SSブログ
朝日コンクール ブログトップ
前の10件 | 次の10件

全国大会の選曲状況【大学・一般・職場部門】 [朝日コンクール]

PanamusicaのHPに、来週11/22(土)・23(日)に開催される平成20年度(第61回)全日本合唱コンクールの出演団体及び演奏曲目の一覧が掲載された。
 ■大学・一般A・一般B・職場部門の出演団体及び演奏曲目一覧−(PanamusicaのHPより)
  http://www.panamusica.co.jp/ja/contest/61/result_ug.html

【本当に一度だけ!】で良いので出演したかった全国大会は、今年も夢と化した。
恐らく今後当分の間は、朝日コンクールに参加しないであろう。
という負け惜しみや愚痴はさておき、選曲の状況について、率直な感想を記しておく。
 ▼1)同じ作曲家の作品が多く選曲されている。
   一番は千原英喜氏、次にWhitacre氏の作品で、私はどちらの作品も好きである。
 ■千原英喜氏  
  大学部門:4団体/18団体中
   都留文科大学合唱団:
    浦島太郎 
    混声合唱のための3 つのエチュード「お伽草子」より
   立正大学グリークラブ:
    牡丹圏 
    混声合唱のための「コスミック・エレジー」より
   龍谷大学混声合唱団ラポール:
    那須の与一 付・尋常小学唱歌「那須与一」
   愛媛大学合唱団:
    那須の与一 付・尋常小学唱歌「那須与一」

  一般B部門:4団体/17団体中
   岡崎混声合唱団:
    貳の段 
    混声合唱のための「ラプソディー・イン・チカマツ」より
   合唱団ある:
    貳の段 
    混声合唱のための「ラプソディー・イン・チカマツ」より
   Chorsal《コールサル》:
    天地始之事 
    混声合唱のための「きりしたん天地始之事」より
   大分市民合唱団ウイステリア・コール:
    天地始之事
    混声合唱のための「きりしたん天地始之事」より

  職場部門:1団体/11団体中
   十八銀行混声合唱団:
    IV・Vエピローグ:Ave Verum Corpus 
    混声合唱のための「どちりなきりしたん」より

 ■Whitacre氏
  一関市民合唱団:With a Lily in Your Hand/Sleep 
  アンサンブルVine:With a Lily in Your Hand
  混声合唱団Pange:Cloudburst
  ヴォーカルアンサンブル《EST》:hope, faith, life, love
 これも時代の潮流、移り変わり、流行と衰退の一種であろうか。
 私の今年の合唱活動も【千原年】であるからなあ〜。

 ▼2)重複する作品が重複している団体が多い。
 上記の通り。
 吹奏楽コンクール全国大会では多々ある現象であるが、合唱の全国大会では珍しいか?
 ▼3)まだまだ知られていない作曲家の作品がある(敬称略)
   Caplet/Lauridsen/藤原義久/Jolivet/Swider/Copi/Wolf/Stockhausen
   Jeffers/Mutafchiev/Skulte/Stroope/Lopez-Gavilan/Swider/Villette
   Jasinski/Brumel/土田英介
 作曲家自身が日本ではまだ無名なのか、曲の難易度が高度なために選曲されにくいのか、単に私の勉強不足(これが一番であろう)なのか、存じ上げない作曲家が非常に多い。
 吹奏楽コンクールでも同様のことが言えるが、合唱コンクールにおいても古典的な名曲(宗教曲は別)、誰もが知っているメジャーな曲、愛されて歌い継がれている愛唱曲はほとんど選曲されていない。
 技術力を競い合うコンクールであるから仕方がないことであるし、メジャーな曲や愛唱歌は合唱祭的なイベントで披露すれば良いと片付けられてしまうかもしれない。
 比較されることが少ない馴染みが薄い曲、難易度が高い曲(名曲やメジャーな曲でも難易度が高い曲もあるが)、観客を驚かすハッタリが強い曲(言い過ぎか? 観客を惹き付ける魅力ある曲が適切か?)を選曲する傾向が非常に強いと痛感する。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

第63回東京都合唱コンクール一般部門080927 [朝日コンクール]

9/27(土)、第63回東京都合唱コンクール一般部門に参加した。
会場は、文京シビックホール大ホール。
2006年(金賞第2位)、2007年(銀賞第8位)に続き、今回3回目の参加。

審査結果は、入賞なし/総合第22位(出演数:29団体)
 石田氏:7位 菅氏:8位 松浦氏:10位
 伊東氏:22位 江上氏:22位 信長氏:23位 藤井氏:24位
▼入賞数:金賞3・銀賞6・銅賞4 計13団体
 http://www.jcanet.or.jp/tokyo/concour/result.html
 全国大会出場団体:一般A 混声合唱団鈴優会/Combi di Corista
          一般B 創価学会しなの男声合唱団

