第51回甍演奏会 [甍会]
8/5(日)、杉並公会堂大ホール[1,190席]で開催された第51回甍演奏会に出演した。
甍演奏会への出演は、一昨年、昨年に引き続き、今回で[3回目]となる。
●第49回甍演奏会[本番編]
●第50回甍演奏会[ステージ編]
「甍50周年プロジェクト」と題した3か年に亘る企画の集大成となった今回の演奏会。
●第49回[委嘱作品《 遊星ひとつ 》(1992年)の再演等]
●第50回記念[会場は東京文化会館大ホール]
●第51回[委嘱作品《 決意 》(2012年)の初演]
今回の演奏会のテーマは《 祈り 》。
[各団の単独演奏/最終ステージは合同演奏]といった演奏形態ではなく、[全ステージが合同演奏]。
「高校生」から「80歳超」までの《3世代》、100名強がステージに集結した。
日曜日の夜公演にもかかわらず、830名強の来客者数で盛会な演奏会であった。
当日のスケジュールは、下記の通り。
13:30 集合
13:40−14:10 体操・声出し
14:10−15:25 リハーサル1/REQUIEM
15:45−16:20 リハーサル2/つぶてソング第2集
16:40−18:00 リハーサル3/決意・アンコール曲
18:30 開場
19:00 開演
21:05 終演
21:30−22:00 レセプション(グランサロン/公会堂地下2階)
22:20 2次会(私は23:00退席)
指揮:清水昭[第1・第3ステージ]
清水敬一[第2ステージ]
ピアノ:浅井道子[全ステージ]
合唱:男声合唱団 甍
●早稲田大学高等学院グリークラブ
●早稲田大学コール・フリューゲル
●いらか会合唱団(OB)
曲目
●第1ステージ
《 REQUIEM 》 d-Moll[1836]
曲:Luigi Cherubini[1760−1842]
Introitus et Kyrie/Graduale/Dies irae/Offertorium/
Sanctus/Pie Jesu/Agnus Dei
▼「Dies irae」の参考音源はこちら
●第2ステージ
男声合唱とピアノのための《 つぶてソング第2集 》[男声版組曲初演][2012]
詩:和合亮一(「詩の礫」より) 曲:新実徳英
7. なぜ生きる/8. 涙が泣いている/9. 失うことは悲しい/
10. 夢があるのなら/11. 街を返せ/12. 重なり合う手と手
▼音楽之友社の紹介ページはこちら
●第3ステージ
男声合唱とピアノのための《 決意 》[委嘱初演][2012]
詩:和合亮一(「詩の邂逅」より) 曲:新実徳英
1. 決意/2. 雨よ やさしく/3. 果実の奥の桃に
4. きみは何をさがす/5. 私たちは鳥のさえずりを聴くだろう
▼カワイ出版の紹介ページはこちら
●アンコール
男声合唱とピアノのための《 つぶてソング第1集 》[2012]
詩:和合亮一(「詩の礫」より) 曲:新実徳英
1. あなたはどこに 指揮:新実徳英
早稲田大学校歌[明治43年] 指揮:清水敬一
詩:相馬御風 曲:東儀鉄笛 編:山田耕筰
−雑感−
・《 REQUIEM 》
男声合唱とオーケストラのために作曲された楽曲。
甍演奏会で取り上げたのは今回で[3回目](過去は第4回・第33回)で、今回はピアノ伴奏版(編:Hugo Ulrich)で演奏した。
演奏時間が[40分強]の大曲で、大編成の合唱、力強さ(重厚さ)と柔らかさ、厳かさが要求される上、転調が多く、強弱/緩急/テンポの変化/早口の歌詞等、目まぐるしい難曲。
自分自身の出来は猛省だが、大曲かつ難曲の宗教曲を最後まで歌い切れて、経験し難い貴重な機会となった。
・《 つぶてソング第2集 》
男声版組曲の初演とのこと。
詩の内容は、東日本大震災後の悲しさ、切なさ、惨さ、辛さ、怒り、希望、願い、望郷の念等が率直に表現されているが、情熱的な訴えを帯びた旋律が縦横無尽に奏でられている。
歌い手及び聴き手にとって、「心地良さ」と「感傷的な気分」を感じ入ることができる。
全曲がお勧めの曲であると思う。
日本語歌詞の発音の明確さ、強弱、緩急、感情移入、男声特有の響き等、上手に表現できたのではないかなあと自分勝手に思っている。
・《 決意 》
新実徳英氏のメッセージ(パンフレットから抜粋)
「急−緩−急−緩−急 の5曲の組曲のうち、明るい曲は最終曲のみとなったが、それはいたしかたない。和合さんの決意、悲しみ、怒り、願いが僕に乗り移った結果なのだから。いずれにせよ、存分に歌いがいある組曲になったと僕は思っている。」
上記の言葉通りの組曲である。
故郷の福島の地で、しっかりと生き抜くことへの《決意》が、強く表現されている。
・清水昭先生
《REQUIEM》と《決意》を渾身の力を込めて、気合い十分な様相で指揮されて、実に見事であった。
委嘱初演曲の指揮、曲の主題の深刻さと重さ等、相当なプレッシャーをお感じであったであろうと推測される。
・清水敬一先生
《REQUIEM》と《決意》はステージで歌い手として歌い、《つぶてソング第2集》では情感溢れる魅力的な指揮振りに魅了された。
・浅井道子氏(ピアノ)
100名強の男声を相手に、たったお一人で(譜めくり者なし)全てのステージを、最後まで見事にお弾きになられた。
確かな技術力、集中力、そして、体力と気力に感心した次第だ。
本当に素晴らしい!
