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Tokyo Cantat 2010 その2 [Concert]

5/2(日)、Tokyo Cantat 2010「日本の音素材による合唱」第一回 民謡、わらべうたを鑑賞した。
前半の演奏会(古事記特集)に引き続き鑑賞。
ポパイ:N君、立正大学グリークラブOB:M君とご一緒した。
目的は、Ensemble PVDThe Metropolitan Chorus of Tokyoの演奏を聴くことであった。

▶コンサート開催趣旨[HPから全文転載]
 多くの人の喉によって伝えられてきた民謡・わらべうた。
 日本人の血脈が蕩々と流れているその歌には、多くの人の生きる姿が映し出されています。
 その歌の数々をイマジネーションの源としてさまざまな合唱曲を作ってきた作曲家たちと 
 ともに、ここで合唱をする人たちの喉が伝承の環に加わることによって、いま、民謡とわ
 らべうたに私たちの生きる姿が新に刻印されることでしょう。

▶選曲、団体、指揮者等の詳細はこちら
この演奏会の監修・構成・司会は、作曲家の寺嶋陸也氏。

▶印象に残ったステージ(小学生的な感想文で、大変恐縮である)
 間宮芳生
  合唱のための「12のインヴェンション」[1976]より
  獅子舞(山梨県)/のよさ(長野県)/まいまい(富山県)/天満の市は(大阪府)
  でいらほん(青ヶ島)
   合唱団ひぐらし 指揮:清水 昭
   ・楽曲の完成度が高い。流石、間宮作品だ。
   ・歌い手が想いのままに自由に楽しそうに歌っている音楽と姿が、客席からよく判る。
   ・Tokyo Cantat企画委員の一人:野本立人氏が、合唱団員としてステージで歌って
    いらした。

 武満 徹・林 光・関 一郎
  さくら(日本古謡)
   コーロ・カロス 指揮:栗山文昭 ハープ:篠崎史子 尺八:関 一郎
   ・大人の深い演奏で、うっとりしてしまった。
    実に羨ましい! 私もこういった合唱団で歌う経験を得たいと素直に感じた。
   ・立ち姿の美しさにも、目を奪われた。

 三善 晃
  混声合唱のための「五つの日本民謡」[1973]より
  阿波踊り(徳島県)/木曽節(長野県)/佐渡おけさ(新潟県)
   Ensemble PVD 指揮:藤井宏樹
  ●CD新譜:響層Ⅰ
  ・プロフェッショナル(アマチュア、プロの領域区分が不明だが)なレベルで、凄い!
   としか表現できない。
  ・「佐渡おけさ」
   序盤で、Altoの方が体のバランスを崩して、ステージ上で転倒するハプニングがあり
   大変驚いたが、特に演奏には影響なし。怪我しなくてなによりだ。

 松下 耕
  混声合唱のためのコンポジション「日本の民謡 第5集」[2005]より
  日向木挽唄(宮崎県)/五木の子守唄(熊本県)/三原ヤッサ節(広島県)
   The Metropolitan Chorus of Tokyo 指揮:松下 耕
  ・今回出演した団体の中で、一番秀逸な出来映えであったと思う。
  ・70名強?の大編成で、音の鳴り(強音)と響きが別格だ。 
   決して攻撃的ではなく、十分に訓練されているので、硬質でもピシッとしていて耳
   に心地良い。
  ・「日向木挽唄」
   松下 耕氏指揮の下、耕友会による演奏を初めてステージで聴けて感激した。
   巧い!
   最終和声、ソプラノの高音が少し下がってしまった?ようで、そこだけが惜しい。
  ・「五木の子守唄」
   Divが多い難曲で女声版は聴いたことがあるが、混声版を初めて聴く。
   抑揚と郷愁感が見事に表現されていて、その技術力に感心した。
  ・「三原ヤッサ節」
   実に楽しそうに、生き生きと歌っていたメンバーの表情と自然な体の揺れが印象的。
   ソプラノの最終高音、十分に響いていた。
  
開演18:00で、終演21:00といった長丁場な演奏会。
1団体あたりの演奏時間は、約20分弱(25分弱も歌っていた団体もあり)
初めて聴く楽曲も多く、私の集中力は【途切れ途切れ】(演奏が悪かったわけではないが)
正直、【耳】と【体】が疲れてしまったのである。
1日で2公演鑑賞/約5時間30分強も音楽に触れたわけだから、当たり前であろう。
色々思うことがあり、今回を以てTokyo Cantatは最後にしようと思ったが.....
終演時、司会の寺嶋氏から、
 「来年は、間宮芳生作品の特集を予定しています。」
との案内があり、来年も聴きに行こうとコロッと考えを変えてしまった。
要するに、名曲等の選曲、興味ある作曲者や合唱団次第!との結論に達した次第だ。
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