ふう〜、入賞できず惨敗であった。
評価は二分化したが、男声合唱団も指導している指揮者の伊東恵司氏と藤井宏樹氏、男声合唱曲を作曲及び編曲している信長貴富氏からいただいてしまった低評価が、正直辛くキツい
入賞なしの無念さに、ダブルパンチを受けたような気持ちのへこみ。
録音を確認したが、課題曲は終始ピッチが不安定で、正しい調性での奇麗な音楽が表現できていない。
自由曲もハーモニーがやや不安定な箇所、ばらけてしまったフレーズ等があり、すっきり感があまり感じられない。
まずは、正確な音程を奏でることが大前提のコンクール。
優等生的な発言では決してないが、結果は真摯に受け止め、課題を再確認し、審査員からの講評をしっかりと受容して、次の舞台に向けて修正していくことが更なる成長に繋がる。
評価され順位を付けられるコンクールに暫し浸かってしまい、視野が狭くなっているので、ここで気持ちを切り替え、多様なステージ経験、合唱以外の音楽を聴く等情報収集に励み、もっと幅を広げていこう。

「どちりなきりしたん〜Ⅳ」の録音を聴きながら、何故か自然と涙が出て来た。
入賞できなかった悔しさではなく、約半年間にわたる本番までの練習過程、練習後の飲み会、打上げ会場で課題曲と自由曲を歌ったこと(メンバーは今回の選曲が大好きであった)等の光景を思い浮かべた次第。
本当に涙もろい私である。
「Waldmorgen」と「どちりなきりしたん」に出会えて本番で歌えたこと、結果が伴わなく入賞できなかったこと、突然の体調不良に陥ったが合唱活動と合唱仲間に支えられた日々など、私にとって実に忘れられない朝日コンクールとなった。

窪田先生が指揮した暗男底(あんだんてい)は総合第14位、立正大学グリークラブは金賞受賞で全国大会出場を決めた。
立正大学グリークラブは、昨年に引き続き(『混声合唱のためのコスミック・エレジー』より「コスミック・エレジー」)千原英喜氏への委嘱作品で、
 『混声合唱のためのコスミック・エレジー』より「牡丹圏」(作詩:草野心平)を初演。

■余談その1
 本番前、文京区内の公民館で練習したが、会場の案内板が下記の通り、男声合唱団「青空」と2箇所共に表記されていた。
 「青空」ではなくて「音空」なのに...  間違えられたのは、今回で2回目。
 「音」と「青」は確かに視覚的に少し似ている漢字であるし、空=青というイメージもあるから仕方ないことであるが、人間の錯覚と思い込みって面白いなあ〜。
 本番前の実に微笑ましい出来事であった。
 でも「青空」の方が、爽やかさと若さが全面に出ている!?
DSCN0121.JPG

DSCN0122.JPG

■余談その2
 ベルは1箇所うまく鳴らせなかったが、まあまあ成功したと思われる。
 演奏後のロビーで、立正大学グリークラブの女声陣から、
  『立ち姿とベルを扱う所作が、非常に奇麗だった!』
  『プロの打楽器奏者のようであった。』
 との感想をいただく。
  『えっ! そうかなあ!?』と思いながらも、単純屋である私は素直に受け止め、
 一人で喜んでいた。

 ▼音空HP http://takuyukai-dansei.hp.infoseek.co.jp/onkuu/index.html
 ▼音空活動風景 http://onkuu.blog.shinobi.jp/

■余談その3
 一般B:金賞/全国大会出場の創価学会しなの男声合唱団、高校A:金賞/全国大会出場の杉並学院高音楽部(男声)の自由曲が偶然にも同じで、無伴奏男声合唱曲『日本がみえない』。
 高校Bの埼玉県立浦和高校グリークラブ(男声)は、初の全国大会出場。
  課題曲:「枯れたオレンジの木のシャンソン」
  自由曲:『季節へのまなざし』より「ゆめみる」(作曲:荻久保和明)
 なにわコラリアーズはコンクールを卒業せずに、今年も参加するとのこと。
  課題曲:「Waldmorgen」
  自由曲:「The Singing Apes of Khao Yai」(作曲:J.Sandstrom)
 偶然であるが、音空となにわコラリアーズが選曲する課題曲は、3年連続同じ課題曲を選曲している。
  ▼2006年:小夜の中山(作曲:千原英喜) 2007年:虹(作曲:木下牧子)
 今年のコンクール界は、男声合唱団が盛り返しているので、ぜひ健闘を祈っている。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(7) 
共通テーマ:音楽

DVD新譜:第60回全日本合唱コンクール全国大会ベストセレクション [朝日コンクール]

第60回全日本合唱コンクール全国大会ベストセレクション(Best Harmony 2007)のDVDが、昨日届いた。
このDVDには、昨年の朝日コンクール全国大会における各部門の総合第1位団体の演奏(自由曲)と、全課題曲(M1以外)の演奏が収録されている。
このシリーズは、2005年と2006年のDVDを購入済。
2005年と2006年の金賞スペシャルDVD(高校部門)も購入済。
何ともかなりのマニアックな合唱愛好者である。

ゆっくりと鑑賞する時間がなく、興味があった数団体のみ鑑賞。
金賞かつ第1位を受賞する団体は、色々な面で上質である。
見習うべきことが多々あるなあと改めて思う。
やはり、団体が持つ個性を存分に生かし、それぞれが輝いている。
 ●なにわコラリアーズのエンターテイメント、男声合唱の表現の可能性
 ●Choeur Cheneの深く重厚な音楽性
 ●岐阜県立岐阜高等学校音楽部の選曲の面白さ(作曲家:G.Petrassiを初めて知った)