・新実徳英氏
《決意》が終了した後、客席にいらした新実氏に目を向けると、額の汗を拭ったような、涙を拭ったような仕草をされた。
いずれであったのか分からないが、ステージ上で語られた感想では大変満足されたようで、満面の笑みであった。
アンコール曲の《あなたはどこに》を指揮していただき、こちらも貴重な機会となった。
・リハーサル[約3時間]、《REQUIEM》[約45分間]、《つぶてソング第2集》[約20分間]、《決意》[約30分間]といった長丁場。
本番中、足と腰に痛みと疲労感を感じてしまい、合唱活動12年間において、体力と気力を一番要したステージとなった。
「甍」の夏が、無事に終わった.....
▼声楽家・合唱指揮者 辻秀幸公式サイトはこちら[セマッ)^o^(!]
甍演奏会の感想等が掲載されている。
演奏会の詳細な感想等は、合唱専門誌ハーモニー秋号(全日本合唱連盟発行)「ヒデさんは観た」のコーナーで紹介するとのことである。
▼第52回甍演奏会
日時:2013年8月3日(土) 開演/夕方
会場:杉並公会堂大ホール
▼甍会HP
▼甍会Twitter
甍演奏会への出演は、一昨年、昨年に引き続き、今回で[3回目]となる。
●第49回甍演奏会[本番編]
●第50回甍演奏会[ステージ編]
「甍50周年プロジェクト」と題した3か年に亘る企画の集大成となった今回の演奏会。
●第49回[委嘱作品《 遊星ひとつ 》(1992年)の再演等]
●第50回記念[会場は東京文化会館大ホール]
●第51回[委嘱作品《 決意 》(2012年)の初演]
今回の演奏会のテーマは《 祈り 》。
[各団の単独演奏/最終ステージは合同演奏]といった演奏形態ではなく、[全ステージが合同演奏]。
「高校生」から「80歳超」までの《3世代》、100名強がステージに集結した。
日曜日の夜公演にもかかわらず、830名強の来客者数で盛会な演奏会であった。
当日のスケジュールは、下記の通り。
13:30 集合
13:40−14:10 体操・声出し
14:10−15:25 リハーサル1/REQUIEM
15:45−16:20 リハーサル2/つぶてソング第2集
16:40−18:00 リハーサル3/決意・アンコール曲
18:30 開場
19:00 開演
21:05 終演
21:30−22:00 レセプション(グランサロン/公会堂地下2階)
22:20 2次会(私は23:00退席)
指揮:清水昭[第1・第3ステージ]
清水敬一[第2ステージ]
ピアノ:浅井道子[全ステージ]
合唱:男声合唱団 甍
●早稲田大学高等学院グリークラブ
●早稲田大学コール・フリューゲル
●いらか会合唱団(OB)
曲目
●第1ステージ
《 REQUIEM 》 d-Moll[1836]
曲:Luigi Cherubini[1760−1842]
Introitus et Kyrie/Graduale/Dies irae/Offertorium/
Sanctus/Pie Jesu/Agnus Dei
▼「Dies irae」の参考音源はこちら
●第2ステージ
男声合唱とピアノのための《 つぶてソング第2集 》[男声版組曲初演][2012]
詩:和合亮一(「詩の礫」より) 曲:新実徳英
7. なぜ生きる/8. 涙が泣いている/9. 失うことは悲しい/
10. 夢があるのなら/11. 街を返せ/12. 重なり合う手と手
▼音楽之友社の紹介ページはこちら
●第3ステージ
男声合唱とピアノのための《 決意 》[委嘱初演][2012]
詩:和合亮一(「詩の邂逅」より) 曲:新実徳英
1. 決意/2. 雨よ やさしく/3. 果実の奥の桃に
4. きみは何をさがす/5. 私たちは鳥のさえずりを聴くだろう
▼カワイ出版の紹介ページはこちら
●アンコール
