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軽井沢合唱フェスティバル2010 [アンサンブルコンテスト]

8/20(金)、突然思い立って軽井沢合唱フェスティバル2010を鑑賞した。
目的は、第1日目のアンサンブル・コンテストを聴くこと。
午前中の仕事が予定していたより早く終了、午後半休をいただき急いで軽井沢に向かった。
乗り継ぎが良ければ、軽井沢までの所用時間は自宅から1時間30分強といった近さで、東京都内へ行く感覚に近い。
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会場の軽井沢大賀ホールには15:05に到着、15時からオープニングセレモニーが開催されたが、ホール内に入る気分ではなく(何となく自分勝手に疎外感を感じていたため)、ロビーでゆっくりとくつろいだ。
アンサンブル・コンテストは16:00開演、ホールに入るなり有名な方々(松下耕氏、清水敬一氏、伊東恵司氏、浅井道子氏)や全日本合唱コンクールDVDで拝見していた有名団員を多数拝見できた。

出場団体は計11団体で、ここ数年では一番多いとのことだ。
お目当て団体は、アンサンブル・チャンティック[東京都・混声/15名]
昨年の「スロヴェニアの歌声を高輪で聴こう」ハートフルコンサート」の打上げで知り合い、また奇遇にも臨海混声合唱団でもご一緒した。
 ●「スロヴェニアの歌声を高輪で聴こう」ハートフルコンサート

指揮は、笹口圭吾氏
通常は指揮者なしであるが、今回は15名編成により纏まり感を更に出す目的で指揮者を擁したとのことだ。
曲目は、オール髙田三郎作品で下記3曲。
 1)すばらしい仕事 詩:深尾須磨子
 2)混声合唱組曲「心象スケッチ」〜「水汲み」 詩:宮沢賢治
 3)生保内節[秋田県民謡] 
そう、私は「生保内節」を聴きに来たのだ!
たった2日間で、iPhoneで50回近く聴き込んできた..... 熱中しやすい性格だ。
 ●生保内節を初めて聴く
ネットに音源が紹介されていて、私はそれに導かれた。
全編を通じて、深い大人の音楽表現、安定したアンサンブル、個々人のテクニカルの高さ等で、群を抜いていた演奏であった。
現在流行している硬質で器楽的、無機質なサウンドではない、耳に心地良く、郷愁感ある懐かしいサウンド(勿論良い意味で)に、大変好感を持つ。
 「すばらしい仕事」:軽やかで爽やかで、優しさに満ちた楽曲。
           時計職人の実直な夢が語られている愛すべき歌だ。
 「水汲み」:髙田作品は勉強不足で初めて聴いたが、終盤のppで不覚にも感動して涙が
       出そうになった(涙腺弱過ぎ)       
       … 水を汲んで、砂へかけて
       この曲、名曲だなあとすぐに理解できた。
 「生保内節」:文句なし! 素晴らしい出来!
        聴かせていただき、ありがとうございました。

指揮者:笹口氏の所作の美しさと柔軟さが際立ち、フレーズの間合いの取り方が絶妙、先入や半先入が的確だ。
彼の指揮の下、音楽の流れがスムーズとなり、更に抑揚感が増した演奏となった。
松下耕氏の講評にも書かれていたが、「音楽性豊かな指揮者」との評価は正しい。
合唱分野以外の音楽畑でも指揮されていることから、指揮の幅が広く余裕が感じられる。

CD「髙田三郎合唱作品全集4 その心の響き 混声編Ⅳ」をロビーで購入した。
「すばらしい仕事」と「生保内節」が収録されている。

印象に残った団体は、なにわコラリアーズ[大阪府・男声/16名]
16名の小編成でも特有の「なにコラ」サウンドが随所に響いていて、纏まり感がある大変安定した演奏であった。
毎回Soloを務めるトップテノールの名手は、発声、響き、音程、抑揚ある歌唱など本当に上手だなあと感心しきり。
名曲「Beati Mortui」(曲:Felix Mendelssohn)は、再度ポパイでも演奏したいなあ。
計4曲演奏して制限時間を気にしたせいか、全体的に急いた演奏に感じたのが残念であった。

軽井沢大賀ホールの残響が、実に素晴らしい。
満席時の残響時間は1.6秒〜1.8秒とのことだ。
5角形サラウンドの形状が大変ユニークで、また舞台と客席が近い距離にある設計も良い。
784席の客席数も丁度良い。
機会があれば、一度歌ってみたいなあと素直に感じた。

コンテスト終了後は、アンサンブル・チャンティックの打上げに急遽お邪魔した。
会場は、駅前の軽井沢 三喜
合唱談義で盛り上がり、楽しい一時を過ごし、すっかり酔っぱらってしまった。
翌日9時から川越市内でVive la Compagnieの最終練習があるにもかかわらず.....

笹口氏と共に帰ったが、軽井沢駅で奇遇にもピアニストの前田勝則氏にお会いし、ご挨拶させていただいた。
 私:「前田先生、先々週の甍会演奏会では大変お世話になりました。
    切符を買われていましたが、もう東京へお帰りですか?」
 前田氏:「いえいえ、明日の帰りの切符を買いました。」
招待団体である創価学会しなの合唱団は、明日8/21(土)がステージということをすっかり失念していて、恥ずかしい質問をしてしまった。
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