清泉女学院中学音楽部と福島県立葵高等学校合唱団は、鈴木輝昭作品を選曲。
鈴木輝昭氏の作品は大変人気があり、影響力は健在である。
宮崎女子短期大学合唱団の濃くて深くて熱くて、観客に演奏者の「気」を伝える演奏姿勢。

【自由曲収録団体】
 ●中学混声:郡山市立郡山第二中学校合唱部
 ●中学同声:清泉女学院中学音楽部
 ●高校A:岐阜県立岐阜高等学校音楽部
 ●高校B:福島県立葵高等学校合唱団
 ●大学A:早稲田大学コール・フリューゲル
 ●大学B:東京工業大学混声合唱団コールクライネス
 ●職場:松下中央合唱団
 ●一般A:Choeur Chene
 ●一般B:なにわコラリアーズ

【課題曲収録団体】
 ●G1:Valde honorandus est/CANTUS ANIMAE
 ●G2:Dona nobis pacem/住友金属混声合唱団
 ●G3:鼻/北海道大学混声合唱団
 ●G4:“U” : 孤独の迷宮/埼玉栄高等学校コーラス部
 ●M2:Miserere mei, Deus/同志社グリークラブ
 ●M3:田植唄/創価学会しなの合唱団
 ●M4:虹/なにわコラリア−ズ
 ●F1:Domine, non sum dignus/長崎県立長崎西高等学校音楽部
 ●F2:Sanctus/武庫川女子大学附属高等学校コーラス部
 ●F3:風に寄せて/宮崎女子短期大学合唱団
 ●F4:悲しみは/福島県立安積黎明高等学校合唱団

 −第60回全日本合唱コンクール071110−
 http://blog.so-net.ne.jp/1999-malechoirpopeye/2007-10-30
 −第60回全日本合唱コンクール071111−
 http://blog.so-net.ne.jp/1999-malechoirpopeye/2007-11-09

744.jpg
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

第60回全日本合唱コンクール071110 [朝日コンクール]

11/10(土)、東京文化会館大ホールで開催された第60回全日本合唱コンクール(大学・職場・一般部門)第1日目(大学A・B、一般A)を聴きに行った。

合唱仲間と共に9:30開場と同時に会場入り、18:45まで計33団体の演奏を聴いた。
会場前から約300人ほどが並んでいて、当日券300枚も即完売された様子。
上野という立地条件の良さ、東京文化会館というブランド、関心度の高さ等盛況であった。
入場前なにわコラリアーズのBassの方(昨年CANTUS ANIMAEでもオンステ)と偶然にお会いし、名刺交換をさせていただいた。

印象に残った主な団体
−大学B−
立正大学グリークラブ(混声59名) 銀賞 指揮:窪田卓
 知的に統制され、かつ声を無理なくコントロールした演奏。
 発声が明快で十分トレーニングされた勢いがある声、決して硬声ではなく、音の形、輪郭がはっきりしているので、真っすぐに観客に伝わる爽快なサウンド。特に男声は重厚。
 (勝手な解釈ではあるが、これができている大学は立正大学と宮崎女子短期大学)
 日本語歌詞のニュアンス、緩急の明確さがきちんと表現されていたが、評価は銀賞。
 これがコンクールというものか。
 東京都大会では、大学A・B部門、一般A・B部門を通じて総合第1位(大久保混声や創価学会しなのよりも上位)という高評価であっただけに、落胆の念は隠せないというのが正直な感想。
 課題曲:当然緊張があったのであろう、少し硬い演奏に感じると共に、微妙に音程が不安定な箇所があったように思われたが、良くまとまっていた。
 音量をわざと控えたのかどうか不明だが、音量が少し足りないおとなしい演奏かなあとも感じた次第。
 十分に大人の演奏。
 自由曲:千原英喜氏への委嘱曲で、今までにない新しい千原サウンドの曲。 
 この曲、恐らく混声で流行ると思われる名曲。
 6月から数回聴かせていただく機会があり、曲の改訂、演奏の進化の過程を知っていただけに、難易度が高い曲であるにも関わらず、作曲家の意図が実に見事に表現されていて、素直に感動した。

関西学院グリークラブ(男声41名) 銅賞 指揮:広瀬康夫
 昨年数十年ぶりにコンクール出場復活し、見事大学Aで金賞受賞。
 トップテノールの発声と音程が非常に気になった。
 ベースは硬めだがよく低音が響いている。
 ヤナーチェクの独特の音楽観とチェコ語とに苦慮したのか、全体に勢いがない感がした。
 不安感があったのであろうか。

−大学A−
宮崎女子短期大学合唱団(女声32名) 金賞 指揮:有川サチ子
 私が大好きな演奏で、見事な演奏!
 濃くて深くて熱くて、観客に演奏者の「気」と曲のテーマをしっかりと伝えている。
 一人一人が自信を持って歌っている。
 恐ろしく音程が正確、かつ深い発声、子音の飛ばし方、縦線、ブレスのタイミング、上半身の揺れ方、ブレスを吸う鼻息音までもシンクロしている。
 ソプラノに素晴らしいエースがいて、良い声だなあ。
 今年も宮短女の音楽は健在で、有川先生の偉大さを感じることができた。
  
