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台湾の合唱熱 [Concert]

いつも通り、YouTubeを覗いていたら、台湾の中学生又は高校生合唱団の動画に辿り着いた。
演奏風景は、校内の合唱発表会や国内学生合唱コンクールであろうと思われる。
【音樂會】は音楽会、【比賽】は「試合」や「品評会」の意味であることから、コンクールであろう。
驚いたのは、昨年のNHK全国学校音楽コンクール高校の部の課題曲であった「あの空へ~青のジャンプ~」を歌った男声合唱団が多かったこと。
演奏は粗い所があるが、勢いと元気さが顕著で、楽曲の良さをしっかりと表現している素直な音楽性に好感を持った。
早口の日本語歌詞は立派、個性的な振り付けも面白い。

「あの空へ~青のジャンプ~」(男声版) 詩:石田衣良 曲:大島ミチル
 [その1][その2](2'30"から) 
 [その1]と[その2]は、同じ合唱団のようだ。
 [その3](4'35"過ぎから)
 [その4](5'00"から)
 指揮者の聶焱庠氏は、拉縴人男聲合唱團[Taipei Male Choir]の指揮者である。
 ●拉縴人男聲合唱團[Taipei Male Choir]東京公演

他の日本人作曲家では、松下 耕作品、木下牧子作品が掲載されていた。
アジアにおける松下 耕氏の人気は、非常に高い。
中国、フィリピン、インドネシア、マレーシア等の合唱団において、積極的に選曲されている。
「狩俣ぬくいちゃ」が最も選曲されていると思う。
木下牧子氏の場合は、「春に」(組曲「地平線のかなたへ」であろう。
中学生や高校生の青年期が歌うには抜群な組曲であるが、以前に男声版楽譜を購入済。
ぜひ「サッカーによせて」を歌ってみたい! 
中年から高年が歌った場合、曲想に合わない、気持ち悪いと評価されるかなあ〜?

▶木下牧子作品
 「サッカーによせて」(男声版)(2'50"から)
 ・指揮者は聶焱庠氏。前年には同組曲から「二十億光年の孤独」を選曲。
▶松下 耕作品
 「俵積み唄」(混声版)(3'35"過ぎから)
 ・1曲目は「Ave Maria」(曲:Jacques Arcadelt) 
 ・曲間のフォーメーション移動に時間をかけ過ぎて、気になった。
 ▶日本人の民謡歌手による演奏はこちら
 「狩俣ぬくいちゃ」(混声版)(3'50"過ぎから)
 ・ステージ前方右側に、時計の掲示板が設置されているのが以外であった。
  制限時間を明確にする目的と思われるが、観客にしてみれば、視界の邪魔になる上、
  時の経過が気になるし、制限時間ギリギリ演奏の場合はスリル感を感じるであろう。
 「Ave Regina Coelorum」(男声版)(2'50"から)
総じて、日本語の発音がしっかりとしている。

他に興味を示したのは、「Pseudo-Yoik NT」(曲:Jaakko Mäntyjärvi)である。
 ▶演奏はこちら(4'30"過ぎから)

楽譜の裏面に、作曲者からの留意事項(英語とフィンランド語)が掲載されている。
  奇妙な組み合わせである“nh!”は、ピッチはあいまいですが、大きなエネルギを持って
 声門で発音される音を示しています。
  これは音声上の叫び声であるので,指揮者の自由裁量により、手を叩いたり、足踏みを
 したり、ドラムを叩いたり、或はその他の適当な音に代えることも可能です。
  全体の音色としてはどちらかというと、硬い、鼻にかかった、或は民族音楽に認められ
 る風変わりな特長を豊富に持たせると良いと思います。・・・ほとんどパロディと言って
 良いぐらいまでに..... 
  ラップランドの支持者からの反論を避けるために、オリジナルよりもパロディ化される
 ことの方がむしろ固定観念であると指摘しておきたいと思います。

つまり、この曲は指揮者のセンスや団の個性に合わせて自由に表現することが容認されている。
民族色を意識した個性的な発声、ホーミー的歌唱、強いファルセット、声の勢い、個性的な振付け、曲を楽しんでいる姿勢等、侮れない演奏だ。
 ●Pseudo Yoik 流行っている!?

台湾の合唱は、熱い!
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