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第62回東京都合唱コンクール070930 [朝日コンクール]

9/30(日)、文京シビックホール大ホールで開催された第62回東京都合唱コンクールに、男声合唱団音空のメンバーとして参加した[一般A部門]

結果は、銀賞受賞。
参加団体数:24団体 金賞:5団体 銀賞:3団体 銅賞:5団体。
録音、審査員の順位及び講評を確認しておらず、実際の演奏がどうだったのか、どういった評価をいただいたのか、まだ分からない状態。
昨年が金賞第2位、いわゆる「ダメ金」であったのに.....
全国大会へ進めなかった落胆、金賞受賞すらできなかった悔しさ、入賞できた安堵感など、気持ちがまだすっきりしない。
これがコンクールというもの。
ああ〜、東京文化会館が.....

これで、今年のコンクールは終了。
埼玉県と東京都..... 2つの「夏の陣」は、正直疲れた。
実は、神奈川県合唱コンクールにもお誘いを受けていたが、参加していたら体がどうなっていたことか。

出演順は、24番中10番。
演奏の出来は、ホール残響と音の跳ね返りをしっかりと確認でき、他パートの音もよく聴こえていた。
強弱と緩急のメリハリもしっかりとできていて、メンバーの多くが満足感を覚えた演奏だったのであるが...
ほぼベストに近い演奏だったと思う。
昨年の金賞受賞演奏よりも充実していたはず。
それでも上位入賞できなかった理由は、やはり音程なのであろうか。
決して油断はしていなかったし、気負いもなかった。
曲を歌い込んでいただけに、少しおごり?のようなものがあったのかもしれない。
男声合唱のアカペラ、小編成、男声4声の狭い音域内での音楽表現など。
今年もまた課題を与えられたようだ。

オンステ数は30名。
現役大学生から、60代、70代の高年まで、実に幅広い年齢層でステージに臨んだ音空。
孫から祖父(に近い?)までの3世代が一緒に舞台に立った。
練習過程は、出来不出来を繰り返し、色々と浮き沈みはあったが充実していた。
同じ学校のOB・OGで構成された限られた年齢層の合唱団と違って、とても特異な形態の合唱団であるが、これが本来の一般合唱団の姿であると思う。

鈴木輝昭氏が久しぶりに作曲したアカペラ男声合唱曲。
[淀川工科高グリークラブの男声合唱組曲「KAMUY-YUKAR(カムイユカラ)〜3つのアイヌ  民謡」以来]
しかも、音空の音色をイメージして作曲された<大人>のための「銀幕哀吟」だ。
全国大会の「晴れ舞台」で披露することができず、残念でならない。

さて、気持ちを切り替えて、次の舞台に臨みたい。
次は、11/23(祝)東京男声合唱フェスティバル。
音空とトンペイ・メモリアルズ[招待演奏]だ。
こちらは打って変わって、男声合唱団の熱き戦い。
よっしゃ〜!

<審査結果> 出演順
▶大学A
 金賞:国立音楽大学男声合唱団DIABOLICA[全国大会代表]
 銀賞:東京家政大学フラウエンコール 創価大創大銀嶺合唱団
 銅賞:大東文化大学混声合唱団

▶大学B
 金賞:東京外国語大学混声合唱団コールソレイユ 
    立正大学グリークラブ[全国大会代表]
立正大学は東京都知事賞も受賞(シード団体を除く大学及び一般での総合第1位)
立正大学の全国大会出場、東京都知事賞が実に喜ばしかった。
昨年全国大会で悔しい思いをしていただけに、団員の喜びは大変なものであった。
いいなあ〜、全国大会(しつこい!!)