同志社グリークラブ(男声32名) 銀賞 指揮:伊東恵司
 数十年ぶりにコンクール出場復活で、関西学院グリークラブとのダブル出場はかつてのコンクールでは実現できなかったようで、今年の大学部門ではかなり話題に上っていた。
 ややベースが弱めに聴こえたが、トップテノールのファルセットと実声の使い分け歌唱が上手で、まとまりと安定感があり、なにわコラリアーズのサウンドにやや似ている感を覚えた。
 トルミスの『大波の魔術』をしっかり表現したが、金賞枠が少なく残念ながら銀賞。

−一般A−
アンサンブルVine(混声29名) 金賞 指揮:伊東恵司
 好感度が高い演奏。柔らかいサウンドが心地よい。
 課題曲「Valde」は今年聴いた演奏の中で一番と感じたが、後述のChoeur Cheneには脱帽。
 更に上なる団体があるものだ。
 ウィテカーの曲、実に美しい!

宮崎Pisello Dolce(女声32名) 銀賞 指揮:有川サチ子   
 今年結成されたばかりで初出場の宮崎学園高女声OG合唱団。
 宮崎女子短期大学合唱団のメンバーも数名オンステしていた。
 サウンドや音楽表現等問題ないが、残念ながら宮崎女子短期大学合唱団と同じ演奏。
 強豪揃いの一般Aでは、上位入賞は本当に厳しい。
 でも十分金賞に値する立派な演奏。
 『オンディーヌ』良いなあ〜。

浜松ラヴィアンクール(女声10名) 銀賞 指揮:岸信介
 たった10名での出場。
 声楽を専門に学んだメンバーが多いようでセミプロ集団かなあと思うが、そんなことは気にならず、音楽(課題曲:悲しみは/自由曲:妻への挽歌)にぐいぐい引き込まれた。
 関東大会でも聴かせていただいたが、今回も成熟した大人の女性の感情移入が声に乗り移っているようで凄い迫力。
 ソプラノのエース、最後までばてずに歌いきっていて、少人数でも東京文化会館を響かせることができるんだなあ。

ウィステリア・アンサンブル(女声21名) 銀賞 指揮:藤岡直美
 枝幸ジュニアが改名した団体とのこと。 
 非常にまっすぐな癖のない、明るい発声で好感が持てる。
 自由曲(南島歌遊び)は団体の個性によく合っている。
 だた、高校部門や大学部門の演奏に聴こえる。
 指揮者が譜面を忘れたようで、メンバーに取りに行かせるといったハプニングがあり微笑ましかった。
 緊張していたのであろう。

Choeur Chene(混声27名) 金賞 指揮:上西一郎
 アンサンブルVineと同様に好感度が高い演奏。
 4声の深い発声、バランス、音程等全ての面で安定感が凄い。
 課題曲「Valde」は今年聴いた演奏の中で一番と感じた。
 自由曲のブラームスは重厚で実に素晴らしい。
 あんな演奏を一度でいいから自らも経験したい。
 どんどん曲に引き込まれていく感を覚えた。

期待と緊張と興奮と感動の連続であった。
出場団体は、いずれも非常に高度な演奏技術を持ち、まとまりのある演奏を奏でている。
総じて、個性が光る団体、団体の音色や特性に合致した選曲をした団体、新しい方向性を目指している団体が評価された感が多分にある。
しかしながら、奇をてらった曲、奇をてらった音楽表現はやはり「引いて」しまう。
自己満足、エゴイズム、マスターベーションに他ならないなあ〜と実感。
勝手な自己満足ではなく、観客に何を伝えたいのか。
本当に感動、安らぎ、癒し、励まし、楽しさを伝えられるか。
プロでもアマチュアでも同じ。
演奏者と観客との間に距離があってはいけない。
演奏者としての構えと同時に、観客にどう伝わるか、何を伝えるか。
絶対に忘れてはならないことだ。
自戒の念を込めて、ちょっと偉そうに発言してみた。

<受賞結果> 全日本合唱連盟HP
 http://www.jcanet.or.jp/jca/concour/con60-ippan-kekka01.htm
 ※来年からは大学A部門・大学B部門が統合され、今年シード権を取得した大学は、統合後の「大学部門」への出場予定とのこと。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(5) 
共通テーマ:音楽

第60回全日本合唱コンクール全国大会出場団体(大学・職場・一般部門) [朝日コンクール]

下記日程で、第60回全日本合唱コンクール全国大会(大学・職場・一般部門)が開催される。
今回の会場は音楽の殿堂である東京文化会館であること、今後関東地方で開催されるのはいつになるかわからないので、合唱仲間と共に2日間聴きに行くことにしている。

■日程:11月10日(土)10:00開演 大学部門A・B、一般部門A
    11月11日(日)10:00開演 職場部門、一般部門B
■会場:東京文化会館大ホール
■出演団体及び出演順
 全日本合唱連盟HP
  http://www.jcanet.or.jp/jca/concour/con60-ippan-01.htm
 指揮者の独り言
  http://talk-to-oneself.blog.drecom.jp/archive/1061
  大変な情報収集力と行動力、そして独自の音楽観をお持ちの方で、時々拝見させていただい
 ている。

