人数ながら、明確な発声で音は客席に飛んでいる。
・1曲目「Dulaman」は、この団体の特性によく合った曲。
今後選曲する団体が増えるであろう。
・2曲目「コンポ6番〜Ⅱ」は、難曲を上手に纏めたが、もう少し土着性が欲しい感を持つ。
・入賞するであろうと思ったが.....
▼上野男声合唱団 結果:金賞第1位/理事長賞 指揮:田尻明規
著名な合唱指揮者:田尻明規氏が指導する団体。
トンペイ・メンバーが数名在籍し、トンペイとの共演ステージもあり交流している団体。
・十八番中の十八番曲を選曲。熟練した演奏だ。
[合唱のためのコンポジションⅠからⅠ 曲:間宮芳生]
・本格的な【木遣り】の伝統文化が流れていた。
・半纏、纏い、提灯等の衣装や小道具が、演奏効果を更に高めていた。
・金賞第1位並びに理事長賞、本当におめでとうございます。羨ましい!
▼Choeur aile 結果:賞外 指揮:七尾崇久
早稲田大学コール・フリューゲル有志による団体。
「どちりなきりしたん」(曲:千原英喜)を選曲したことで、私が所有する3連式ベルを貸出
した。
●3連式ベルを貸し出す
・1曲目「Ⅳ」は、鬼門の難しい和声箇所をきっちりとハモらせ、「なるほど! こういった
音なんだ。」と納得し、鳥肌が何度も立つ。
・K氏の3連式ベルは、ノーミス、凄い!
・2曲目「V Epilogue : Ave Verum Corpus」は、少し不安定な箇所があり緊張した。
・入賞するであろうと思ったが.....
▼広域指定合唱団・青山組 結果:銀賞 指揮:仁階堂 孝
昨年のTVECで金賞受賞、成長株の合唱団で、トンペイ練習に見学に来られたO氏が所属する
団体。
今日の演目で、一番聴きたかった楽曲「Ave Maria」曲:LIN Ming-Chieh(林明杰)。
私は、この団体の選曲センスがとても好きだ。
感性が合うのであろうか、歌いたい曲ばかりだ。
・1曲目「Ave Maria」は、冒頭入りの音が不安定に入ったので緊張するもすぐに立て直す。
O氏は本来Bassにも係わらず、Top Tenorでファルセット歌唱を多用、器用だなあ。
音楽の減退がなく、迫力ある音が最後まで持続していた。
・3曲目「The Seeds of Love」は、指揮者なし(指揮者は客席に移動し鑑賞)、4人が交替
でSolo歌唱、Solo交替毎にフォーメーションを変えるといった演出付き。
バックコーラスが少し声量が大きいか?
・もう少し上位入賞であろうと思ったが.....
・昨年のTVEC時と比較して、着実にレベルアップしている。
▼合唱団瑠奈 結果:金賞
初めて名前を伺った団体。
・高レベルの演奏に、正直驚いた。端正な演奏で、美しさと力強い音楽が流れていた。
・総合力では、参加団体中で一番の出来かもしれないと感じた。
・大波の魔術《 Incantatio maris aestuosi 》[曲:V.Tormis]は、いずれ歌いたい楽曲の
一つである。
▼杉並学院OB合唱団 結果:賞外 指揮:渕上貴美子
ご存知、朝日コンクール全国大会常連の杉並学院高校の男声OB合唱団。
男声合唱でも全国大会出場した実績を残す、有望な合唱団の一つだ。
・上位入賞を予想するも、賞外の結果と奨励賞にも該当しないことに驚く。
何が評価されなかったのかあと、勝手に自問自答した次第。
声が直線的で強かったので【荒い】と評価されたか、選曲の方向性か。
Daemon Irrepit Callidus(悪魔は忍び寄る) 曲:Orbán György 等。
・この審査結果に拘らず、次回のステージに繋げて欲しいと切に願う。
全団体の演奏終了後、ロビーにて沢山の方へご挨拶をして、談笑した。
メロス出版:N氏、獅子16:椋木氏、Choeur aile:K氏とN氏、青山組:O氏など。
N氏とは、今年11月開催予定の全日本男声合唱フェスティバル、東京男声合唱フェスティバルの公募曲等について、意見交換した。
帰宅途中、仮にポパイがTVECに参加していたら、どういった評価をいただけたのであろうかと、勝手に妄想した。
しかしながら、SVEC(1月末)とTVEC(2月末)の連続ステージは、気持ちの持続が難しいであろう。
年間活動においては、活動目的はコンテスト参加だけではないからなあ。
選曲の重要性、TVEC男声合唱部門の歌唱レベル、今後の方向性等を確認できて、大変参考になった。
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