▶一般A
 金賞:Combinir di Corista(混声) 
    イェノーリャ・ラウラヤット(男声) 
    菊華アンサンブル(女声)
    混声合唱団鈴優会(混声)[全国大会代表]
    Ensemble Evergreen(混声)
 銀賞:男声合唱団音空 
    《連盟からいただいた録音MDが入った封筒の宛名が「青空」だった。面白すぎる》
    Al Passo(女声) 
    Chor june(女声)
 銅賞:アンサンブル・リモーネ(女声) ラ・プリムヴェール(女声)
    合唱団「翠」(混声) エフェメール(女声) 
    合唱団歌の葉(混声)

▶一般B
 金賞:合唱団お江戸コラリアーズ(男声) 
    創価学会しなの合唱団(男声)[全国大会代表]
    大久保混声合唱団[全国大会代表]
 銀賞:MUSICA FERVIDA(混声) 
    混声合唱団麗鳴 
    舫の会女声合唱団
 銅賞:東京ヴォイスセッション(混声)

創価学会しなの合唱団と大久保混声合唱団の演奏は、何度も鳥肌が立ち、大変感動した。
文句なしの全国大会代表である。
やはりB部門は、大編成ならでは音の迫力、華やかさ、豪快さが素晴らしい。
しなの合唱団の終曲「バトンタッチのうた」(三善晃氏作品の超超難曲「遊星ひとつ」の終曲)の終盤では、涙がこみ上げてきた。
テノールが高音を力むことなく、絶叫もせず、アンサンブルを壊さずに歌い上げていた。
メンネルコール広友会で歌わせていただいたこともあり、この表現はなかなかできない。
前田勝則氏のピアノも素晴らしい。

大久保混声合唱団の「交聲詩 海」はブラボー!
ソプラノの終盤、Hi-C(FFF?)が最後まで下がらず歌い上げていた。
いったい何小節延ばしていたのであろうか。
演奏が終わらないうちに、頑張れ〜!頑張れ〜!と心の中で応援しながら小さく拍手をしてしまった。
隣で一緒に聴いていたN君は、感動のあまり涙を流していた。
感激屋の2人であった。
大人の音楽表現とはかくあるべきと思った。
また観客を感動させる演奏とは、こうした熱い演奏であるべきと再認識する。

−余談その1−
会場で、クール・ヴァン・ヴェールの田尻明規氏にお会いした。
大変研究熱心な方で、最初から最後まで聴いていかれるとのこと。
プログラムに感想、評価をメモされていた。
ご自身も来週関東大会(クール・ヴァン・ヴェール)を控えている。
音空の演奏に対して、多分な評価をいただいた。
やはり一流は違う。
いつも最新情報を把握し、合唱界の潮流を読み、どん欲に研究していらっしゃる素晴らしい指揮者である。

−余談その2−
大変驚いたことに、3団体出演していた方がいらした。
 [CANTUS ANIMAE/MUSICA FERVIDA/合唱団お江戸コラリアーズ]
確かこの方は、昨年の全国大会のなにわコラリアーズのステージにもいらした。
相当な体力と集中力を有すると思う。
6曲全てを暗譜。
着替えも大変だったであろう。
通常練習だけでも、どのようにやりくりされたのであろうか。
合唱にはまっている私でも、これは絶対にできないこと。


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コメント 5

タカユキ

改めて昨日はお疲れ様でした(__)
未生さんのお知り合いだったとは…どうも!かながわフリーダム・シンガーズです。
神奈川県コンクールで自分らの演奏前に「未生が良かった」という話をいっぱい聞いたので、(ヤベー)とかって逆に気合いが入ったのだと思います。
関東では出番が午前中で、集合時間が10時半なので、出来れば8時半くらいから練習できるところを探してますが…ないですね(-.-)

昨日は一般Bに出た「麗鳴」というところを聴きに行ってました。指揮者も同じですし、高校時代繋がりが居るので。初出場でしたが銀賞受賞で団員も驚いてましたが、やはり東京都は支部大会でもあるので、どこの部門もレベルが高いなーと思いました。

あと、自分は聴きに行けなかったのですが、高校の部Bの府中西の演奏に素敵な感想を感じていただいてありがとうございます。
母校ですので大変嬉しく思いました。

男フェス出られるのですね!実はうちも初めて参戦させていただく予定です!お手柔らかにお願いします♪
by タカユキ (2007-10-01 19:21) 

malechoirpopeye

府中西高のOBでいらしたのですね。
あの伝説のNコン「聞こえる」。
あの当時のメンバーでしょうか、麗鳴さんの「聞こえる」を拝聴させていただいております。
男声版をメンネルコール広友会で歌いました。
本当に名曲ですよね。