■楽しみにしている団体
10日(土) 
 ●大学A:宮崎女子短期大学合唱団/同志社グリークラブ
 ●大学B:立正大学グリークラブ/東京工業大学混声合唱団コール・クライネス
     関西学院グリークラブ 
 ●一般A:会津混声合唱団/CANTUS ANIMAE/宮崎Pisello Dolce(宮崎学園高女声OG)
     ◎番外編:徳島合唱団 
      「四国合唱コンクールでの揉め事」
       http://blog.so-net.ne.jp/1999-malechoirpopeye/2007-09-06
      「なおぴぴ る〜む」 −2007年10月14日 徳島合唱団定期演奏会−
       http://blog.livedoor.jp/naopypy/

11日(日)
 ●一般B:なにわコラリアーズ ◎実はここが一番の楽しみ!
     大久保混声合唱団/創価学会しなの合唱団/岡崎混声合唱団
     ヴォーカル・アンサンブル《EST》/徳島男声合唱団「響」


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

第60回全日本合唱コンクール東北支部大会高校の部070928 [朝日コンクール]

コンクールの話題は止めようと思っていたが、東北支部大会(高校)だけは記録しておこう。
結果は下記の通り(金賞受賞校のみ)

■高校A
金賞:秋田県立秋田北高校(第4位)31名  全国大会代表
   岩手県立不来方高校(第5位)32名  全国大会代表

■高校B
金賞:福島県立橘高校(第1位)55名    全国大会代表
   福島県立安積黎明高校(第1位)70名 全国大会代表
   福島県立葵高校(第3位)54名    全国大会代表
   宮城県立第三女子高校(第6位)150名 全国大会代表
   郡山女子大附属高校 (第7位)41名
   福島県立会津高校 (第8位)51名
   山形県立鶴岡南高校 (第8位)113名
   福島県立喜多方高校(第10位)64名
 ※全日本合唱連盟理事長賞:福島県立安積黎明高校

福島県勢が圧倒的な評価で、流石合唱王国。
全国大会出場は全て女声。
今年から審査方法が変わったようで、高校Aと高校Bは区別せずに両部門一緒の順位審査。
第三女子高の評価が以外に低いが、名門校が順当に評価された模様(一昨年の全国代表と同じ)
橘高と安積黎明高のダブル1位には驚く。
 ●橘高のOG合唱団「からたち」(昨年全国大会金賞)は「ダメ金」
 ●第三女子高のOG合唱団は全国大会代表
上位3校の自由曲は、全て鈴木輝昭氏作品。
葵高の肖像画・絵師より「絵師よ」が楽しみ。
不来方高、橘高、葵高は昨年の支部大会落ちを見事にリベンジ。
昨年全国大会金賞の郡山女子大附属高と鶴岡南高(混声)は「ダメ金」。
喜多方高(混声)は伸びているなあ〜。
なんとも...、あまりにも過酷な戦いの東北支部大会。
他支部とのレベルの差が歴然としているが、これはどうしようもないこと。

審査員の評価が大きく割れている。
昨年ほどではないが、<どんでもない審査>も相変わらずあったようだ。
総合順位とあまりにもかけ離れた審査ばかりしていると、審査内容に対する信頼や客観性及び公平性を欠くことになり、今後審査員として招聘されないのではないかなあと思った次第。
まずい、まずい、今日は少し辛口だ。
そういう自分は何様!
今話題の<エリカ様>ではないのは確かだが。

審査結果 −福島県合唱連盟HP−
http://www.geocities.jp/fcl_fukushima/


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

第62回東京都合唱コンクール070930 [朝日コンクール]

9/30(日)、文京シビックホール大ホールで開催された第62回東京都合唱コンクールに、男声合唱団音空のメンバーとして参加した[一般A部門]

結果は、銀賞受賞。
参加団体数:24団体 金賞:5団体 銀賞:3団体 銅賞:5団体。
録音、審査員の順位及び講評を確認しておらず、実際の演奏がどうだったのか、どういった評価をいただいたのか、まだ分からない状態。
昨年が金賞第2位、いわゆる「ダメ金」であったのに.....
全国大会へ進めなかった落胆、金賞受賞すらできなかった悔しさ、入賞できた安堵感など、気持ちがまだすっきりしない。
これがコンクールというもの。
ああ〜、東京文化会館が.....

これで、今年のコンクールは終了。
埼玉県と東京都..... 2つの「夏の陣」は、正直疲れた。
実は、神奈川県合唱コンクールにもお誘いを受けていたが、参加していたら体がどうなっていたことか。

出演順は、24番中10番。
演奏の出来は、ホール残響と音の跳ね返りをしっかりと確認でき、他パートの音もよく聴こえていた。
強弱と緩急のメリハリもしっかりとできていて、メンバーの多くが満足感を覚えた演奏だったのであるが...
ほぼベストに近い演奏だったと思う。
昨年の金賞受賞演奏よりも充実していたはず。
それでも上位入賞できなかった理由は、やはり音程なのであろうか。
決して油断はしていなかったし、気負いもなかった。
曲を歌い込んでいただけに、少しおごり?のようなものがあったのかもしれない。
男声合唱のアカペラ、小編成、男声4声の狭い音域内での音楽表現など。
今年もまた課題を与えられたようだ。

