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楽譜新譜:男声合唱組曲「心象スケッチ」 [楽譜]

高田三郎作品の「心象スケッチ」、男声編曲版が出版された模様だ。
 
男声合唱組曲「心象スケッチ」 詩:宮澤賢治 曲:高田三郎 編:須賀敬一
 水汲み / 森 / さっきは陽が / 風がおもてで呼んでいる

−Panamusicaの宣伝情報から転載−
 名古屋を中心に活躍の男声合唱団東海メールクワイアーが「高田三郎追悼事業」の一環として刊行する高田三郎男声合唱シリーズの10冊目。
 「心象スケッチ」は、宮澤賢治の詩をテキストとした無伴奏合唱曲で、作曲者が「都会的ではなく、田園のものであるようにと。そして賢治のあたたかい心にもふさわしいようにと。」作曲したという素朴で穏やかな作品。

私の合唱歴はまだ11年。
これまで高田三郎作品を数曲鑑賞したことはあるが歌う機会が稀少で、混声合唱組曲「水のいのち」〜「Ⅴ. 海よ」を歌っただけだ。
偶然にも、軽井沢合唱フェスティバル2010にてアンサンブル・チャンティック[混声]が選曲した「水汲み」を初めて鑑賞し、心に素直に沁みてきた。
 ●軽井沢合唱フェスティバル2010
▶「水汲み」に関する解説はこちら

作曲者自身が仰る通り、田園の雰囲気を醸し出し、柔らかで暖かく、切ない気持ちになる曲。
繰り返されるフレーズ〈 …水を汲んで 砂へかけて… 〉、弱音での静寂な終息。
機会があれば一度歌ってみたいと思うが、残念ながら歌う機会はないであろうなあ。
ポパイ、トンペイ・メモリアルズ、YARO会、Vive la Compagnie、東北大学男声OBでは、選曲の方向性が違うかなあ。

 水汲み[一部抜粋] 詩:宮澤賢治
  ぎっしり生えたち萓の芽だ
  紅くひかって
  仲間同志に影をおとし
  上をあるけば距離のしれない敷物のやうに
  うるうるひろがるち萓の芽だ
    ……水を汲んで 砂へかけて……
       −略−
  向ふ岸には
  蒼い衣のヨハネが下りて
  すぎなの胞子(たね)をあつめてゐる
    ……水を汲んで 砂へかけて……

▶水汲み[冒頭のみ] 指揮:高田三郎 演奏:豊中混声合唱団
 
[冒頭のみ] / さっきは陽が[冒頭のみ] / 風がおもてで呼んでいる[冒頭のみ]
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