男声合唱とピアノのための《 つぶてソング第1集 》[2012]
詩:和合亮一(「詩の礫」より) 曲:新実徳英
1. あなたはどこに 指揮:新実徳英
早稲田大学校歌[明治43年] 指揮:清水敬一
詩:相馬御風 曲:東儀鉄笛 編:山田耕筰
−雑感−
・《 REQUIEM 》
男声合唱とオーケストラのために作曲された楽曲。
甍演奏会で取り上げたのは今回で[3回目](過去は第4回・第33回)で、今回はピアノ伴奏版(編:Hugo Ulrich)で演奏した。
演奏時間が[40分強]の大曲で、大編成の合唱、力強さ(重厚さ)と柔らかさ、厳かさが要求される上、転調が多く、強弱/緩急/テンポの変化/早口の歌詞等、目まぐるしい難曲。
自分自身の出来は猛省だが、大曲かつ難曲の宗教曲を最後まで歌い切れて、経験し難い貴重な機会となった。
・《 つぶてソング第2集 》
男声版組曲の初演とのこと。
詩の内容は、東日本大震災後の悲しさ、切なさ、惨さ、辛さ、怒り、希望、願い、望郷の念等が率直に表現されているが、情熱的な訴えを帯びた旋律が縦横無尽に奏でられている。
歌い手及び聴き手にとって、「心地良さ」と「感傷的な気分」を感じ入ることができる。
全曲がお勧めの曲であると思う。
日本語歌詞の発音の明確さ、強弱、緩急、感情移入、男声特有の響き等、上手に表現できたのではないかなあと自分勝手に思っている。
・《 決意 》
新実徳英氏のメッセージ(パンフレットから抜粋)
「急−緩−急−緩−急 の5曲の組曲のうち、明るい曲は最終曲のみとなったが、それはいたしかたない。和合さんの決意、悲しみ、怒り、願いが僕に乗り移った結果なのだから。いずれにせよ、存分に歌いがいある組曲になったと僕は思っている。」
上記の言葉通りの組曲である。
故郷の福島の地で、しっかりと生き抜くことへの《決意》が、強く表現されている。
・清水昭先生
《REQUIEM》と《決意》を渾身の力を込めて、気合い十分な様相で指揮されて、実に見事であった。
委嘱初演曲の指揮、曲の主題の深刻さと重さ等、相当なプレッシャーをお感じであったであろうと推測される。
・清水敬一先生
《REQUIEM》と《決意》はステージで歌い手として歌い、《つぶてソング第2集》では情感溢れる魅力的な指揮振りに魅了された。
・浅井道子氏(ピアノ)
100名強の男声を相手に、たったお一人で(譜めくり者なし)全てのステージを、最後まで見事にお弾きになられた。
確かな技術力、集中力、そして、体力と気力に感心した次第だ。
本当に素晴らしい!
・新実徳英氏
《決意》が終了した後、客席にいらした新実氏に目を向けると、額の汗を拭ったような、涙を拭ったような仕草をされた。
いずれであったのか分からないが、ステージ上で語られた感想では大変満足されたようで、満面の笑みであった。
アンコール曲の《あなたはどこに》を指揮していただき、こちらも貴重な機会となった。
・リハーサル[約3時間]、《REQUIEM》[約45分間]、《つぶてソング第2集》[約20分間]、《決意》[約30分間]といった長丁場。
本番中、足と腰に痛みと疲労感を感じてしまい、合唱活動12年間において、体力と気力を一番要したステージとなった。
「甍」の夏が、無事に終わった.....
▼声楽家・合唱指揮者 辻秀幸公式サイトはこちら[セマッ)^o^(!]
甍演奏会の感想等が掲載されている。
演奏会の詳細な感想等は、合唱専門誌ハーモニー秋号(全日本合唱連盟発行)「ヒデさんは観た」のコーナーで紹介するとのことである。
▼第52回甍演奏会
日時:2013年8月3日(土) 開演/夕方
会場:杉並公会堂大ホール
▼甍会HP
▼甍会Twitter
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