オンステ数は30名。
現役大学生から、60代、70代の高年まで、実に幅広い年齢層でステージに臨んだ音空。
孫から祖父(に近い?)までの3世代が一緒に舞台に立った。
練習過程は、出来不出来を繰り返し、色々と浮き沈みはあったが充実していた。
同じ学校のOB・OGで構成された限られた年齢層の合唱団と違って、とても特異な形態の合唱団であるが、これが本来の一般合唱団の姿であると思う。

鈴木輝昭氏が久しぶりに作曲したアカペラ男声合唱曲。
[淀川工科高グリークラブの男声合唱組曲「KAMUY-YUKAR(カムイユカラ)〜3つのアイヌ  民謡」以来]
しかも、音空の音色をイメージして作曲された<大人>のための「銀幕哀吟」だ。
全国大会の「晴れ舞台」で披露することができず、残念でならない。

さて、気持ちを切り替えて、次の舞台に臨みたい。
次は、11/23(祝)東京男声合唱フェスティバル。
音空とトンペイ・メモリアルズ[招待演奏]だ。
こちらは打って変わって、男声合唱団の熱き戦い。
よっしゃ〜!

<審査結果> 出演順
▶大学A
 金賞:国立音楽大学男声合唱団DIABOLICA[全国大会代表]
 銀賞:東京家政大学フラウエンコール 創価大創大銀嶺合唱団
 銅賞:大東文化大学混声合唱団

▶大学B
 金賞:東京外国語大学混声合唱団コールソレイユ 
    立正大学グリークラブ[全国大会代表]
立正大学は東京都知事賞も受賞(シード団体を除く大学及び一般での総合第1位)
立正大学の全国大会出場、東京都知事賞が実に喜ばしかった。
昨年全国大会で悔しい思いをしていただけに、団員の喜びは大変なものであった。
いいなあ〜、全国大会(しつこい!!)

▶一般A
 金賞:Combinir di Corista(混声) 
    イェノーリャ・ラウラヤット(男声) 
    菊華アンサンブル(女声)
    混声合唱団鈴優会(混声)[全国大会代表]
    Ensemble Evergreen(混声)
 銀賞:男声合唱団音空 
    《連盟からいただいた録音MDが入った封筒の宛名が「青空」だった。面白すぎる》
    Al Passo(女声) 
    Chor june(女声)
 銅賞:アンサンブル・リモーネ(女声) ラ・プリムヴェール(女声)
    合唱団「翠」(混声) エフェメール(女声) 
    合唱団歌の葉(混声)

▶一般B
 金賞:合唱団お江戸コラリアーズ(男声) 
    創価学会しなの合唱団(男声)[全国大会代表]
    大久保混声合唱団[全国大会代表]
 銀賞:MUSICA FERVIDA(混声) 
    混声合唱団麗鳴 
    舫の会女声合唱団
 銅賞:東京ヴォイスセッション(混声)

創価学会しなの合唱団と大久保混声合唱団の演奏は、何度も鳥肌が立ち、大変感動した。
文句なしの全国大会代表である。
やはりB部門は、大編成ならでは音の迫力、華やかさ、豪快さが素晴らしい。
しなの合唱団の終曲「バトンタッチのうた」(三善晃氏作品の超超難曲「遊星ひとつ」の終曲)の終盤では、涙がこみ上げてきた。
テノールが高音を力むことなく、絶叫もせず、アンサンブルを壊さずに歌い上げていた。
メンネルコール広友会で歌わせていただいたこともあり、この表現はなかなかできない。
前田勝則氏のピアノも素晴らしい。

大久保混声合唱団の「交聲詩 海」はブラボー!
ソプラノの終盤、Hi-C(FFF?)が最後まで下がらず歌い上げていた。
いったい何小節延ばしていたのであろうか。
演奏が終わらないうちに、頑張れ〜!頑張れ〜!と心の中で応援しながら小さく拍手をしてしまった。
隣で一緒に聴いていたN君は、感動のあまり涙を流していた。
感激屋の2人であった。
大人の音楽表現とはかくあるべきと思った。
また観客を感動させる演奏とは、こうした熱い演奏であるべきと再認識する。

−余談その1−
会場で、クール・ヴァン・ヴェールの田尻明規氏にお会いした。
大変研究熱心な方で、最初から最後まで聴いていかれるとのこと。
プログラムに感想、評価をメモされていた。
ご自身も来週関東大会(クール・ヴァン・ヴェール)を控えている。
音空の演奏に対して、多分な評価をいただいた。
やはり一流は違う。
いつも最新情報を把握し、合唱界の潮流を読み、どん欲に研究していらっしゃる素晴らしい指揮者である。

−余談その2−
大変驚いたことに、3団体出演していた方がいらした。
 [CANTUS ANIMAE/MUSICA FERVIDA/合唱団お江戸コラリアーズ]
確かこの方は、昨年の全国大会のなにわコラリアーズのステージにもいらした。
相当な体力と集中力を有すると思う。
6曲全てを暗譜。
着替えも大変だったであろう。
通常練習だけでも、どのようにやりくりされたのであろうか。
合唱にはまっている私でも、これは絶対にできないこと。


nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(4) 
共通テーマ:音楽

第62回関東合唱コンクール070923 [朝日コンクール]

関東合唱コンクール高校の部の結果が出た。
横須賀市での開催のため、会場へは聴きに行かなかった。
埼玉県勢の結果は下記の通り。
http://www4.ocn.ne.jp/~scl/index_kantou.html

