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アール・レスピラン第24回定期演奏会 [鈴木輝昭氏]

11/18(水)、アール・レスピラン第24回定期演奏会を聴きに伺った。
会場は、音響が優れている紀尾井ホール。
紀尾井ホールへ訪れたのは、数年前のSvanholm Singers 演奏会以来である。
1985年に結成されたアール・レスピラン[ART RESPIRANT]は、若手演奏家と作曲家によって結成された室内オーケストラとのこと。
大変失礼ながら、今回の演奏会を通じて初めて知った。
同人[メンバー]に作曲家:鈴木輝昭氏が所属されており、演奏会前日にメールにてご案内を頂き、聴きに伺った次第だ。
職場の終業ベルが鳴った直後、職場を出て急いで駅に向かい、紀尾井ホールへ赴く。
開演20分前に会場に到着、会場入口にて鈴木先生にお会いし、ご挨拶させていただく。
鈴木先生とは、今年の5月以来の再会であった。
 ●鈴木輝昭氏との再会
ここ数ヶ月、合唱音楽と日本の演歌ばかり鑑賞していて、そろそろシンフォニックな管弦楽の音が恋しくなっていたこともあり、飛びついてお誘いを受けた。

−演奏曲目− 交響作品の400年
 ▼G. ガブリエリ/サクラ・シンフォニア集〜第7旋法のカンツォーナ 第2[1597年]
 ▼D. ミヨー/小交響曲第1番「春」・第2番「田園」・第3番「セレナード」
  [1917年−1921年]
 ▼W.A. モーツァルト/交響曲第35番ニ長調「ハフナー」[1782年] 
  室内楽版編曲:安良岡章夫
 ▼鈴木輝昭《 祭壇画 》〜室内管弦楽のための〜[2009年:初演
  指揮:高関 健(特別出演)
 ▼A. シェーンベルク/室内交響曲第1番[1906年] 指揮:高関 健(特別出演)
 
▶印象に残った楽曲
 ミヨー/小交響曲〜第1番「春」・第2番「田園」・第3番「セレナード」
ミヨーは、フランス6人組作曲家(オネゲル、プーランク等)の一人として有名である。 
これまで「フランス組曲」(吹奏楽曲)しか聴いたことがなく、管弦楽曲を初めて聴く。
何の構えも緊張もなく、和声とメロディが心地良い。 
それぞれの楽章が非常に短いが、小粒な秀作という感を受けた。 

 鈴木輝昭/《 祭壇画 》〜室内管弦楽のための〜
今年作曲された初演作品。
 [ 下記Wikipediaから転載 ] 
 祭壇画は、教会の祭壇飾りのこと。具体的には、宗教的題材を描いた絵もしくはレリーフを、
 教会の祭壇背後の枠の中に取り付ける。
【楽器編成】弦楽器:Vn×2・Va・Vc・Cb
      管楽器:Fl×2・Ob・Cl・Fg・Hrn×2・Harp 
      打楽器:ピアノ・シロフォン・ビブラホン・銅鑼 他
【演奏時間】約10分間

緊張感溢れる和音とフレーズ、緩急と強弱のメリハリがしっかりとしていて、シンフォニックな響きの中、強くて鋭い音、柔らかくて温かい音が交差する。
フルートやホルンがいくつかの奏法を指示されていて、興味深く印象的。
曲の終盤にグラス・ハープが入り、グラス・ハープの音で静かに余韻を残しながら曲が終わる。
 ●瀧口修造〜妖精の距離〜鈴木輝昭
流石、プロフェッショナルな作風だ。
残念ながら、私は現代音楽を理解し共感するだけの感性や知識が不足しているので、正直な気持ちとしては、曲が放つ主張、一聴して難解そうな調性、和音、リズム、フレーズが何を表現しているか分からない。
しかしながら、予想した以上に曲に入り込むことができ、最後まで飽きずに集中して聴けたことが、自分でも嬉しかった。
集中して音楽を聴く行為は、とても久しぶりだ。
翌日の仕事が気にかかり、終曲のシェーンベルクは聴かずに会場を後にする。
今思い起こすと、もったいなかったなあ。
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