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上野男声合唱団第1回記念演奏会 [Concert]

5/30(土)、上野男声合唱団第1回記念演奏会を聴きに伺った。
会場は川口リリア音楽ホール、ほぼ満席で大変盛会であった。
リリア音楽ホールの満席は、私は過去経験したことがない。
上野男声合唱団は、著名な指揮者:田尻明規氏を招き平成11年に結成、10年の歳月を経て初めての演奏会を開催する。
団員の多くが、今回賛助出演した上野混声合唱団にも所属し、今回25名がオンステ。
 ■オルガン:新山恵理  ■ピアノ:桑子実千代  ■賛助出演:上野混声合唱団

 Opening
 ♫ 『主よ、人の望みの喜びよ』
  オルガン単独による演奏で、格調高い雰囲気の中、演奏会が始まった。

 第1ステージ
 ♫ 『Messa fur Mannerchor Op.172』 作曲:J.G. Rheinberger
   Kyrie/Gloria/Ave Maria/Agnus Dei
  Rheinberger作品に挑んだ意欲的な選曲。
  オルガニストでもあったRheinbergerのMesseは、4曲でも約20分弱という短曲。
  重厚な和声と共に、柔らかな旋律が次から次へと繋がれた名曲。
  今更ながら、オルガンの音色と男声の声は相性が良いんだなあと感じる。

 第2ステージ:アラカルトステージ
  Aura Lee/少年時代/津軽のふるさと/日立の樹/からたちの花/
  「いろはにほへと」による西部物語/夢みたものは/山寺の和尚さん
 −印象に残った曲−
 ♫ 津軽のふるさと  作詩・作曲:米山正夫
  美空ひばりの隠れた名曲を、カルテットで演奏する。
  良く響くリードテナーが主旋律を奏で、Top(Nさん)が軽やかなオブリガードと
  的確な3度上歌唱、BaritoneとBassは控えめな音量でTenorパートを支えるなど、
  パートバランスが整っていて聴きやすい。
  田尻先生がピアニカで前奏と間奏を演奏する。
  もの悲しい寂しいピアニカのサウンドと伴奏メロディが、ふるさと津軽への哀愁感
  を実に良く表現していた。
 ♫ 夢みたものは  作詩:立原道造 作曲:木下牧子
  木下牧子作品は歌いやすく親しみやすいメロディが沢山あるが、和声が凝っていて
  きちんと歌うには難易度が高い曲が多い。
  この曲もその一曲であるが、いや〜、和声が安定していてストレスを感じなかった。
  普通は、中間部辺りから和声が狂い始め、ぐしゃぐしゃになる傾向があるが、最後
  まで整った演奏であった。
  田尻先生がお好きな音楽であろう。 

 第3ステージ:混声合唱ステージ
  ロマンチストの豚/いっしょに/死んだ男の残したものは/うた
 第4ステージ:ビートルズ特集
  Michelle/Yesterday/OB-LA-DI, OB-LA-DA/Hey Jude
 アンコール
 ♫『合唱のためのコンポジション Ⅰ 』〜第Ⅰ楽章 作曲:間宮芳生
  第8回東京男声合唱フェスティバル人気投票第2位を獲得した曲で、上野男声合唱団
  の個性を最も表現できる曲で、衣装を着替えて演奏する。
  木遣を題材にした本格的かつ正統派な音楽は、そう簡単には表現できず、他団体の追
  従を許さないと思われる。
  恐れ入りました。
 −第8回東京男声合唱フェスティバル−
 http://1999-malechoirpopeye.blog.so-net.ne.jp/2008-11-23

今回も、田尻先生の端正かつ的確で、コンパクトな指揮法に魅せられた。
感情移入するも決して演奏に酔わないし、自分自身の指揮ぶりにも酔わず、いつも冷静。
テンポ感がずれないし、間の取り方も丁度良いなど、熟練している指揮ぶりだ。

隣席したポパイ団長:N島アニキ氏のブラボーが、相変わらず素晴らしい。
本当に良く響く声だなあ〜。
 「Nさん! ブラボー!!」「ブラーボー、ブラービー」×3回位?
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