A部門
■金賞
県立松伏高:第2位 全国大会へ
 (昨年全国大会初出場で金賞受賞 青木恵子氏の指導力はあっぱれ!)
栄東高:第3位 全国大会へ(全国大会初出場 鈴木輝昭氏作品)
■銀賞
県立川越女子高:第12位/県立芸術総合高:第15位
■銅賞
県立熊谷高:第19位/大宮開成高:第21位

B部門
■金賞
埼玉栄高:第1位 全国大会へ
 (鈴木輝昭氏の「MISSA」より『Agnes Dei』※委嘱曲)
県立浦和第一女子高:第2位 全国大会へ
 (2年連続全国大会第1位 安積黎明高に次ぐ偉業を邁進中)
星野女子高:第3位 全国大会へ
 (全国大会2回目? 廣重先生本当に良かったですね!)
■銅賞
県立松山女子高;第11位/県立伊奈学園高:第12位/県立大宮高:第15位

埼玉県勢の活躍が素晴らしい。
しなしながら、昨年の全国大会金賞の伊奈学園高が支部大会銅賞。
昨年の全国大会銀賞の川越女子高が支部大会銀賞。
昨年の全国大会銀賞の宇都宮中央女子高が支部大会金賞でも全国行けず。
コンクールって、単なる時の運に過ぎないし、メンバーや指導者が入れ替われば不安定な状況に陥る。
九州の名門である宮崎学園校(女声)や妻高校(女声)、大阪府立淀川工科高、三重県立宇治山田高(共に昨年の全国大会金賞受賞)も支部大会落ちとのこと。
落ちる、負ける、ダメ金【上位大会に進めない駄目だった金賞...
日本語としては非常にマイナスな言葉であるが、それがコンクールの世界。
<勝つ>世界であるから。
誰に勝つのであろうか?...

毎回のことであるが、明らかに総合順位とかけ離れた評価をした審査員がいた模様。
恐らく感性や好みが違うのであろう。
感性が違うことはいいのであるが、審査業務「も」プロとして請け負っている方がこうも違うとなあ〜。
いつもながら藤井宏樹氏の評価は、妥当かつバランスが良い評価で、ご自身の好みが全面に出ない冷静な評価。
彼はほとんどのコンクール審査で冷静かつ妥当な評価をしている。
これは本当にできないことである。
だから、毎回全国各地のコンクールに招聘されるのであろう。
さて、来週は評価される身。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

第62回東京都合唱コンクール070917 [朝日コンクール]

文京シビックホール大ホールで開催された第62回東京都合唱コンクールを聴きに行った。
部門は高校A、高校B、職場の部(職場の部は聴かずに帰宅)
前日まで行く意欲はなかったが、起床して急に杉並学院高(男声)の『日向木挽唄』と、早稲田大学高等学院(男声)の『おらしょ〜Ⅱ楽章』を一度確認しておこうと思った次第。
なぜ、ここまでのエネルギーが湧いてくるのであろう。
やはり、少しおかしい。

実際に生演奏で聴いた男声版の『日向木挽唄』と『おらしょ』。
感想は控えて、今後の選曲において参考にしていこう。

高校A部門(計15団体出場/全国大会へは1団体出場)
国立音楽大学附属高(女声)と杉並学院高(女声)の一騎打ちといったところ。
国立音楽大学附属高(女声32名):出演順1番 金賞
 課題曲:F4
 自由曲:女声合唱曲集「木とともに 人とともに」より 生きる
 作詩:谷川俊太郎 作曲:三善晃
課題曲が自由曲の組曲の一つで、選曲の流れがスムーズ。
声楽専攻の学生が多いとは思うが、特にソリスト集団という合唱ではなく、パート内の音が統一され、アンサンブル力も高く、音色や発声が真っすぐで正統派。
気になった点は、「か」の発音を擦りすぎている感があることと、自由曲でフレーズの揺らし加減が気になった程度。
昨年の全国大会の演奏を会場で聴いたが、昨年よりサウンドが柔らかくなった印象を持った。
出演順が1番(10:40)で、朝は5時、6時に起きて歌う体を準備してきたのであろう。
朝一番出演は何かとハンデがある。

杉並学院高(女声32名):出演順12番 金賞[全国大会出場]
 課題曲:F2
 自由曲:Hodie Christus natus est/Ave maris stella 共に作曲:Karai Jozsef
自由曲1曲目は、昨年OG合唱団の菊華アンサンブルさん(全国大会銀賞)が演奏した楽曲。
国立音楽大学附属高の声よりも太めであるが、とても豊かなしっかりとした響きが出ている。
特にアルトの響きは秀逸で、ここ数年の高校女声であれほど低音が鳴るアルトは聴いていない。
非常に統制がとれて知的な演奏。
気になった点は、アルトの声量が大きいため、ややソプラノの声量が足りない感(特に課題曲)があった。
いずれにせよ、どちらも甲乙付け難く、審査員の好みで評価されると思った。