8:30から借用できる会場は難しいですね。
市内の公民館は団体の事前登録制で、知人等がいない限りほぼ借用は不可ですから。
それから、さいたま市文化センターはあまり響かないホールです。
文京シビックホールとは大違い。
空間がとても広く、かなり声量を出さないと自分達の声の跳ね返りがわからなくて、とても不安になってしまいます。
当日は聴きにいこうと思っております。
全国抜けてくださいね。
小編成の社会人男声合唱団の知名度を広めていただきたいと思います。

男フェス参加されるのですね。
やばいなあ〜(笑)
お互いに頑張りましょう。
by malechoirpopeye (2007-10-01 21:43) 

影

コンクールお疲れ様でした。
私は西野さんの挨拶から、一般Bのしなの合唱団まで途中すこし抜けましたが聴いていました。感想等は自分の日記に書くとして・・・

音空さんの演奏、技術的にも非常に高くとても良かったと思います。曲によって発声を使い分けたり、各パートのバランスの良く安定した演奏だったと思います。昨年の演奏は聴いていないので比較はできませんが、一般Aの金賞グループと比較して大きな差はなかったと思います。例えば、同じ男声合唱で金賞のグループとの比較では、課題曲の難易度の違い程度ではないでしょうか?(すいません、M4は歌っていないので私の聴いた感じの感覚でしかないですが・・・)

ただ、僭越ながら一点だけ挙げるとすれば、「ここが凄い」とか突出して感動させるものが足らなかったのかなあ・・・という感じがしました(すいません・・・私の個人的な感想です。)

男声フェスでは、広友会は多分「しなの合唱団」と同じ「遊星」を歌うと思います。おそらく昨日の「しなの」とも前回広友会定演の演奏ともかなり違った「遊星」になるのではないかと思います。よろしくお願いします。
by (2007-10-01 21:55) 

malechoirpopeye

影さん
客観的な鋭い感想をいただきまして、本当に感謝しております。
もう一つの何かが足りなかったのかもしれませんね。
M4はとてもシンプルな曲ですが、それだけにハーモニーのずれはすぐにばれてしまい、田植唄よりも高度な曲です。
それに田植唄はF以上がずっと続く曲で、声帯が硬くなってしまうので選曲を避けた次第です。
コンクールは本当に難しい。
評価者は観客ではなく審査員ですかね。
男フェスの人気投票は実に良い企画だと思います。
男フェスでは「遊星ひとつ」を歌うとのこと。
テノール系は高音が続き、どうしても喉に力が入ってしまいますが、決して力むことなく、絶叫せずに頑張ってください。
期待しています。
by malechoirpopeye (2007-10-01 23:42) 

タカユキ

府中西の「聞こえる」って伝説だったんですか?5月くらいに放送されたラジオのNコン特集では、いきなり自分らの「聞こえる」から始まってビックリしましたが…リクエストした甲斐がありました(笑)
楽曲がいいので翌年から中学校を中心にコンクールの自由曲としてよく歌われてますよね。
自分はNコンの課題曲で言うと、「この愛を」「聞こえる」「ありがとう」の世代ですので、一応「聞こえる」は歌ってます。

さいたま市文化センターは、過去の関東大会の時に最下位を取ったことのあるホールなので、今年はリベンジも兼ねて、聴いて下さる方々に何かを感じてもらえる表現が出来たらと思ってます。
歌い人さんも来て下さるのなら、なおさら気合いを入れねば!

メンネルコール広友会は昔、演奏会を聴かせていただいたことがあります。「天」で全国に行った時だったと思いますが、自分らは3人くらいで高校の演奏会のチラシ挟みに行ったのに、広友会の方々がお弁当まで用意して下さり、チケットも招待して下さり、重厚な男声合唱のハーモニーを堪能させていただきました。

男フェスでは関東のいろんな男声合唱団が集うようなので、皆さんの演奏を聴けることを楽しみにしてます!
by タカユキ (2007-10-02 20:10) 

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