高校B部門(計3団体出場/全国大会へは1団体出場)
府中西高(混声)と大妻中野女子高(女声)の一騎打ちといったところ。
府中西高(混声58名) 金賞
 課題曲:G3
 自由曲:Sechs Lieder Op.59(6つの歌)より 作曲:F.Mendelssohn
     4.Die Nachtigall(夜うぐいす) 作詩:J.W.v.Goethe
     6.Jagdlied(狩の歌) 作詩:J.v.Eichendorff作曲
女声も男声も充実した声でしかも奇麗。
課題曲の「鼻」は、パロディー的遊び歌で歌い手は表現が難しいと思われるが、聴いていて楽しい曲である。
大変高尚なMendelssohnの楽曲を、実に丁寧に心地良く演奏していた。
奇をてらっていない演奏に好感を持ち、幸せな気持ちにさせていただいた。

大妻中野女子高(女声60名) 金賞[全国大会出場]
 課題曲:F3
 自由曲:無伴奏童声(女声)合唱のための「Five Songs of Nonsense」より
     V.Two Guys/II.When Dandelions Bloom
 作詩:谷川俊太郎/William I.Eliott・川村和夫訳詩 作曲:鈴木輝昭
女声が60名も揃うとやはり音圧が凄く、音の洪水が舞台から降り掛かってくる感じ。
課題曲は萩原英彦氏作品で女声合唱が好む選曲の一つであろう。
大変しっとりと奇麗にまとめられている。
自由曲は大変な難曲で、よくぞ仕上げたと思う。
ただ、残念ながら歌詞がほとんど聴き取れなかった。
私の斜め前に座ってた60代後半の男性(課題曲集を観ながら演奏を聴いていた方)が、小さな声で「ブラボー!」と呟いていた。
団員のおじいさんかなあ?
やはり、どちらも甲乙付け難く、審査員の好みで評価されると思った。

−余談その1−
全国大会常連団体や広いステージでの舞台経験を積んでいる団体は、やはり団員の並びと立ち姿が統制がとれていて奇麗である。
逆に、あまりステージに慣れていない団体は、舞台下手に寄り過ぎてしまって指揮者の指示で中央に戻ったり、ひな段の後ろに立ってしまい、指揮者の指示でもっと前に出るよう修正がかかる等。
誰が中央に位置し、またひな団の後ろか前に立つ位は、事前に打合せできていないのかと少し苛立つ。
それから、立ち姿。
歌う姿勢が真っすぐで、曲の雰囲気や抑揚であまり揺れない姿勢が良い。
ある混声団体のベースの一人が、左手を腰に組んで歌っていた(銭湯で入浴後牛乳を飲む姿勢?)
手で拍子をとったり、曲の雰囲気に酔って手を動かしたり、手をポケットに入れる姿は見かけるが、初めて観た立ち姿であり、非常に違和感を覚え、気になって仕方なかった。
並びや立ち姿は審査には全く影響はないが、やはり見た目の印象は大事な項目であると思う。

−余談その2−
ここの大ホールは、とても良く響く。
普通、多目的型大ホールは音響がいまひとつであるが、ここは別格。
15名弱の小編成でも、音圧は弱くともしっかりと音の響きをホールが吸い上げてくれて、残響時間が長い。
どの団体も最終音が客席最後列まできちんと響く。
<だから、ハモッていないと本当にまずい!>
2週間後、自分もあの舞台で歌うのだ、あの爽やかな「虹」を歌うのだと思うと、緊張と期待感でわくわくしてきた。
自主練習ということで、イメージトレーニング。
真面目やなあ〜。


nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

コンクール講評 [朝日コンクール]

朝日コンクール埼玉県大会でのコンクール講評が届いた。
もっと率直にマイナス面を指摘していただきたいというのが正直な感想。
でも、あまりにも率直に欠点を指摘されてショックが大きい場合もあるので、難しい所だ。
それに、約10分間の演奏を聴いて評価するんだから、コメントも限られるということは理解できる。

誰でも批判は簡単にできる。
相手方に成長して欲しいと真摯に願う気持ちはあっても、相互の信頼関係が築かれていないと、耳の痛い事は発言できないし、相手方も受け止めることもできない。
<誉めて、叱る>
これが出来るようにならなければ...と自分に言い聞かせる。

■加賀清孝氏:声楽家(5位)
 明快な構成の見えてくる合唱でした。
 表現力、明快な発語、・・・良かったです。
 もう一息、音楽(呼吸)が動いたらもっと良かったです。

■三澤洋史氏:指揮者(7位)
 (課)声はよくそろっています。冒頭、BassのC音が上がりきらなかったのが残念でした。
 (自)とてもていねいに曲作りしています。

■平松英子氏:声楽家(7位)
 美しいコーラスでした。
 言葉の大切さを一人一人が感じとって演奏されていました。
 これからも心のこもった音楽を創り出してください!

■三林輝夫氏:声楽家(9位)
 (課)Sopに声のひびきのlineが欲しい。
 (自)打って変ってTensionの高い立派な演奏でした。

■磯山 雅氏:評論家(10位)
 男声の充実していることが、自由曲ではとても効果的でした。
 女声に響きの豊かさがあるとさらにいいと思います。

女声に対する評価が手厳しい。
反面、テノールへの言及が一切ない。
これはどう捉えればよいのか。
良くも悪くもない、普通、耳に残らない、印象が薄いということか?

http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3915/


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽
前の10件 | 次の10件 朝日コンクール ブログトップ